凍ったような青空の中を一艘の船が
西から東へ進んでゆくのを見た
おそらく西に沈んだ月を
東の定位置へ戻す船なのだろう
さざなみが白く航跡を描いて
航跡はそのまま雲になり

ま ....
一輪の白い花を手折る時にもらした溜息は
蒼空へ昇った
ふしめがちなほほえみは
みすごされてしまった

光に透ける花びらを
みつめるひとみは澄んでいて
か細くなった息をする
私を映してい ....
きみがいなくなったら
わたしは
おかしくなるとおもう
けど
わたしがいなくなっても
きみは
だいじょうぶだと
おもうんだ


つまらない女だから
わたし
村田さんと 大谷さん(17歳〜27歳の女子2人組)

『 ヒーローインタビュー 』
 

* : * : * : * : *



村:もし男に生まれてたら 何になりたい?

大 ....
チョコレートつけて
どこ行くの
はしゃいでいる君
回転木馬に乗って

ダーリン、フォーリン
ポニーテールして
十字架付けて
悪魔を祓う

「清く、
 正しく、
 慎ましく」
 ....
貴方はせっつくから
苦しい。

もっといい加減に
もっと楽に
もっと無責任に
なりなさい。

答えを求めすぎ
どう思っているか尋ね過ぎ

馬は水辺に行っても
水を飲もうとしない ....
毎晩毎晩願いを架け
愛を交わす
一度だけの出会い。
命を交わす。

今日も雨
寂しい思いをする。
生きがいを持つ
傷ついた心を癒す。

好きですか?
愛していますか?
ホットポ ....
天から星が降ってくる。
杞憂の憂い
鬼が笑う。
今日を生きる。

星は流れ
月日は経ち
年を取る。
毎日精一杯

苦しい
ギブアップ
日が悪い
出直そう
夏 稲は半可通の青空に憧れ
精一杯の背伸びをする
間近にある 黄金色の向日葵は糾弾の対象
秋 成熟した青空は遥かに高く遠くなり
稲は内々に埋まらぬ空隙を抱えながら
頭を垂れて収穫を ....
春はあなたの名前を呼ぶ
小鳥のように 何度も何度も
春はひとつの真昼の花になって
光に咲きみだれ 狂おしく唇に口づける


    *


夏は星を探して指をのばす
遠くからあなた ....
 ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ .... いつの日か漂着しなければならない比喩を
前もって鑑賞されていない博物館が生み出された由は
ある地層に転換して僕達の無知だと言える

いらないいらないそんなゴミより
確かに愛せる媒体を確保して ....
 ボクはいつも此処にいる
 地上に立って
 たまには怒ったり
 自由に哀しんだり
 している

 ボクは
 社交辞令と
 コンクリートが嫌いだ
 歌うのは下手だけど
 口ずさむくら ....
<ブラッディ・マリ―>


ブラッディ・マリーと君の唇の色が同じだから、

どちらに口をつけようか迷っている。

君は何のためらいもなく赤い液体を飲み干す。

重なったその色が乾く前 ....
敵と味方がはっきりしてきた。
かなり強い敵が出てきた。
味方も負けていない。
皆に話しかけられる。

一方言葉の短剣で胸を一突き
傷がつく
冷や汗たらたら
ガマの油

嫌がらせをし ....
斜め上から見ている
少女の視線を背中から感じている
浴槽の中で
生温いお湯をかき回しながら
親指の形を何度も憎んでしまう

わたしの輪郭が歪んで
写る
混ざっていく
確証のないものな ....
瞳と瞳を
合わせたら

汗とにおい
まぜて
かき回して

一緒に踊ろう

2人のリズムで

何度でもいいよ

来て
言葉には
そのおしりに
しっぽがついておりまして
それをひっぱるとどこからか
あたりとハズレがくるのです

とたんに怒り出されたり
突然抱きしめられたり
それは全部あなたがひっぱった
 ....
{引用=
図書館へ向かう碧いスロープの
脇に咲く珊瑚の合間を縫いながら
ゆらゆらとスカートの尾ひれを漂わせて
記憶の深海へと迷い込む

見たこともない
七色の藻屑を拾い集め
繰り返し剥 ....
うつろな視界の外側で小鳥の囀る気配
ひとしきり肩の上を行ったり来たり
動こうとせぬ私の様子をいぶかしく感じたのか
右の頬を軽く啄み樹海の奥へと飛び去った

時の感覚を失う
それがこんなにも ....
受信
下書き
送信済み
ゴミ箱
送信
迷惑メール


今の若い世代と付合っていると
私との会話はだいたい
メールボックスのように
振り分けられる

例えば、息子
私の言った ....
{引用=


  ? 秋に


ながい ひとり旅
空気が澄んで 秋
海岸線を いつまでも歩いていたい


 考えても 考えても
 とりもどしようは ない
 もう 哀しむのはや ....
             101107


ほぅ
ほぅ ほっほっほぅー ほっ!
漏らさず隠さず支える覚悟の
中身が漏れた尖閣の映像
ほっほっほっとエンジンを吹かす時
頭上にたくさんの ....
{引用=
 草の先を
 むすんで
 おくのだという

 悪戯心
 という
 生易しいものではない
 もっともっと切羽詰まったもので

 おさない死児が
 先に逝った親しいもの ....
 父さんはニ層式洗濯機の中で
 ぐるぐる洗われている
 家族みんなに
 臭いって言われるから

 姉さんは乾燥機の中で
 父さんと同じように
 だけどひっそりと回っている
 好きな ....
 〇悲しい、天竺まで赴いて買い求めた冷蔵庫が以前使っていたものとまったく同じだったときみたいに悲しい。

 〇頭の上にある見えない天蓋が少しずつ落ちてきていることについて知らぬふりをつづけるの ....
左官の息子は五歳の頃から友達だった
海へと続く一面の草むらを
真っ直ぐに突っ切って遊んだ
毎日あっという間に日が暮れた

左官の息子は都会から引っ越してきた奴が大嫌いだった
大雨の日幼稚園 ....
風呂の中で
疲れを取り
記憶を洗う
今からでも
やり直して
夜を解体するあなたの腕が、こまやかに分たれて腐食していく、長い髪が放射状に散らばった水面に、月がぬらぬらと白く光っている、その胸に穴があいて、ぽこりぽこりと音がする、潮が満ち、その陰でひそやかに花がこ .... 永遠が何だって言うんだろう
そんなことを考える暇があるなら
今すぐこの喉の渇きを癒して欲しい

君の首筋に咬みつきたい
それが僕のすべてさ

暗闇の中で求め続けるもの
それはこの喉を潤 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
褪せてゆく秋の或る一日- 吉田ぐん ...自由詩2210-11-15
一輪の眩暈- こしごえ自由詩3*10-11-15
もし- こころゆ ...自由詩310-11-15
ヒーローインタビュー_(村田さんと大谷さん)- 北大路京 ...自由詩12*10-11-14
ジェットコースターに乗って- ペポパン ...自由詩2*10-11-14
ジレンマ- ペポパン ...自由詩3*10-11-13
夢を運ぶコウノトリ- ペポパン ...自由詩3*10-11-13
枯葉- ペポパン ...自由詩4*10-11-12
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四季- 石瀬琳々自由詩9*10-11-11
そこらへんにいくらでもいる人- 豊島ケイ ...散文(批評 ...15+*10-11-11
田舎のスーパーマーケット- 豊島ケイ ...自由詩6*10-11-11
此処にいる- 豊島ケイ ...自由詩7*10-11-10
カクテルのための三篇- 渡 ひろ ...自由詩14*10-11-9
汝は敵か味方か- ペポパン ...自由詩2*10-11-9
浴槽- 遠藤杏自由詩6*10-11-9
踊ろう踊ろう- こころゆ ...自由詩210-11-8
言葉のしっぽ- 朧月自由詩410-11-8
人魚の名残- 高梁サト ...自由詩14*10-11-8
安らぐひと- 恋月 ぴ ...自由詩22+*10-11-8
メールボックス- ナカツカ ...自由詩11*10-11-8
秋に・・・- まどろむ ...自由詩4*10-11-7
頭上注意!- あおば自由詩5*10-11-7
むすぶという祈りの方法について- 石川敬大自由詩2010-11-7
ちぐはぐな家庭- 豊島ケイ ...自由詩28+*10-11-6
諧謔集- 豊島ケイ ...自由詩8+*10-11-6
左官の息子- yumekyo自由詩3*10-11-4
五行詩「ぼろきれ」- ペポパン ...自由詩5*10-11-4
散華- yuko自由詩410-11-4
ヴァンパイア- 未有花自由詩7*10-11-4

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