あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です
夢の中へ行くあなたに
「行ってらっしゃい」を
言えるようになるまで
置いてけぼりにされたような
....
晴れの日は
気持ちが軽くなる。
蜜を求めて
飛びまわる。
喫茶店に入り
{ルビ奢=おご}って貰う。
行っては、来て
せわしない。
お互いを誉めて
変化に気付き
お互いに気遣 ....
君という人間が分からない
掴めそうで掴めない君。
手を伸ばしても
あと数センチという所で
泡のように消える。
君という人間が分からない
必要とされてるのか。
され ....
※
ちゃぶ台をひっくり返す
それって池田屋階段落ちのカタストロフィなのか
それとも寺内貫太郎の癇癪玉が破裂したのに似ているだけなのか
亡くなった父親がちゃぶ台をひっくり返したのに一度だ ....
痛みに耐え切れずに
力を入れる
苦しむ
辛い
ピーヒョロヒョロ
{ルビ鳶=トンビ}が関係なく旋回している。
ダイコン畑に
農夫が一人
突然の大雨
鳴り響く雷
稲妻が走る
....
涼しげなアルゲ・バムの遺跡も
――今は、もうない。
たとえビールや焼酎を十杯飲んだって
大酒豪のこの俺だったら、
酔っぱらったりはしないのだけれども
渇いた唇が泥の水を啜り、
若者は全裸に ....
年を化かし
人をおどし
天然ボケか?
マイペース?
どうだっていいじゃん
ミャンマー
なんだっていいじゃん
函館
バン・ヘイレンのMD
上げよう
楽しく生きよう
ハイハッ ....
昨夜みた夜空を游ぐ三日月をみた
君は今硝子の壁ごしから何かを伝えたくて
吐息を吐いて窓に何かをかきだした
そのもじは反転していて読めなくて
君は今にも泣きだしそうな顔で
....
ぼくたちはきっと
忘れるために生きているんだね
呼吸の数だけ物語があって
さめてしまった二酸化炭素から
秘密の木箱に片付ける
時々開けて眺めては
過ぎた呼吸を試してみる
そんなこ ....
疲れた体に
すすむ一杯の酒
もうダメもうダメと言い
漕ぎつけた週末
漏れるのは溜息ばかり
すすむのは医療費のみ
体はもう空中分解寸前
ギシギシ悲鳴を上げる。
来たのは救命技能認 ....
母へと語られる
おもいは
いつもことば少なで
ずいぶんと幼い頃
学校へ行きたがらなかったわたしを
ぴしゃりとしかりつけた
あなたの手のひら
たった一度
手を上げたのはその一度
....
無
悪
死
愛
有
良
生
憎
存
在
す
る
ワラビ
セリ
ナデシコ
ナズナ
ツツジ
ハナミズキ
ヤエザクラ
アヤメ
ムラサキダイコン
タケノコ
ヤマブキ
カーネーション
昼下がり
太陽の下
ボケーっと
口を開ける
昨日の苦しみを
降ろして
明日の楽しみに
スイッチを入れる
水槽の中の魚
ゆったり泳いでいる
人間をせせら笑って
それでも君は ....
介護疲れの自殺
心が痛い
助けてやりたい
心が優しい
デイサービス
老健
ショートステイ
家政婦
アドバイス
したかった。
真面目な性格、
我慢の女だった。
夕暮れ
橙
さびしんぼう
だあれもいない公園で
影踏み
かけっこ
かくれんぼう
風といっしょに遊ぼうよ
いつも泣いてる
あの子とふたり
遊びにおいで
またおいで
....
太陽のいろの
バケツが
雨に晒されてる
静かで
雨の音しかしなくて
わたしは
ただ
壁にもたれて
泣き続けて
優しさを貰うと
優しくなれる。
愛を受け育つ
愛を与える毎日。
感動すると
行動が産まれる。
優しくされると
元気が出る。
優しくされると
やる気が出る。
優しくされると
....
切ない夜を波濤の数だけこえて
やおら滅びゆく貌(かたち)のように虚しく、
何処までも果てのない君とともに
歌うべき僕たちの言葉が見つからない
伏せた漆黒の虚しさは朝日を浴びて
いつしか濡 ....
糊の効いた藍染めをくぐり抜けると
石鹸の香りがいらっしゃいませと迎えてくれる
散歩の途中でみつけたお風呂屋さん
モクレンの香りに誘われて迷い込んだ小路
朝夕通っている駅前通りとはさほど離れ ....
銀色のトラップが巡らされた森の中
ラピスラズリが妖しく光を放つと
遠吠えするサボテンやおしっこ臭いキャベツ人形たちが
深い眠りから目覚める
*
レムの端っこで危なげなア ....
ボディの色が気に入ったので
エレキギターが欲しくなった
メーカーの最上位機種
カラー名はアバロンとある
「AVALON」は
イギリスの何処かにある伝説の島
アーサー王の遺体の眠ると ....
そよぐ風が
悪戯に黒髪を乱して往ったのは
いつの頃だったろうか
それでも
あの鈴の音に気づかせてくれた
もう一度
逢いたいと願っても
風はとても
気まぐれで
とても
....
庭に日の差す縁側で
かげろうにゆらりと手をかざす
つかめないな
銀のコップが透き通って
細く光る指先の丸み
着られなかった
紺の制服をまとって
うっすらとたなびくおまえ
好きだ ....
あの頃
私は叙情の生き物で
君の全てが詩歌であった
差し出された手の平に
丁度良く収まる
この手を乗せると
合わさった部分は
いつもほの暖かく
淡い色合いの空気が
ぐるり ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
青空は何処でも青くて
桜は何処のでも薄いピンク色
分かってるよ
頭でも心でも
簡単に逢えないんだから
言葉で繋がってることくらい
ちゃんと理解してる
でも
ワガママかもしれないけど
この青空 ....
空を見上げたら
桜が大勢で笑ってた
太陽も嬉しそう
悩み事今日は忘れて
草の上に寝転がる私を
あたたかい風が
パステルカラーへ連れていく
ありがとう
私は還らない
桜 ....
あなたが残して行ったもの
俳句を連ねた小さなノート
表紙がぼろぼろになった聖書
漱石の「虞美人草」と
若山牧水の歌集
壇の上の 薄い写真の中の
やわらかな微笑み
かつてあなた ....
遠くまで続く
薄紅色のアーチ
やわらかな風
さくら舞い散って
ぼくは走り出す
トンネルの向こうに
キミがいる気がして
待っててくれる気がして
全力で、
走って
走って
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