値打ちの無い言葉がある
路傍のきみに聞かせたくない
そんな、
くそみたいなものが

だからわたしは泣いている
 テーブルの上に、あした買ってきたりんごを置いてあると言う。
 もちろん、そんなもの私には見えない。母だけが見ることのできるりんごだった。

 今朝も雨が降っていた。桜の季節はいつも雨に邪魔され ....
あの火、
「ほ」が
やって来て
声も、血も、涙も、
水も、空気も、
ぜんぶ苦くなった

タ、タ、タ、
バ、バタバタ、
しんで
薄暗くなって寒い

カタチのない
「ほ」が
じ ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。

まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
玩具売り場の前から幼児の泣き声が
人の溢れた地下街広場に響いて
若い夫婦の困惑が子供を叱る

幼児と親と対立する主張は
地下街の雑踏を立ち止まらせ 
黙らせる

  己の主張が通らない ....
            |           
            |
           ごく、
         近視眼的思考で
      詩のようなものを書いたなら
     ....
 
高い空

花に 宴に

ホーホケキョ



 
あたたかな詩は
やさしいてのひら
わかっているこころ
わたしを撫でてください

見知らぬひとの
年輪を刻んだ気持ちが
{ルビ真風=まぜ}だとして
風速は三メートル

命綱を茶碗に
 ....
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
要らないものが多過ぎる!

下駄箱の中の履かなくなった靴
クローゼットしまい込んだ流行遅れの服
屋根裏部屋に放置された古い布団

断捨離にも体力が必要で
一日延ばしにする内に
どんどん ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
 
散歩道

月に照らされ

夜桜よ



 
春になると
淋しい木々の先に
白木蓮の{ルビ灯=あかり}が点る

ほんのりと明るい白い花は
どんよりした心を照らしてくれるようで
ほっと心が温かくなる

こんなふうに心が晴れない日は特 ....
「みんなが俺を蹴りやがる
逃げても逃げても追って来る
囲まれては蹴りまくられて
仕舞には頭突きでふっとばされて
時には拳で殴られて
そんな毎日 地獄の日々―― 」


「みんなが私に夢 ....
傷心の時
人は季節を忘れる
今がいつなのか
ここが何処なのか
茫然として
うわの空

それでも季節は巡る

新しい風が吹いて
花々が咲き
陽の光は注ぐ
あなたの肩越しに
滔々 ....
私はむずかしくないことをむずかしくなくいいたい
朝毎に届くはずのすべてが今朝は来なかった
、理由を得たので取扱説明書を紐解く
こんなに立派に手続きも踏んで
(かぞえてごらん
と そっと風から ....
 
つぼみの中で育まれ

花びらが連れてくる

それが春、出会いの春



 
【龍人】
滑らかに曲がって
緩やかに曲がって
何時までも曲がって
何処までも曲がって

掌の記憶の球体
見覚えのある顔
球体を眺める
目の奥が笑う

掌の人の形
見覚えのある顔 ....
 モシモシ オカアサン
 ワタシ・・・・
長い待っていたひと言
鬱々の闇は晴れる
営々と続いた生命の
未来に続く扉は開いて
愛の儀式に黄金の光が溢れ

 モシモシ カアサン
 オ ....
一人称、「生きて」いる間の永遠
/午前七時、ぼくはあなたに見出す
ぼくを失いかける「きみ」は誰なのか
青く、暗い部屋で少し俯きがちに
ほどかれたい一心で待っているしかし
気がついてもらえない ....
 
あなたがわたしの中から消えてくれない

きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから

きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから



 
わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている

言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
蝶々結びをむすべない女の子
ガリーファッションが似合わない
乙女ちっくに憧れてみても
アリスの影を踏んでいるだけの
君は残念な女の子さ

潮風に揺れるループピアス
耳の穴から広がる魔法陣 ....
陽光の鼓動が
雲の隙間から聴こえる

  生きているんですね

春の一日にたずねる

ゆるく描かれるこころ模様が
あちらこちらで会釈しあっている

  善き日ですね
  ええ、ま ....
 
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



 
ひと足の途絶えた
深夜の商店街
わずかな気配にも
センサーが反応して
ひとりでに機械が喋りだす


 イラッシャイマセ
 パネルノ番号ニ、シタガッテ
 操作シテクダサイ

 番号 ....
 
わたしらしいわたしがいるらしい

わたしらしくないわたしもいるらしい

わたしは、どちらも知らないけれど



 
はき古した靴を空に放って風を聴く

はだかの馬が雲となって駈ける野に花をさがす

ひかりを混ぜ合わせていろをつくる
まだ名前のないいろを

いつももちあるいている心のスケッチブックに
 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛かマグか- もっぷ自由詩615-4-19
あしたのりんご- たま散文(批評 ...14*15-4-19
あの火、- atsuchan69自由詩6*15-4-19
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
四番目の息- 宣井龍人自由詩19*15-4-17
自己主張- イナエ自由詩17+*15-4-16
ビバ、老眼!- 夏美かを ...自由詩37*15-4-13
花見- 殿上 童俳句5*15-4-12
あたたかな詩は- もっぷ自由詩415-4-9
花を敷く- 梅昆布茶自由詩2015-4-9
【_断捨離できるか_】- 泡沫恋歌自由詩22*15-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
散歩- 殿上 童俳句6*15-4-5
白木蓮の灯(あかり)- 未有花自由詩12*15-4-2
雪のとけた校庭で- ただのみ ...自由詩20*15-4-1
【_季節_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-3-31
砂に叫ぶ- もっぷ自由詩615-3-30
- 殿上 童自由詩9*15-3-30
龍人さんへの小詩集- 宣井龍人自由詩13*15-3-29
親の愛が金になるとき- イナエ自由詩5*15-3-27
狂おしく嘘をつく- もっぷ自由詩315-3-23
消えてくれない- 殿上 童自由詩13*15-3-23
【_バランス_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-22
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩32*15-3-20
【_残念BOXS_】- 泡沫恋歌自由詩13*15-3-18
春始発- もっぷ自由詩415-3-16
目が覚めると- 殿上 童自由詩19*15-3-16
【_無人の街で_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-12
知らない- 殿上 童自由詩16*15-3-9
- 梅昆布茶自由詩15*15-3-8

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