携帯に入っていない言葉たちばかりと暮らす病棟の日日 自然にできたグループに分かれて
植民地時代のボストンの街並みを色画用紙で再現している
春陽に包まれた5年生の教室

その穏やかな空間に一瞬そよ風が吹いて
支援クラスに行っていた娘がひらりと入 ....
いつ来てもこの森のこびと水玉のきのこの上で太宰読んでる


月満ちて星も降る夜のあすなろの森にだけある月光浴場


空からすら激写できない森がありだから神秘はスクープされない


あ ....
容赦なく
照りつける太陽から
逃れるように
白い日傘が路地の奥へと入ってゆく

打ち水をしたアスファルト
ゴーヤ棚が繁って日陰をつくっている
縁台でのんびり寝ている野良猫
軒下には硝子 ....
空の色すみれの頃に誕生花すみれの星座の産道通る


初めての子として子供用の椅子に腰掛け初恋のひとの名は母


太陽の色した離乳食の日はいまでもわかる嬉しかったこと


ニンジンとい ....
透明なインクの入った透明な万年筆で透明な紙に透明なうたを私は書きたい 紫陽花が合図のように咲いていたまだあの頃は薫風の庭 ブラボーでハイフェッツから放たれてみあげた窓に朝をみつける そとは雨わたしと部屋の五月への旅を見送る欄干の音 ゆく春の後ろ姿を見送って除草告知の紙が揺れてる 縁日のひよこのピンクの無力さに寄り添えそうな耳鳴りの日日 戸棚の奥からでてきた何のものだかわからない古いリモコン
我が家ではときどきあるのだこういうことが
ためしにあちこち押してみる

わずかな振動が空気を震わせて
とつぜん世界が半壊
するわ ....
はやくおうちに帰りましょう
と合図の童謡が鳴って
その日はじめて空は気がついてもらえる
六歳のまなざしは
あおい空には向かわなかった
夕空が少女に語るのは いつでも
あきらめる時に踏む手順 ....
旅先で立ち寄った老舗鞄店店主の指の骨の雄弁 彷徨の心が余る夜のなか自転車輪は地球を走る 指の肌膚崩れて少女冬の底床拭きながら母はまぼろし  
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
私たち親子の手を見比べると

娘の手は白くて 細くて
張りがあって美しい
私の手は皮膚が薄くなって
血管が浮いて見える

やはり手には年齢がでるね

真面目なだけが取り柄で
洒落っ ....
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
{引用=(わたしには言いたいことって一つしかなかった)}

全てであって唯一であって
たとえて神さま宛ての一度きりの手紙だとして だから
たくさんを考えてたくさんを削ってみて
「伝わる」って ....
よくわかるのだけど
しんたいかんかくのことばへのへんかん
そして
「※それ」へのきょうかんへのかつぼう
よくわかるのだけど
わたしは
その先を知りたいんです
なぜ、なんのために、自分を削 ....
くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに

金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ

ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい

聴こえ ....
私の
右のてのひら
左のてのひら
載っているのは
目に見えるものばかりではない
見えないけれども
無力でもないそれらは
良いものとは限らず
悪いものとも限らない
間違えて捨て
間違 ....
コウノトリが
光りを運んできてはじまる一日は
約束に満ちている
四丁目への福音

聞いてほしい
聴いているよ

ほほ笑みの爆ぜる音が
煤けた下町に響き渡る/わたしは
泣いているビル ....
 
あなたは、ぼくじゃない

ぼくは、あなたじゃない

でも、わかりあえないわけじゃない



 
 若葉はだんだんと濃い緑に変わり
 空の青には白い雲がまぶしく輝く。
 生命が萌えたつ
 五月のさわやかな風・・・
 
 新しい生命が生まれるということは、
 それと同数以上の生命が消えて ....
空が無い
靴紐を
勇気を振り絞って
結んだってこの町には
せいいっぱいに踵を上げて
みあげても、みあげても、

空が無い
空が無い!
ガードレールの内側に
くくりつけられた花束
それに向って手を合わせる
初老の女性がいた

先日、その場所で
交通事故があったことを
私は知っている

バイクとワゴン車の衝突で
事故 ....
夕暮れの秋に立って
冬の陽だまりを眺めている
そこの冬は
春に向かってとても急いでいる
私は檸檬を齧りながら
言葉にしたくない願いを持て余している
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ケータイのそと_*- もっぷ短歌215-6-24
ものさし- 夏美かを ...自由詩37*15-6-24
「あすなろの森」_2015.06.23_(一二首)- もっぷ短歌115-6-23
【_風の通り道_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-6-23
「少女のほんと」_2015.06.23_(一二首)- もっぷ短歌115-6-23
透明なうた- もっぷ自由詩415-6-23
紫陽花の合図_*- もっぷ短歌215-6-23
ブラボー_*- もっぷ短歌215-6-22
五月への旅_*- もっぷ短歌415-6-18
春の後ろ姿_*- もっぷ短歌115-6-18
縁日のひよこ_*- もっぷ短歌215-6-18
リモートコントロール- 梅昆布茶自由詩2015-6-17
茜音- もっぷ自由詩515-6-16
老舗鞄店_*- もっぷ短歌215-6-16
彷徨の心_*- もっぷ短歌215-6-16
冬の底_*- もっぷ短歌215-6-16
乞う- 殿上 童自由詩16*15-6-15
【_娘の手_私の手_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-6-9
雨模様- 殿上 童自由詩14*15-6-8
木漏れて- 芦沢 恵自由詩16*15-6-7
___(2015.06.07)_往復書簡840)- もっぷ自由詩315-6-7
ヴェクサシオン「騙されながら騙している(かのように)」- もっぷ自由詩215-6-7
悲しみの季節- 未有花短歌11*15-6-3
_- もっぷ自由詩4*15-6-1
放熱- もっぷ自由詩415-6-1
じゃない- 殿上 童自由詩15*15-6-1
五月の風の向こうに- 秀の秋自由詩215-5-31
以来- もっぷ自由詩415-5-30
【_ガードレールの花束_】- 泡沫恋歌自由詩11*15-5-29
冬の陽だまりを- もっぷ自由詩515-5-28

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