こころの湖水のさざなみは
初夏待ちきれない薫風のせい
桜花に戯れその帰り道
きまぐれ薫風ちょっと淋しい

あっちにもこっちにも仲の良い
二人の姿を見るたびに
桜花はどんどん散らされる
 ....
オーガンジー越しの白色が
夜明けを告げる
曇天のようだ
、ついてないな


誰もいない部屋で
あなたに語りかける
胸のロケットペンダントのなかの
白い骨が

応える
のを待つ ....
{画像=120529154724.jpg}
気温が一度上がっただけで
庭は目覚め
今夜は舞踏会だと
シロテンハナムグリが伝言する

白薔薇が
今まさにデビュタントに
踊り出そうという心 ....
電気椅子の側に 天使が立っている
死刑囚の魂を 導いていくため
死の天使サマエル
毒の天使サマエル

サマエルは語る
電気椅子に座っても、救われる魂と
冤罪でも 地獄に送る魂がある
神 ....
いつもいつも誰もいない
角を曲がれば誰もいない
電車に乗れば客はわたし一人
海へ向かえばカモメさえもいない

みたいだけなんです
あなたと一緒に
あなたと一緒のものを
みてほしいだけな ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
草は
樹は
雨に打たれ

人は
言葉に打たれる

響かせたいものです
あなたのこころに
わたしの言葉を


眠れずに過ぎる
この
60Wが照らす
ちいさな時間を

持 ....
 
 
世界は晴れあがっています 
わたしたちの頭は禿げあがっています 
この頭の表皮に繁茂している
おびただしい髪の毛がすべて 
アデランスだと言っても
あなたは信じるでしょう 
で ....
深い深い海の底
綱が切れる
もう落ちるのみ
深い深い海の底

音も光も希望もない
さようなら
もう何もいらない。
サボってなんかいない。

ただ疲れただけ
頭痛がする。
イエス ....
もう慰めはいらない
さようなら
また一人の時間
こんにちは

君は言いたい事だけ言って
私の話を無視してしまう
強い時に優しく
弱い時に冷たい

偉い人の話しは聞くけど
私の話し ....
犬の眼をじっと見つめていると
黒々としたその瞳から
哀しみだけが
滲んでくる

犬は
なぜ自分が犬であるかを
きっと知っている
遠い昔
野生を
人間の為に捨てた存在
自由よりも不 ....
宇宙空間に漂い
思うことは
生きている
時だけが徒に過ぎる

ゆっくりと動き
頭もゆっくり動く
母の胎内にいる感じだ
何も見えない聞こえない

心と心で感じ合うものを
大切にした ....
君がたんぽぽなら 僕もたんぽぽ たんぽぽか向日葵 向日葵か太陽 太陽なら たんぽぽとの距離は遠い 約1億5千万キロメートルもある だから太陽はなし。たんぽぽなら、横で咲く。   #恋文


君が ....
俯いている
野の可憐
淋しさ
知りつくし
風のなか
すべなく揺れながら
なに思う


誰かにいつか
手折られる
のだろうか
それとも永遠の
忘却が
待っているのか

 ....
{画像=120523013143.jpg}


いつも何かが足りない気がする
いつも何か一言いい足りない
いつも何かを忘れている
いつも何か遅れている気がする


忘れてしまったもの ....
 
迷うたら負けやと、きつい一言

今でもうちのお守り

そんなあんたは迷わずどっか行ってもうたけど



 
同志が一人死んでゆく
疲れ果て
夢も希望もない
人の罪を負う

生きるために働き
遊ぶ事は許されず
欝になる。
休む事は禁じられ
息もできない。

誰か助けてやれないのか?
世 ....
毎日同じことの繰り返し
勉強する事は毎日変わる
仕事と趣味は違うんだよ
心身共に疲れ果てしまい
思うことはこれで終わらない

いつか日の目を見るために
毎日を努力する。
いつか大きなこ ....
優しい風が吹き
夢のような景色
変わらない川岸
君と見つめ合う

好きだと君が言う
照れて赤くなる僕
時間だけが過ぎる
何にもない日々だ

抱き合い
接吻をし
髪を撫で
抱締 ....
よっぽど
おなかすかしてはったんやなぁ、おつきさん
おひさん
たべてまうなんて
よっぽどやな
やけどするで
くちんなか
べろんべろんになるで
おとなしそうなかおして
やるときゃやるん ....
策をねって
近寄りそうな
場所に
わなを張る

なんとはなしに
近づく
雰囲気に
圧倒される

ちょっとだけ
すぐに逃げよう
麻薬と同じ
術中の蝶

{引用=チョコドー限 ....
きょうとあしたはいつ入れ替わるか
じっと待ったが気配はない
秒針過ぎてきょうは早早
不運を占う余念がない

きのうときょうを掌るもの
わたしをあしたに連れてかない
分針ふふんとずんずん進 ....
地をもがき
のた打ち回る
苦しい
助けて

ストレスが多すぎる
次から次へと問題が
発生して解決をする
クーラーの下、悩む

毎日遊びもなく
酒もタバコもギャンブルも
しないで ....
汗まみれの泥臭い服
このお陰で飯が食える。
人が近づかない
日に焼けた体

俺様がいるから
日本の道はある
夜昼構わず働く
全ては金の為に

寅一のズボンをはき
体に刺青を入れる ....
日々の苦悩に満ちた暮らしから
逃れたいと必死にもがく
逃げられない。
頭が痛くなる。

三日月の枕をして
今日も知らないうちに
眠りにつく
勉強がはかどらない。

休みのない毎日
 ....
一日の終わりに
脱いだ
ぬけがらが
いくつか並んでいる

命がけで
脱いだわりに
その佇まいは
くしゃみ
ひとつほどの
可笑しさを漂わせている

上手に脱いだ
ぬけがらは
 ....
いつからだろう
戦わなくなったのは
リングコングはもうならない
15ラウンドもたないな

ダメージがきつくなる
簡単な平和主義
もたなくなきてる肉体も心も

チガウンダヨアンタノソノ ....
細身の女は、
恐ろしく小さな核ミサイルを抱いて
なぜだか不思議と人通りの少ない
一匹の異様に痩せた野良猫の、
か細い瞳で睨んだ薄汚い裏通りに
幾年月も在り続けたベンチさえ置かれていない露天の ....
○号分の亜麻を
木枠に張って
憧れの画家の
許を訪ねた

描いてください
とお願いして
その、写真も
手渡した

画家は

受け取った

契約成立
お会計をお願いいたしま ....
かなうかなって
空を見あげて
思えばこそ
で足りたころ

からずいぶん
遠くに来て
しまった
ちいさな願い

なのだと思うこれは
とてもさもない
なみだなのだと

願う
 ....
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