消えてしまったよ
いくつも重なっていくうちに
それらは透明になって
ゆらいでいるのさ

何処かへ
風はすがた無くすすむ
僕の体温をひやしながら
斜めにばかり向かっていく

もうなん ....
経験を拠り所とし本読まぬわたしはバケツとシャベルのこども


形見にと心がぐずる父の靴百万年後を想い思い切る


潮騒は木々の葉そよぐ音でした泣きたい夜に思い出す部屋


遠い夢すぐ ....
風よ、聴け。息吹きの営みと市井の歌を 風も恋をするのだろうか 風になりたいと思っている、食欲の束縛から解放されて 明け方 季節を忘れた
冷え行く寒さの中で
冬は姿を消し
沈黙は空気を透明に染めた

朝 差し込む光を浴びて
言葉を忘れた
荒涼とした会話が砕かれ
鳥の鳴き声は静寂に木霊した

昼  ....
 
ほんとに星になっちまったのかい スターマン

空で待ってくれてたんじゃないのかい スターマン

でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね スターマン



 
…来るところまで来ちゃったんだろうな
懐から小銭入れを出して、
きょうのパンを買う代わりに
ついに切符を買う日が訪れたのかもしれない と

気持ちが揺れる
揺れるままに足はマーケットを過ぎ ....
私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして姿があるのか
多分 ....
木香薔薇がゆるされるほどの塀にアーチ、
くぐってドアを叩くが 大きな洋館
やっとわれに返って呼び鈴だと気づいた
鳴らすが、待っても静かなままだった

身なりは精一杯に整えている
精一杯だっ ....
ひとの心は果てしなく彷徨う
距離や時間を超えてゆく

痕跡にすぎないものに捉われ
憶測の触手をあすに伸ばしておののく

ときどき何かを削ぎ落しながら
変わってしまうことをおそれながらも
 ....
駅にゆく道すがら
こどもがしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている
泣いているのだとわかった

道行く人を視ていると
みな邪魔そうに避けていく
なかには蹴とばす真似をして
薄ら笑っ ....
星遠く月より遠く太陽も淋しいだろう光年の距離


散り落ちた落葉樹の葉が育んだ大地の春にまた蒼い花
この世の灯りなんてみんな壊れて消えてしまえ
満たされている順に地獄を見るといいんだ
たっぷりと紅い実りを街路樹でみつけて食べた アメリカだった


ジューシーで深い甘さと邂逅し母国を忘れゆく小学生


初恋を真摯な顔で言う場ではチェリーと言うと決定しました


おや ....
アップルジュース太陽の恵みたっぷりの金色の君は下戸のシャンパン


さらさらと光り零れる陽だまりを猫と分け合う今年暖冬


猫眠る回向院のふゆ思う時いつも色彩淡くやわらか


コンビ ....
まだまだ若いのに
叔母さんがいよいよ危ないって
季節先取りの真っ赤な元気出そうな
チューリップの束を頼んで受け取って
花屋さんを飛び出して
息に間に合ったけど
意識に間に合わなかった
チ ....
街頭に立つ

歩きつつ
パンフレットを配る
2人の親子、ニッコリ
笑って受け取った
妻は言う、一人でもいいから
受け取ってくれれば
うれしいと
ぼくも三人のひとに
配布した
「 ....
光りのあしたが私たちの歌を聴いているとしたら
あしたも必ず光りのあしただ
、冬の梢がうなずく

ミモザからの約束のようにみずうみの漣もほほ笑んでいる、
という日になぜか
胸のどこかしらは強 ....
行方知れずの小指を探して
後ろに歩いてみる


昨日に向けど
まだ形も失く

七日と後に返ってみれど
まだ影も失く

一つ月と下がってみれど
まだまだ気配も失く

いち年後戻 ....
ふた桁のぬいぐるみたちを所有するわたしの棺はにぎやかだろう


活けるなら白だと思い一輪のスプレー咲きのあなたを買った


歳時記の風を訪ねて父に聞く「あなたの骨はいまどこですか」

 ....
音楽が聴こえる
生まれたばかりのまっさらな音楽が



夜明け前の流星群
ふたり一つの毛布に包まって
星を摘んだね

明けの明星が強く輝いていても
私たちの歓びの涙にはかなわなかっ ....
十二月はもういらない
この部屋にはいらないから
そのようにあきらめていただく
権利はこれから定めさせていただく

私は堂堂とカレンダーから十二月に辞めていただき
しあわせなバラ色の
部屋 ....
とても会いたい! 妹があした死んだ
もうもどらないあした死んだ
きょうは回向院で眠っている妹は
もうもどらないあした死んだ

きのうは大丈夫だった
おとといも大丈夫
なぜあしたを選んだのか

妹は
 ....
私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
ひととしてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私がどうしてひとであるのか
 ....
私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
ひととしてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして姿があるのか
多 ....
ハッピークリスマスイブとまだ
誰にも云っていないイブ
陽光が不安定な
そとを想う

と、光りがこの部屋に訪れた
わたしはしあわせの意味を視る
光りの色は光り色
あなたの骨の、色のその次 ....
この世に生まれて以来わたしは、母の愛を知らない
産んだ女性はもしかして、母なのかもしれないけれど

いまわたしは泣いている
生まれて初めてのことのように
いまわたしは探している
それはたと ....
港町夕焼け市場のおばちゃんが持たせてくれた金平糖


ビードロの光りのなかの金平糖「空に帰りたい」未明のなみだ


「金平糖の中毒ですね、食べるのはいいけど見てはいけません」


雪 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無の気配- 陽向∮自由詩13*16-1-13
雑詠四首- もっぷ短歌116-1-13
風よ、聴け- もっぷ自由詩316-1-13
、ところで- もっぷ自由詩516-1-12
風になりたい- もっぷ自由詩216-1-12
忘却- 鷲田自由詩1216-1-12
スターマン- 殿上 童自由詩20*16-1-11
百七十六円で- もっぷ自由詩116-1-11
梢が春となる頃に_(「すみれ」習作として)- もっぷ自由詩1016-1-11
木香薔薇の洋館- もっぷ自由詩416-1-9
越境- 梅昆布茶自由詩2316-1-8
ふゆのこども- もっぷ自由詩11*16-1-8
雑詠ニ首- もっぷ短歌316-1-7
ゴールデンアワー、異端の想い- もっぷ自由詩316-1-7
「チェリー」_2016.01.05- もっぷ短歌316-1-5
「ふゆ」_2016.01.05- もっぷ短歌116-1-5
チューリップ- もっぷ自由詩416-1-5
__街頭に立つ- 生田 稔自由詩416-1-5
ミモザと飛礫- もっぷ自由詩916-1-3
置いてきぼりの何時かの心- 貝の石自由詩2*16-1-2
「骨」_2015.12.30- もっぷ短歌315-12-30
メロディ- レモン自由詩22*15-12-30
あきらめていただく- もっぷ自由詩315-12-26
心ひとつ、星ふたつ- もっぷ自由詩215-12-26
ひらがなのカレーのこ- もっぷ自由詩315-12-26
すみれ(習作)- もっぷ自由詩3*15-12-25
すみれ(即興)- もっぷ自由詩3*15-12-25
ハッピークリスマスイブ_2015- もっぷ自由詩4*15-12-24
それは青い薔薇(即興)- もっぷ自由詩315-12-22
「金平糖」_2015.12.21- もっぷ短歌315-12-21

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