夜はもう星を睨まない

素晴らしい調和が
海のようにやってきて
空と地上とが
反転する

ここで重力が
反対になり
私たちは
みんな振り落とされるだろう

黒い宇宙が
波打つ ....
あなたを描いたら

一色足りない

足りないの
ちょっと 運転手さん

運転手さんって

あのね

なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?

どこの国なの?

どこを走ってるの?


たしかにね サンタさんに ....
ひとつの言葉は、百のことを伝え

百の言葉は、ひとつのことも伝えない

そんな わたしの言葉
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。


 ....
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を

聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ....
今宵にみる月は
夕暮れに傾いてゆき
三日月ゆらゆら
縄をかけて揺れていよう

マティーニをかたむけ
かりりと齧るオリーブ
あ酔っちゃった

こぼれていく輝く液体
おぼれていく私
 ....
「おじいさん こんにちは
 また会いましたね」

  おや あんたかい
  また会ったね

「こんな坂道で
 今度は何を拾ってるんですか」

  おったまげたねぇ
  分かるかい
 ....
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった

Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
 ....
 …先生 私は本当に分からないんです
  今まで私は何をしてきたのか
  何であんなことをしたのか(泣く)

この人は楽器屋の主人で
まず店を持ったときの話をした

 …手作りの木造のよ ....
永遠なんて存在しない
全てはいつか消えて無くなる。
変わるのが時間
時間は戻らない。

慰めなんていらない。
信じるものを離さずに
負けない。諦めない。
流されない。

人間である ....
シャボンが ぷ・か・り

ぷ・か・り

洗濯物きれいに

乾いて、乾いて


昼まのお月さん


こんにちは


お嬢さまハンカチの落し物

蜂の大群の大移動

 ....
憲法9条にしろ、北朝鮮核問題にしろ、飲酒運転ひき逃げ事件にしろ、
浮気にしろ、結局は自分の生き方である。
常に真面目に生きるべきであると思う。
完璧な法は無い。抜け道はいくらでもある。
真実は ....
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
ここだけの話
寂しそうな家の前を通ると
文字のない手紙をポストに入れる
いつも笑顔の少年が
この町にいるという

行く先々で配る手紙で
肩からかけている袋は
いつも重い

どれくら ....
昔から見た未来
つまり今のこと

海の暗がりで
7つ7色の火花が散ったとき
男がうまれた

湖のほとりで
百八つの火が消えたとき
女は立ち上がった

湖にうつった月の上で
2人 ....
眠たさを誘う 五月の街
Market Street 1200
サンザシの木がほこらしげに 赤い花を咲かせていました
通りを染めるほど 目に映えるほどに
歩きながら目にできる家々の
フラワー・ ....
目覚めると窓の外で
半月から黒い糸が遠くに降りていた
糸の先を追って家を飛び出すと
町から外れ 草原に一軒ある
家の煙突に続いていた
窓をのぞくと中から
「お入り」とおばあちゃんに言われた ....
ハワイは1年に3cmずつ
日本に近づいてるんだって
と君がいう
うん、いいね
とぼくたちは笑う

9才の君が
どんなに長生きしても
せいぜい3mか、そこら
それでも
いいね、とぼく ....
明日、死のう

明日は必ず死のうと思って、今まで生きてきました。

ものごころついたときから、ずっと

ひたすら命を絶とうとしています。


戦争があり、革命があり、
結 ....
  冬の夜道に
  息を殺して
  息づく
  痩せた空気
  その感触は覚えている
  街灯は僕の
  視界のずっと先で途切れ
  でもそこからも
  きっと続いている
  ....
未来は光より早く進む

知識の海は今日も荒れていた

僕が死ぬ夢を見た

気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた

約束の時間には間に合いそうになかった

想像は毎回期待していた ....
おどけたピエロ
みんなに笑われても
おどけたピエロ
踊り続けるだけ

おいらは嫌われ者の道化役
いつも誰かの尻拭い
おもしろおかしく踊って見せて
愚か者の拍手を得るのさ

おどけた ....
君は静かな夜に詩を書いている。

しかし、

僕は詩を書く。仕事の合間
苦しみ楽しみある時は

僕は詩を書く。静かな朝に
深く悲しみある時は

僕は詩を書く。休みの午後に
心に深 ....
果てしない空の彼方に、光を見た。
果てしない時の片隅に、安らぎを見た。
果てしない海の奥底に、宝石を見た。
果てしない大地の果てに、無を見出だした…。


きっと幸せだった。
 ....
のどかな日の昼下がり
君を見かけるたびに
犬を思い出す。

甘えたがりで亜麻色の
毛をしたフサフサの体

太陽の匂う彩
麦畑のそよ風
目で追って見つけるその笑み

心はウキウキ♪ ....
騙された方がきっと馬鹿なのだろう

色褪せてゆく写真をいつまでも握り締め
捨てる機会を伺っていた
自発的な行動が出来ないまま
差し伸べられた救いの手にすがり付くも

それは青白く冷たいレ ....
父ちゃんどうして泣かないの
辛い時でも泣かないの?
泣いている時を見たことが無い。
いつも自分の思い道理なの?

僕たちの為に年老いて
メシ、風呂、寝るで
一日が終わる。
いつも新聞を ....
結婚しないわたしへのあてつけなのかなと思った

今更ながらの大ぶりな段ボール箱の底
つややかな赤い実りをいたわるかのようにそれは敷かれていた

一見して母の達筆を思わせる簡潔な手紙には何一つ ....
一晩中
瞬き続けた星たちが
あんまり淋しいものだから
朝になると
雪になって降るんだよ

一日中
降り続けた雪たちが
母さん恋しいものだから
夜になると
星になって瞬くんだよ ....
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