雪は散りぬる
辺りは静まり返り
ホカロン入れて
外出する

余は誰かと
言う老人
老人はね
心が病んでいるから
優しくしてねと言われる

愛するものの為に
働く
愛するものの ....
ひとひら
白い花びらのように

ひとひら
優しい言葉のように

私の髪に 肩に
静かに舞い降りてくる


思わず手を差し出したら
ひとひら
掌の中 ふわりと落ちた


こ ....
寝たきりの祖母が一週間の大半を
天井を見て過ごすことがかなしい
私の顔も忘れた瞳が
時にきれぎれの記憶を思い出す
その輝きが
新しく覚えることがらを無くしても
ふと寂しさを宿して見える ....
新しい扉を開けると
君がきっと溶けてしまう
かわいくて
すこしいばっているヤツだ

遅めに降った雪を
手のひらに収まるくらい
二つ丸めて
小さいのを重ねて
まーるい炭でボタンをかけよ ....
一円の雪が降った朝
十円のゴミを収集する車が
難しい顔をして通り過ぎる
百二十円のココアを
二千九百円の手袋で包み
三円分のリップクリームを塗った唇に持っていきながら
それを見つめていた
 ....
壁画に眠ったままの物語をいまこそ{ルビ解=と}かそう
子守唄にのせて伝え授けるには今が好機なのだ

塗り重ねられた油絵のように
深みをたたえた一筋の線
その{ルビ一片=いっぺん}にどれだけの ....
間遠に灯るガス燈の火を
ひとつひとつ落としながら
どこまでも
迷い道をたどってきました

鳩色の街に
静かに降り積もる粉雪
きしきしと
水晶が発振する音が聞こえます

いつの日にか ....
天使が舞い降り
手を差し伸べて
微笑んだ
ほら泣かないで

上を見てごらん
鳥が舞っている。
池を見てごらん
魚が泳いでいる。

一人じゃないよ
みんな一緒だよ。
ただ貴方は自 ....
「この先には何があるの?」
「子供はまだ来ちゃだめだよ」
って言われた幼い頃のぼく



今では「まだ来ちゃだめ」って言う役割を与えれ
結局
この先にまだ
何があるのか知らない
あたたかな雪が
時のうろこ 一片と供に
もう一度、もういちど、と
落ちてくる
あなたの冗談は
胸に入ってるカイロのようにふんわりして
窓の中 しゅんしゅん伝う蒸気が
寂しかった空洞に
 ....
あなたは並んでいる
両手をポケットに突っ込んで
似たような後姿に紛れ

我先にと腰掛けた当り台に陣取り
ぎんいろの球を弾く
時間を浪費することへの悦楽と
日常とは隔絶された光と音の饗宴に ....
寄りかかるって結構難しいことだと思う
楽ちんなようで実は不安定で
揺れる電車の中とか
車の後部座席とかで眠るときは
頭をごちんごちん言わせながら
壁に寄りかかって眠る
寄りかからないで眠る ....
手袋の
こすれるすきまから
しろい空気を ふー、と
吐き出すと
それは
青い空にのぼってゆく 
きれいなけむりに 
よく 
似ている


それで
つむじは むずむずして
町も ....
ときどき
コンビニでおにぎりを買っては
思ってた

おかあさんのおむすび
食べたいな、って。

久しぶりの外泊で
おかあさんのおむすびを食べた

それは
ほんのりあたたかくて
 ....
{引用=



「人間はね、言葉の海で泳いでいるんだって。」

「言葉の海?」



「そう、言葉の海だわ。ここは。」




のたりくらりのらくらり
朝はまだ明けぬ
霜柱の立つ冷たい風
コケの生すまに

時はのろのろと
さざんかははらりひらり
雪が降ってきた
鳩が2羽飛んで来た

夜は明けて
一面真っ白 ....
「 2月14日あけておいてね 」

期待しちゃうじゃない チョコレートとか

平日で仕事も忙しいけど 有休取って会いに行くよ


引っ越しの手伝いなんて 聴かされたのは前々日

より ....
水の泡
ぷかぷかぷかり
魚たちの鼓動
波のオーロラ

逃げろや逃げろ
人間がやってくる
水中の楽園を壊すもの
金持ちが苦しむ仕組み

有機スズ、PCBの生物濃縮
第一子が沢山譲り ....
トッカータと蝶々
ヒラヒラ行ったり来たり
黒と黄色の模様で
闇の底に落ちてゆく

桜は舞、TVに落ちる
バスドラムは規則正しく
ビートを刻む
狂喜乱舞する世の中

回る回る時代は回 ....
わたしのあげた小さな声を
今か今かと待ちかねていたかのように
彼はわたしの身体からそそくさと出て行った

愛し合う余韻に浸ることもなく
そして満ちはじめようとした潮の流れが
素っ気なく沖合 ....
庭には花が咲き
時はゆっくりと流れ
キッチンには妻が
トントントン

バイオリンの音が
ラジオから聞こえ
1週間の疲れを
水に溶かす

昔の思い出
今日会った友達
命の分だけ
 ....
指輪を贈ったら「安物は愛がない」と言われ
花を贈ったらイヤミかと言われ

そっとしておいたらメールアドレスを変えられてて
友人には悪口ばかり言われ


それでも まだ 君を好きだと思 ....
坂の上から冬の空
胸は高鳴って
こぼれそうになる

くも が ね
平べったくて
だけど そうに つらなってて

抱いているの?
静かに唸りながら流れる

あの日叫んで走りそう ....
慌ただしく過ぎる日常の時間

あなたはいつも頑張ってた

「頑張ってないよ」なんて言いながら。


しんしんと積もる雪

さらさらと流れる川

そんな時間もいつもあなたは頑張って ....
がんばらなくていい
あせることもないし
いそぐこともないよ

あなたは
あなたらしく
無理をしないで
できるだけのことを
すればいい

マイペースで
いいから
ゆっくりでいいか ....
エンジェルが舞い降りる時
光の梯子が開けた
どんな困難な時でも
助けの手を差し伸べてくれる。

雲の中のごく僅かな隙間に
小さな柔らかい手で
私を包み
運んでくれる。

全てを許し ....
去年から残してあるの ハートの小瓶に春の雫
リボン掛けて あげる

嬉しいでしょ 真白な冬に桃色ひとつ

作りかけのロマンの迷路

覚えてるの 傾いた横顔

甘くて柔らかい愛しい人
 ....
さようなら、の向こうで
夢、夢の花が揺れる
その花びらの裏側で
思い出が溜め息をつく

生きて行くことは
分かれ道の連なり
傍らをゆく風さえ
その地図を知らない

今日にうたえば
 ....
おだやかな鳩のように
私はうたたねをする
窓の外は明るい雨
静かにふっとうする時間
やがて雪になる事を予感する


読みかけの本はレイ・ブラッドベリ
夏の草いきれがむっとたちこめる
 ....
雪が降っている
ゆっくりと
確実に
地面に
森に
山に
田畑に
人に
犬に
家々に
音も静かに
きちんと降りてくる



そんな様を見ている

景色が
無音の白にな ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
積雪- ペポパン ...自由詩4*08-1-23
ひとひらの雪- 渡 ひろ ...自由詩12*08-1-23
かなしみ- soft_machine自由詩14*08-1-23
雪だるま- 麒麟自由詩4*08-1-23
一円の雪- 小原あき自由詩19*08-1-23
壁画が生んだ子守唄- こうや自由詩1*08-1-23
光の骸(再々改訂版)- ダーザイ ...自由詩1708-1-22
シンボライズ- ペポパン ...自由詩6*08-1-22
夢のくに- Honesty自由詩4*08-1-22
あたたかな雪- 唐草フウ自由詩7*08-1-21
弾かれたひと- 恋月 ぴ ...自由詩13*08-1-21
- 小原あき携帯写真+ ...10*08-1-21
雪の日- はな 自由詩12*08-1-21
おかあさんのおむすび- 風音自由詩8*08-1-21
the__sea.- エチカ自由詩6*08-1-20
日本の心- ペポパン ...自由詩6*08-1-20
2月14日、お引っ越し- 北大路京 ...自由詩8*08-1-20
この鐘を鳴らすのは誰- ペポパン ...自由詩6*08-1-20
ああ無情- ペポパン ...自由詩4*08-1-19
早いひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-1-19
なんでもない毎日- ペポパン ...自由詩4*08-1-19
黄金八倒- 北大路京 ...自由詩4*08-1-18
誰にもわからない- 唐草フウ自由詩3*08-1-18
大切なあなたへ- 夕焼け空自由詩5*08-1-18
無理はしないで- 妖刀紅桜自由詩4*08-1-17
You_are_my_angel.- ペポパン ...自由詩5*08-1-17
ハートの小瓶に春の雫- 北大路京 ...自由詩8*08-1-16
あした、咲く- 銀猫自由詩15*08-1-16
おだやかな鳩のように- 石瀬琳々自由詩9*08-1-16
- 小原あき自由詩20*08-1-16

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