最近はほとんどの時間を
記憶を食べて過ごす

口に含み
よく噛んで飲み込む
そして、
次の記憶を口に含む
指の腹で押し潰す頬の、
薄皮一枚先を流れ去る
君はすっかり青ざめてしまって
嘘のような住宅街に漂う金木犀の香りと
ぶら下がる総菜屋のコロッケは
いつだって口論を止めずにいるか ....
海上の水銀のレールを栗鼠型のランプが走る
僕は腐った正午の淵を裂く
愛する女の青い影を抱きながら
銀河の稜線はあっという間に楕円を描く
あるかなしかの国境は音をたてて崩れる
さようなら さよ ....
 
 
レジの長い列に並ぶ
列は進んでいるのに
なかなか順番は回ってこない
季節はいつしかすっかり秋となり
半袖のTシャツでは
肌寒く感じるようになった
小腹も空いた
トイレにも行き ....
都会は公園が狭い

そこらかしこに人々が置き去りにした言葉がころがっている
威力のない不発弾ばかりだ
今は放射能だかセシウムだかで
こだまのように響いていた子供たちの声もあまり聞こえなくなっ ....
金木犀をトイレの匂いと感じるほどに

ぼくは素直に毒されていた

ちいさなオレンジの花をあまり綺麗だとは思えないほどに

ぼくは自我に満たされていた


撒き散らされる匂いを

 ....
 
陽気なハリー

今日も命を削って商売繁盛

そして、sold out!


 
可能性は宇宙よりも無限
膨張していく宇宙よりも遙か
遙か背中を追って
{ルビ僕等=ぼくら}は{ルビ久遠=くおん}と疾走していく

広大な海原に踊る大星雲
幻でもない想い人たちが
明星より ....
人の欲しがるものを
与え
見返りを期待しない。
欲しいものは
全て与える

人の心を読み
何を望んでいるか
推測する。
たとえ自分の意に反しても
与える

人が嫌がる事は言わな ....
春風に吹かれ
タンポポは旅立つ
誰も知らない土地に
旅立つ

ふんわりふんわり
遊覧飛行
ここは嫌だ
他に行こう

ここは終の住みか
一生浮気はしません。
根を張り
どんな時 ....
心の雫が
ぽたり
孤独を感じる

心の隙間から
風が吹く
涙が落ちる

雲の切れ間から
光が射し
梯子が下りる

来るな!
と言ってしまい。
糞尿地獄へ真っ逆さま

鬼 ....
本は絶対に怒らない先生
解らないのを怒らずに
読み返しさえすれば
何度も根気よく教えてくれる

だけど絶対怒らない代わり
間違っていても正してはくれない
それは生きている先生じゃないと
 ....
降りつづく雨のせいで
部屋の空気が重く感じる
ポツリポツリと奏でる サティのピアノはけだるい
大きめのポットにダージリンティを入れて
ゆっくりと茶葉の広がる時を待つ

雨の匂いと紅茶の香り ....
光と影
影と光
  照らすものは何か、そして
  浮彫になるのは何か
そこに答は、あるか
何はともあれ、時はすぎる、全てが静止するまで、有り難い
今ここに在る私も

ひとり。連なり咲い ....
疲れ果て
元気がなくなる
何もしたくない
寝てばかりいる

体は感じている
輪を作って
暖めて
つまんで

明日も頑張るぞ!
ない元気出して
ベットを這出る
笑顔忘れないで
 ....
波打ち際
揺れるボート
潮騒が聞こえ
ベンチに座る

ボーっとして
猫が来る
可愛がる
寒い

帰りの車の中
オザケンが鳴る
リベロの前を通る
下宿屋に辿り着く
何も起きない事はない
苦しみがいつも起きる
次から次へと無理難題が
起こる

侮辱され
嫌がらせを受け
人の苦労を労わない
屈辱を感じる

人生を目茶目茶にされる。
どんどん手を ....
貴方は頭を撫でるのが下手な人

それでもいいの

不器用な貴方の手で

ぎこちない貴方の手で
 
『曲者!』と 座敷わらしを槍で刺し あれから彼女 音信不通

マンションの隣の部屋は家賃安 やたらめったら自殺ある部屋

驚いてもらえぬ私 幽霊をはじめて5年 まだ未熟者

気がつくと起き ....
わたしのナーヴァスをあなたは知らない
胸の奥に巣食う腫瘍から
躯中に毒が廻る
身悶えするような熱情が
不完全なわたしに火を放つ

赫い林檎を食べた日から
この身に孕んだ
情欲という炎の ....
少なからず、
迷いはあったから
今もまったく
そうだから
なるべく
人にはやさしくありたい、と
やさしくされたい
言葉はきょうも
眠る時間です

少なからず、
痛い思いは味わ ....
肩上から指先にむかってながれる一本(くだ)を
ふき こすり たたけば
装置はあやしく
黄昏もする

段々畑にくみあがる椅子に 沈み
ホールそのもの

しずくのような響体構造が 浮く
 ....
夜のひと
街角で下を向き、
誰だかわからないひとを待っている。

夜のひと
あなたはネオンを浴びてピンク色に輝く。

夜のひと
せめて今夜だけ
せめて今夜だけでもと
毎日のように。 ....
{引用=秋空に寄りかかる鱗雲が
開け放たれた海の際までずり落ちて
きみが咳込みながらズボンを降ろすのを見ていた
秘め事はスライドガラスに貼り付けて
食べきったトマトの缶に詰めてある
きみと
 ....
秋夜長
あばばばば
厳めしき隣家の親父の孫あやす
馬鹿くさき猫撫で声の懐かしさ
そは日暮れ
秋刀魚焼く家を過ぎし時
我が胸をも焦がしし寂寥よ
そは薄暮
子らの絶えたるグランドに
天の ....
あなたと出会って


瓦礫だらけの心の中に


少しだけ光を見ました



涙の雨がやんで


少しだけ


未来が楽しみになりました





嘘つきなニ ....
自分を愛するように
互いに他人も愛そう。
そうすれば楽しくできる。

互いに教えて習って
互いに気遣い
互いに助けて

つらいけど
生きて行こう
互いに大切にする。
  胡散臭い
  新興宗教みたいな夜のバーで
  僕は水しか飲む気がしない
  みんないて
  みんないない
  ここにあるのは
  下手糞な詩の下手糞な朗読
  ここにあるのは ....
波打つ薔薇の夢
その影で僕は首を吊る

そのとき
腐った肉の太陽が僕を照らし続けるだろう
すべての愛はワインに還元され
僕の脳髄を金魚が泳ぐだろう

ダイヤにとまった蝿
地面を愛撫す ....
(鈍色のニキビが気味悪いきみのビキニ/胸の谷間に宗教性を感じる/低気圧の随に彷徨う亡骸を救えば吸殻/戯言を睦まじく詰る間柄に豪雨/砂利道を慎ましく辿る先は賽の河原/幾何学模様に引篭もる愛の裏腹/「 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
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