いつも見ていたわけじゃないのに
あなたの笑う顔がいくつも
僕の頭のなかにいっぱい
映っている

明日はきっとうまくいくから
大丈夫よとあなたの声が
聞こえるわけないのに
響いている
 ....
来るわけもない電話を待って
呼ばれていない場所へ出かける
いつものやり方くりかえし
たぶんわたしは終わるのだろう

降る里のない想いのことば
白い袋に詰め込んで
イブの夜にはサンタになっ ....
三日眠っていない
ほぼ意思の力で
三日眠れなかった
意識を失う勇気がなかった

考え続けたかった
いろいろのことが散らかっていて
整理のつかないままにいま
もうどうしたらよいのかわから ....
琥珀とも違う
碧がかった金色の不思議な瞳で
遠くをなぞる弛緩

淡桃色のペディキュアが落ち着かない
透かし視て
爪先が音を立てずに偲ぶから
君は泣かないひとだと思ってた。

 ....
一.ほとり
泣きやむことを忘れ
とてもわたしらしくなったと
この夜いつまで居ようか
ここに



二.花占い
そこの{ルビ他人=ひと}は暗がりで
命を摘んでいる
気になって仕方な ....
永遠が一億を超えた島を見て 賄えない と嘆く神さま


まなざしを空へと教え導いてそのまま飛んでいってしまった


つぶやきにうなずくきみをみあげると秋の日差しのなかの黄葉


 ....
父さん居るのなら聴いて
日日ほがらかに楽しいです
あなたの最後の願いのとおりに
日日はとてもさいわいに満ちています
私の右手は人を指差すためにあるのではない
私の左手は施しを掴むためにあるのではない
 
あなたの息づかい

あなたの体温

ほんとはね、わたし、それだけで生きていけるの



 
私からジャンとハイジを取り上げたなら私は発狂するだろう  パソコンがなかったら仕事ができない。
 年金詩人のわたしは今日もパソコンと睨めっこしている。正確にはマイクロソフトワードがなかったらということになる。その理由は文字を書く労力が半減することで、文章 ....
おかあさん

と無邪気にゆってみたかったよ
あなたの愛がほしかったよ
あなたをみあげる背丈の頃に
気怠い午後だ。

こんな凪いだ白昼夢に溺れそうな空気には
ジムノペディがよく似合うのだろう。


 神々の祭典だ
と、
教わったのだろうか。
 アンブローシアは、
不老不死の実 ....
たいせつをさがしている
大袈裟でもなく控えすぎず弾力をもつもの

空は低いが僕の中にそれをおしあげる力があるだろうか
誰も風化しない星々も変化しないのではちょっと困るのだ

粘土のように塑 ....
道々拾うそれらはどれも
純度の高い結晶だから
とても効き、沁みる
わたしは決定的にまだ、
持っている 家路 を{ルビ長靴=ちょうか}で踏みしめる
たどり着いて(そして孕む、卵のかたち)
ど ....
ケンケンパ
ケンケンパ

道路にロウ石で丸を描いて

ケンケンパ
ケンケンパ

まるまる転がるよ

ケンケンパ
ケンケンパ

見上げてね

ほっとしてまた下を向き
ケン ....
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
 ....
まひるの余韻が
からだに蓄積して
わたし
気怠く溶けてしまう

触れないゆびの熱が
くうき 揺らして
ざわめいてるのは
柔らかに開いた毛穴から踊る火照り
芯でくぐもる泡気は
微かな ....
 その年の秋も、あちらへこちらへさまざまの波紋を投げかけながら冬へと育っていった。東京のような雑多な坩堝にあっても例外ではなかった。
 かの都会の片隅、聞こえよく庶民の人情が息づいているなどといわれ ....
はい、向いていなかったです
生きることには
まったく間違いでした
生まれてきたことは

恨んではいないけれど
なぜですかと 思っていますお母さん
申し訳なく言葉もないです
大好きな。お ....
だれもいない夜
見失い そして 鮮明に 私がここに
意思を持って
だれも、みない 私が
遠い日日からきょうまでをもう
守り切れない 私が
透明な漣の道を歩いてきた、つもりだった
、それは ....
臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
 ....
祈るように消滅を願った夜、
コンクリートのぬくもりだけが
真実だった。

泣くことは
禁じられていたから
渇いた眸で星を探しても
乱視の視界では
一等星すら心細くて
叫びたくても ....
ふれえぬも
ちりん、と鳴るは 分けし絃


花影と
ラストワルツを踊る夜


楠花の
ゆかしき馨り かぜ洗い


寒くない?
手をつなぎたい口実で


紙吹雪
 ....
   晩秋の頃
   血を吐くように
   楓は赫く染まる
   握り拳ほどの肉塊
   女は躯に楓を孕んだ
   命の蘇生
   輪廻転生する魂
   春になれば
    ....
樹上の葉が
地面の落葉に言った

「下からの眺めは最高でしょう!
こっちは旋毛しか見えません!
何色だったか ぜひとも
教えてくださいねー!」

落葉は咳払いを
ひとつ
上に向って ....
暗闇に明滅してるテレビジョン孤独な夜のためのスタンス

ぽつねんと机の上のエンベロープ誰に届けるあてもないのに

冷蔵庫の独り言を聞きながらひとり眠れずにいる真夜中

恋しいと淋しいはきっ ....
  ・・・泣いている聲も出さず散るように・・・・・


あなたの沈黙
私の耳殻ふるわせて
細い
銀鎖みたいに
鳴り響く

深い夜のこだまは
色褪せぬ開いたままの傷口を
増幅しなが ....
 
太った

ぶくぶくと

心はやせていくのにね



 
大きな月に定規をあてる

誰も来ない

人生は終わる

山の向こうに人がいる きっといる

豚色のピンクの人が

 ピンクの人は月に定規をあてたりしない
 そんな人の上にも月 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水晶のレモン- 北大路京 ...自由詩1015-12-2
ふゆのおさいふ- もっぷ自由詩8*15-12-2
2015.12.02(仮に)- もっぷ自由詩415-12-2
ペディキュア- レモン自由詩16*15-12-1
デルフィニウムの線描をください- もっぷ自由詩11*15-12-1
「わたしのために」- もっぷ短歌4*15-11-30
往信- もっぷ自由詩615-11-30
8:00p.m.- もっぷ自由詩715-11-30
ほんとはね- 殿上 童自由詩18*15-11-30
マイ・シュタイフ- もっぷ自由詩315-11-30
(ゐ)のひと- たま散文(批評 ...13*15-11-29
みあげて- もっぷ自由詩4*15-11-28
余韻- レモン自由詩16*15-11-27
たいせつの歌- 梅昆布茶自由詩20*15-11-27
冬のあした- もっぷ自由詩7*15-11-26
ケンケンパ- 鵜飼千代 ...自由詩16*15-11-25
歌はもう歌わないと決めたけど- 夏美かを ...自由詩37*15-11-25
放熱- レモン自由詩10*15-11-24
秋、帰る- もっぷ散文(批評 ...315-11-23
湯気- もっぷ自由詩615-11-23
だれもいない夜- もっぷ自由詩315-11-23
もんじゅ- たま自由詩15*15-11-21
八月の雪- レモン自由詩11*15-11-20
一期一会- レモン俳句5*15-11-19
【_楓_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-11-18
秋の高尾山_男たちへのレクイエム- もり自由詩2*15-11-17
眠れない夜のミュルミュル- 未有花短歌8*15-11-17
共鳴り- レモン自由詩7*15-11-16
ぶくぶくと- 殿上 童自由詩13*15-11-15
わたしも上手にうたえない- 北大路京 ...自由詩1215-11-15

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