ゴジラになってどうするのと
聞かれたけれど応えずに
ゴジラになった
この足がほしかった
この腕力もほしかった
壊れてゆけ
ただそれだけを願い東京を歩く
おもしろいほどにあっけなく潰れてゆ ....
見上げてごらん夜空の星を
蹴っ飛ばしてぼこぼこにしたいそんな
歌がいい具合にぐつぐつと
わたしの鍋のなかで煮えている

そう、ここらあたりでとろ火がいい
確実にかたちを消してしまうんだ
 ....
窓辺に三月が
腰掛けているのだが
まだあまりにも曖昧にあおいままなので
そのままにしておいた

冷える未明
ヒーターをつけた
あたたかな紅茶もほしいな
マグで、ミルクも一緒に

布 ....
 
今朝もお寒いですね

いつものあいさつに笑みが見えかくれ

春に、また一歩



 
「とりあえず」
春の月恋失ってアド削除


「スマフォも」
四月から平日六時カシオ鳴る


「8%」
遠足のおやつの予算税抜きで
「ちよこれいと」
チョコの数忘れるために二度寝する


「義理人情」
バレンタインプラマイゼロにならなくて


「本命」
一週間後に待っているルイ・ヴィトン
言葉が実らないまま葉を落とした樹を
じっと立ち尽くして眺めていた
夕日が心を刺すかのように沈んでゆく

会いたい
、出かかったため息すら失い気味に
ひたすらに泣いている自分に気がついていた ....
 1

目を瞑って
灰の砂漠を
食べていると 
こころは徐々に
ひからびて 
ちっぽけな
雲塊になって 
コトコト笑う
鳥の頭蓋に
埋め込まれる 

鳥のくさめ
いや、くし ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
死について考えたことありますか
記念日とやらに考えるだけじゃなくて
考えたことありますか
名もない雑草のようなそんな
人の死について考えたことありますか
大きな出来事による死ではない死につい ....
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし  トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ....
雪国に吉報届く福寿草


御堀端桜花纏って風游ぐ


春の雨傘一本にひと二人
箱みかん葉っぱつきなら当たりかな ポストには「抒情文芸」春来る 春ですねシール集めたことはなし 「サクラサクカモ」と怪しい言葉あり   晴れた日も、雨の日も、花束は
  年式の古い、ベージュのビートルの
  黴臭いトランクに入れられていた
  (どこがどうとは言わないが)蝸牛に似た平べったい影が
  後部座席にいつ ....
三月になったらアイツが帰ってきた
どんなにこっそりと帰ってきても
私の鼻はおまえを嗅ぎつける

ハークション!

うわっ 花粉が飛んでる
しかもPM2.5と黄砂という
チャイナの友 ....
地中深く眠る鉱石を
掘り出して
パカッと割ったら
紫色の透明な石が詰まっていた

その美しい紫の石は
小さく小さく刻まれて
首飾りや指輪に加工されて
世界中の女性たちを飾っている

 ....
冬の空星を探して歩く君触れ合う肩にとまどう私

大切な人を静かに想うとき心の奥がほんわか{ルビ温=ぬく}い

抱き合ってキスをするたび加速する恋の温度と二人の距離と

ただ甘く咬みつくよう ....
 
空をいくど見上げてきたことか

お天道さまが恋しくて

春まできっと見上げる、恋しくて


 
雛人形は海を渡らない

「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」

童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる

「ふ〜ん」
それはまるで 
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
 ....
 大きな木の箱から、何やら呟きが聴こえてくる。

「あぁー、もうそろそろ春になったのかしら?」
 溜息交じりの女の声、どこか気だるく寝むそうだ。

 年に一度、このカビ臭い箱から私はやっと出 ....
三月の最初のララバイは雨の歌
時計の針の音のように
三月が礼儀正しくやって来た
いらっしゃいませと呼ぶ
わたしたちの声はすっかりと枯れて

この礼儀にかなう歓迎はないのかな
三月が厳かに ....
理由がわからないままに
自分で自分を守れなくなる時
居てくれるひとがいる
しあわせなことだと思う
稀有なほどの
尊いやさしさをいつも
ありがとう
ケータイ越しに伝えて
切れても大切に抱 ....
だれも知らない思い出は
知られたくはない思い出とは違うけど
知らせたくはない思い出だと
ぼんやりと、
でも熱心に誓う自分は強いのだろうか
あらゆるやせ我慢でにんげん時間を
やり過ごしてつい ....
朝まだき鴉溶けゆく菫色


ごうごうと北国の川動き出す


シロツメとレンゲソウなりどこまでも


御堀端風の戯れ桜花飛ぶ


蝶々が母をたずねて三千里


蝋梅を写真で ....
雁行と学校帰りと茜色


足許に石つころあり春霞


人間の射る眼を赦す白き梅


遠のいてセピアの写真春銀河


東京の長靴が踏む春の雪


樹を捨てて立ち去りし雁の翼 ....
君がまだ雪の原にいる頃
わたしはあおい花に挨拶
こんなに違うね
いま君がいる国と
でも今日も君の声が届いた
おやすみなさい
おやすみなさい
声だけの君に
おはよう
おはよう
朝のメ ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゴジラ- もっぷ自由詩9*14-3-10
ことの次第- もっぷ自由詩114-3-10
きのう- もっぷ自由詩414-3-10
また一歩- 殿上 童自由詩12*14-3-9
とりあえず- もっぷ川柳314-3-8
2014春の陣- もっぷ川柳114-3-8
夕日は- もっぷ自由詩10*14-3-8
遠く暗い街- 壮佑自由詩20*14-3-7
鳥の影- Lucy自由詩26*14-3-7
草の想い- もっぷ携帯写真+ ...314-3-7
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし- もっぷ短歌214-3-7
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、- 石川敬大自由詩1114-3-7
「春三題」1- もっぷ俳句214-3-7
シーズンオフ- もっぷ俳句214-3-7
年に(たった)4回- もっぷ川柳214-3-7
パン祭り- もっぷ川柳2*14-3-7
サクラ- もっぷ川柳314-3-7
年式の古いベージュのビートル- 草野春心自由詩414-3-6
【_帰ってきたアイツ_】- 泡沫恋歌自由詩8*14-3-4
【_アメジスト_】- 泡沫恋歌自由詩8+*14-3-4
恋する気持ち_〜Love_in_a_mist〜- 未有花短歌12*14-3-4
恋しくて- 殿上 童自由詩14+*14-3-3
雛人形は海を渡らない- 夏美かを ...自由詩19+*14-3-3
【_箱の中の呟き_】- 泡沫恋歌散文(批評 ...5+*14-3-3
三月の最初のララバイは- もっぷ自由詩314-3-2
今日も良しなに- もっぷ自由詩3*14-2-28
午前三時の常識- もっぷ自由詩2*14-2-28
春「シロツメ、蕗の薹」_(一〇句)- もっぷ俳句2*14-2-28
春「あお」_(一〇句)- もっぷ俳句1*14-2-28
ちいさな物語- もっぷ自由詩314-2-27

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