仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた


とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている

きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち

てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする

 ....
わたくしは鋭利な球体
鬱血した魂のむらさき
情熱と酷似した粗暴に焼かれ 
焼失した楽園の輪郭をなぞる
背骨を抜かれて自慰に耽り
名札のない隠喩の銛が刺さったままの
つめたい消し炭の太陽
 ....
わたしにお母さんが居たら
うんと甘える
まず確かめてえっと
うんと甘える
夢じゃないよね

お母さんが居たら
お母さん!
って呼んでみたい
そしてなぁに薫ちゃんって
わたしの顔を
 ....
掃除してエアコンつけて誰も来ない 真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう

キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く

金属的なその音は
真 ....
頑なな盲信を取り払った時に
何が実在可能か

存在はまるはだかだ
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!

しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
 
小さく洩れるアナタの声

頬をつたうアナタの涙

そして、愛がまた溢れる


 
海に裏切られ 花に批難されたら

枯葉にも笑われる生き様


ヒューっと 大きく豪勢な車が

目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ

ハンドルにしがみついた女の人

なぜ ....
こころは洗濯できるものだろうか

いつもその時どきなりの

こころで生きれるように

できるものならば

天気の良い日に

やさしい風の中に

干してみたいものだ
葉を落とした蔦は陰鬱な妄想
囚われた家も人も沈黙を叫ぶかのよう
十一月は開けっ放しの箪笥
風や霙しか仕舞われていない空の空

冬は心の真中から始まる 
だがものごとの始まりは不明瞭 
 ....
いつの間にか短い秋は過ぎ去り
ムラサキシキブの小さな紫色の実は
鮮やかな光を失った
君を傷つけた時
薔薇の枝からはバラの香り
僕が傷ついた時
レモンの葉からは檸檬の香り
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作 膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
手で「ちょき」を一人の時にしたことが無いと気づいてふとやってみる


アルプスのどこかで飲んでいるつもり一杯のココア晩秋の部屋


透明の水彩絵の具で描かれた君の九月の絵のナス食べたい
 ....
やがて水が
熱を帯び
傷んだ管のひびわれは
取り返しようもなく波打って
かつて海であった記憶をたぐる

かなしみはコンクリートをふちどって
どれだけ抱いても減らない全てに
途方にく ....
     医師はどこにも病気が
     見あたらないというのだがー

汚れた世界をばかりを見続けていた 
とも思えないが 硝子体に埃が溜まって
見つめる視野の中心が霞み 
左目で見る妻に ....
今、僕は、旅先の尾張名古屋名鉄ビル9階の
「矢場とん」で味噌カツ定食を待っている。
景気づけに、豚の横綱がポーズをとっている
絵柄のグラスビールをくいと、飲む。

思えばあれは9年前…独り旅 ....
フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖達の、頭部に
強制収容所につれ去られる人々の
血の失せた顔が一瞬、浮かんで見えた――

両親 ....
妖しく燃え立つ大地の
白く輝ける夜更けに
 残忍な、
神々の祝祭が終わると、

廃墟に零れた
紅い 涙の滴りを吸って
 一輪の、
ことばの花が咲いた

その名は、わたしたち
生け ....
 
この雨ときたら、どうだろう

わたしたちときたら、どうだろう

ねぇ、どうだろう



 
数は未知数

棄て駒はいつも捨て身で

少しの燃料を積み

自由のために炎の中をかけていった

どこから狙われているのか

生きる僕はいつでもターゲット

ここが僕の心臓だ ....
不注意でピカルディを
生まれて初めて割ってしまった
その刹那あなたの姿が帰ってきた
絶対に大丈夫と思っていた強化ガラス
この世に絶対なんてないと言いたかったのか

絶対にわたしよりも先には ....
誕生日いがいは
お祝いの日じゃない
なんでもない日が
ずっと
毎日続いているけど
グッと耐えて生きていく

    🌼

私は今
自分という人間を
ふるいにかけて ....
 同人誌と関わるようになって、もうずいぶんになります。最初は、ノートに手書きでした。味があるといえばありますが量産できないのが致命的です。その後、ガリ版や青コピーにも手を出しましたが、思うような本が作 .... うにタンうにタンうにハラミの順で喰う 魂を売りに骨董屋へ行った
もちろん詩人の魂は売れなかったが
特別な思想とか宗教をもたないのであれば
家の掃除とひきかえに昼飯を食わせてやると言われた
それじゃあ、と言って
骨董屋の凝固まった ....
ひとはそれぞれの色を持つ
混ざるもの混ざらないもの

それぞれの色がキャンバスのうえで混じったり混ざらなかったり
様々な色調とタッチでそれぞれの場所を見つけて収まりひとつの風景をなす

そ ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
普通の空- 壮佑自由詩36*13-12-6
【_どんぐり_】- 泡沫恋歌自由詩22*13-12-6
球体ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-12-4
シチュー- もっぷ自由詩1013-12-3
掃除してエアコンつけて誰も来ない- 北大路京 ...自由詩613-12-3
星降る森へ- 未有花自由詩20*13-12-3
まなざし- もっぷ自由詩513-12-2
【_電球_】- 泡沫恋歌自由詩23*13-12-2
愛が- 殿上 童自由詩21*13-12-2
だいたい_それくらい- 芦沢 恵自由詩23*13-12-1
太陽- 梅昆布茶自由詩25*13-12-1
裏表紙- ただのみ ...自由詩22*13-11-30
- まんぼう ...自由詩213-11-30
星座- たま自由詩35*13-11-28
既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作- 北大路京 ...自由詩513-11-28
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩33*13-11-27
十月のノートから4_(十首)- もっぷ短歌613-11-27
やがて水が- はるな自由詩313-11-26
年を取るとはこういうことか3- イナエ自由詩10*13-11-26
味噌カツを食べた日__- 服部 剛自由詩1013-11-25
恐ろしい夢__- 服部 剛自由詩713-11-25
わたしたち_★- atsuchan69自由詩6*13-11-25
どうだろう- 殿上 童自由詩12*13-11-24
髭の生えた月- こめ自由詩313-11-24
ある一つの情熱の- もっぷ自由詩11*13-11-24
【_なんでもない日_】- 泡沫恋歌自由詩18*13-11-24
コピー本が作りたくなったら- 殿上 童おすすめリ ...8*13-11-24
うにタンうにタンうにハラミの順で喰う- 北大路京 ...自由詩313-11-23
グリーンピースの意味- atsuchan69自由詩8*13-11-21
colors- 梅昆布茶自由詩1213-11-21

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