いじめられてる少年を見た
町の外れのバス停で つい
途中なのに 降りてしまった
いじめている少年を見た

まだ、間に合う
直感したから 手に握らせた
キャンディーだった
キャラメルやチ ....
春一つにっぽんの目と耳が待つ


子と母とその母と会う春の川


春の風父さん遺すバーバリー


ライラック同じ匂いの母子連れ


パリ行きのチケットリラの花薫る


い ....
ババがふたり
ババは、ふたりでも相当うるさい
今どきのババは、パワフルだ

あら、あーたのジャケット素敵じゃない
どちらで作ったの?
 ××
でも、も少し長い方がおしゃれね

ね、知 ....
差し伸べてもらえた手を
泥んこのままで掴んだ
なりふり構わずに
その場で泣き崩れた

好きなだけ泣かせてくれて
好きなだけ食べて良いと
まずは好物の鮭料理を
この姿のままで?

会 ....
父さんと二歳のわたし春落ち葉


独り居が友の名を呼ぶ春の星


君宛てに投函した日しゃぼん玉


猫と居た十七年余春の川


人生の往路復路に花林檎


前髪の一ミリ思 ....
吾が生に菫と名づけ風の歌 父さんと二歳のわたし春落ち葉 天気もいいし
今日はゴジラ記念日
自転車に乗ったゴジラに
史上初めてなってやる

だけど舞台がいけない
さびれた下町
ギャラリーが侘びしい
バカをバカだと観る目が足りない

あー日 ....
屋根裏の秘密の部屋でふたりきり禁じられた遊びをしようか

動かないで君は僕のお人形着せ替え遊びをさあ始めよう

庭に咲く色とりどりの花よりも君の奥に咲く薔薇を見せてよ

妖精を小瓶の中に閉 ....
どこからでもいい帰ってきて
約束の青い灯りがそろそろの頃
どこからでもいい帰ってきて
山が消えてくれてそろそろ終点

どんなにかほっとして
どんなにか短い旅だって
どんなにか場違いを感じ ....
原宿の御文殊さんの縁日でニッキを買ったと日記には書く


小遣いも尽きそうになり見も知らぬ姉さんの売る情けを買った


海の子か山の子行きの分岐ですナビに問われて空の子と云う


突 ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
お彼岸って何
お盆って何
聞く度に大人たちは
腰を屈めて私の目の位地に答えを

だけど一度だって
理解したことなかった
お彼岸って何
お盆って何

そのうち忘れて(やめて)
それ ....
かなしさをかなしさと云う以外にはないかなしさをそっとしておいて 産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです


近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確かめられてる


冬日向わが猫眠る回向院まぶたに浮かぶ干し草ベッド


夕暮れの道歩きつ ....
三歳のまなざしのまま覚えてるバケツとシャベルと砂場とシチュー


少女ならほしかったはずのあれもこれもなかったけれどあしたがあった


如月の終わりの頃の曇天は生まれる前の躊躇いのようで
 ....
すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく


冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる


はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり


偶然に ....
直ドラで右股関節を捻挫した

ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ

向きをかえただけで襲ってくる激痛で

寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった

立っているときがいちばん ....
冬晦日わが腸で燻ってる悔しさの種よいかわるいか


『潮騒』の一頁目でわが詩はひっくり返るほどの衝撃


日日を記し思い出の写真託してみるネットはとわじゃないとしっても


会えない ....
ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し


ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く


背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ....
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満


ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない


深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す


 ....
開いたら痛いの痛いの飛んでいくそういう本があったらいいな おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
消防車が大通りを埋め尽くす
けたたましく鳴るサイレンの音のなか
たくさんの赤いライトが点滅する
何事かと人集りの方へ行ってみると
一軒家が燃えていた

炎は唸り声を上げる
周辺だけ灰色の ....
手塚治虫が死んだ歳まであと十四年だ

一日十八時間起きてるとして

十八時間×三百六十五日×十四年

まだ九万二千時間もあるじゃあないか


これからの人生でいちばん大切なこととは
 ....
リハビリ行きたくないもの
ゴールが遠すぎるもの
今日は日曜日でしょうが
わたしにはくれないの

きっとあしたも同じこと思う
だって昨日も思ったもの
あさってのことも視えている
リハビリ ....
さよなら
と云いたい夜には
詩だけに
居てほしい

さよなら
と告げたい時には
詩には
居てほしくない

君には
告げたくはない
君にも 告げたくはない

さよなら
と云 ....
だからわたし死ぬから
とじいちゃんに云ったら
死んだ気になれば
なんでもできる と

ね、じいちゃん
毛布を送って
大きくてゴージャスな
アクリル製のお古を

それをどうする
送 ....
理由があって神経を尖らせながら
ほとんど毎日を泣き暮らしている
ほとんど毎日決まったひとたちに
メールか電話をして呆れられてる
けれどみな優しいからあれこれと
まくしたててもいきなり呻いても ....
冬の最後の陽光が自らを惜しんでいないと
知っていながら私は部屋で
あしたなどないと固く
信じ切って ただ

惚けていた
いまこの瞬間のかなしみを可愛がり
てのひらに載せたり
ベッドに寝 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お菓子の魔法- もっぷ自由詩3*16-3-27
「西へ西へ」_2016.03(八句)- もっぷ俳句216-3-27
ツーババ- 森の猫自由詩7+*16-3-24
冬の財布- もっぷ自由詩316-3-24
「想うすみれ」_2016.03(七句)- もっぷ俳句3*16-3-17
風の歌+- もっぷ俳句216-3-17
父さんと+- もっぷ俳句216-3-17
ゴジラ記念日- もっぷ自由詩7+*16-3-15
禁じられた遊び- 未有花短歌8*16-3-15
首都高とあるいは上野- もっぷ自由詩416-3-14
「flip_side」_2016.03.13- もっぷ短歌216-3-13
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
なかった- もっぷ自由詩216-3-13
かおるのおと- もっぷ短歌2+*16-3-11
かおるのおと「産声・夢・遺言」5首- もっぷ短歌3*16-3-10
かおるのおと「過去・夢・現」5首- もっぷ短歌2*16-3-10
かおるのおと「ひとりのなみだ」5首- もっぷ短歌2*16-3-10
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩716-3-8
かおるのおと「砂の城」6首- もっぷ短歌316-3-8
かおるのおと「楽になれるお薬」5首- もっぷ短歌2*16-3-8
かおるのおと「みあげると空は」6首- もっぷ短歌316-3-8
開いたら痛いの痛いの飛んでいくそういう本があったらいいな- 北大路京 ...短歌316-3-7
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌15*16-3-7
火事- 自由詩4*16-2-29
手塚治虫まで- 吉岡ペペ ...自由詩1016-2-28
リバース- もっぷ自由詩216-2-28
さよならと云いたい夜- もっぷ自由詩416-2-28
毛布- もっぷ自由詩416-2-28
「。」- もっぷ自由詩216-2-27
誰か- もっぷ自由詩2*16-2-27

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