どうしても会いたいという切実を部屋が知ってるテディが視てる


土日がこの世で最もつらい日日なぜと言わないあなたに言わない


過呼吸にエレベーターは狭すぎてあなたの分も呼吸してます

 ....
アメリカン・イングリッシュのかなしみのゆきつくさきのネイティブ不在


遠い日の記憶のままのアメリカはカリフォルニアの良いところだけ


どこまでも続く平野の真ん中の無人の駅にアメリカを{ ....
かなしくてなみだをこぼす闇のなか気配はきみのただの面影


アルバムに辿るあの日のよろこびもいまは一人の愚図のため息


二十四わたしの歳はその時に綴じこまれてるスチールのまま


 ....
青空と呼ぶのはたやすいことだけど本当にこれは青なのですか


週一度通ってくれる看護師さんわたしに触れる唯一のひと


晴れるかな空をみるため扉開け一歩だけ出て知った八月


詩と書 ....
大空を切り裂く百舌の軌跡あり


みどりごが喋った喋った花畑


{ルビ末枯=うらが}れに手を差し伸べて日が帰る


秋蒔きの汗を愛しむ空の神


丁寧に過ごす真昼に小鳥来る
 ....
スカイツリー木陰で仰ぐ花一輪


灯る燈に明日を覚えて眠る猫


波音に誘われてみるみどりごよ


その青に秘めるものありインク花


ゆく夏に惜しまれながら百日紅


 ....
遠くなる空の頃にはもういない夏のひかりは恋のトリガー


八月にあと十日ある暦みて七月の長さ蝉と比べる


みあげるといつものままの夏の空きのう見たのが二年前でも


東京じゃない場 ....
紫陽花の枯れ果ててあるきょうの昼わたしは外へ帽子忘れて


包んだら届くのかなと丁寧にリボンもかけたひと夏の夢


もう咲かない閉鎖し工事中の場にもう咲くことのない君の名は


まだ ....
西方に下弦の月あり夕暮の空惜しみつつ北へ曲がりぬ


窓の外聴こゆる音分け解しをりきみの音のみ供養塔より
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
 
ごめんなさい

ごめんなさい

ぼくに、ごめんなさい




 
愛する人を見つけては

期待が裏切られたと

不貞腐れます


また愛する人を見つけては

また期待が裏切られたと

また不貞腐れます



でも大丈夫


いつか ....
TOKYO
小さな文字が
大写しされ
会場が
街が
歓喜で満ちる

2020
TOKYO
私たちは
皆どこかで安堵する

(そうか)
(とりあえず)
(そこまで未来は続くら ....
遠ざかる汽笛がみえた一枚の写真に写る撮ったひとの耳


朝の空占いは好きじゃないけれどいつかみたのはすみれの色で


風ならば南の風になることを絵本と決めた六歳の部屋


夕焼けが好 ....
朝顔の種こぼれたよ猫が鳴く


路地裏に秋を届けて落し物


みえなくてみようとすると秋逃げる


木漏れ日に老後知らない秋の蠅


コーヒーの薫りで帰る五年前


きょ ....
茄子紺に染めてあなたのまわしなら俵踏みしめ恋尽きるまで

長茄子の紫の花何気なく紫紺に染める我が実知ってか

茄子は「成す」花の数だけ実をつけてしあわせになる畦のあなたと

足りないのあな ....
餞別のように落ちる薄い黄金色

夕暮れの中、分かれ道で向き合う
明日の約束はしない
それは暗黙のうちに行われるもの
実際に小指を絡ませて約束しても
安心には繋がらない

ま ....
君の国で北風のはじまり
わたしの国でのこる熱

笑いあって
 おやすみ
 おやすみ

わたしのてのひらの
覚える熱のさびしさは
名前が悪かったのかな
居場所がたまたままずかったのかな
いつかみたあの誰かの骨と同じ
友達のなかで一等賞をあげたい人が住む
雪国の冬の色と同じ
白さ特別扱いしてたけど
それは共同住宅ではN ....
 九月の雨


今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
摩天楼が{ルビ朱=あけ}に染まる時
黄昏の時間も止まる
ざわめく雑踏もどこか遠くの
出来事のように消えて行く
ビルの窓から見た街も幻
トワイライトイリュージョン
歪んだ時間の狭間の中で
 ....
決して不用意に押してはならない そ知らぬ振りしているほうが身のためだ
でも時々は押しても構わないさ もし君がすべてに飽き飽きしているのなら

それは仕掛け花火のように寄せては返す怒涛のようにやっ ....
 
ちくたく ちくたく

くたくた くたくた

ぐー



 
{引用=りんご飴のよく似合う
あの子たちの夏も終わる
闇を纏ってなどと
深刻に
傷つきやすいがままに

終わり間際にとわたしは
一篇を描いて
置いてみた

打ち上げ花火ではなく ....
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
かつて誰のために祈れただろうか

飾りのついた服を着て 街を歩いていなかったか

自らさいなむひとを見捨てなかったか

酒におぼれて遠ざけたものの数々

いまどこを旅しているのか

 ....
歩道と車道を分ける
足元のブロックは
道にそい カーブにそい
入ってはいけない場所が
存在するのだと教える

枠は 時間と共に崩れ
修正されては 崩され

鳥に遊ばれ 虫にうとまれ
 ....
錆びたトタンの切れ端を腹に巻いた彼には、まだ、顔がなかった。二十もすぎて今更もう顔なんて要らないよォ、という。が、顔がないので当然、話すのにも口がない。にもかかわらず、「家に住むのに屋根がナインだよ」 ....  
名残の夕立に

消えていく

あなたが消え去っていく



 
人と人が離れていく

文明が発達していくにつれて


文字と文字がぶつかり合っている

便利さには代償がある


何かに耐えられなくなっても

その場から離れることはない

 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日記「七月」3_(十四首)- もっぷ短歌313-9-15
題詠「アメリカ」_(十四首)- もっぷ短歌2*13-9-15
小石も混ぜて海に沈める_(十首)- もっぷ短歌4*13-9-14
八月の残照_(十五首)- もっぷ短歌6*13-9-14
秋八句+1- もっぷ俳句513-9-13
八句_(夏)- もっぷ俳句113-9-13
日記「七月」2_(二十首)- もっぷ短歌413-9-13
日記「七月」_(十八首)- もっぷ短歌4*13-9-13
西⇔午前三時- もっぷ短歌113-9-13
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
ごめんなさい- 殿上 童自由詩15*13-9-9
大丈夫- キダタカ ...自由詩1213-9-8
東京2020- umineko自由詩16*13-9-8
傘を捨て_(六首)- もっぷ短歌313-9-7
五年前_(六句)- もっぷ俳句513-9-7
茄子紺のひと- たま短歌26*13-9-6
「逆光」- 桐ヶ谷忍自由詩7*13-9-6
国境- もっぷ自由詩413-9-6
どくだみ- もっぷ自由詩613-9-5
九月の雨/赤トンボ- 壮佑自由詩25*13-9-3
トワイライトイリュージョン- 未有花自由詩13*13-9-3
不思議ボタン- 梅昆布茶自由詩1113-9-2
くたくた- 殿上 童自由詩17*13-9-1
夏の終わりに_(りんご飴第二章)- もっぷ自由詩913-9-1
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
懺悔の相手もみつからず- 梅昆布茶自由詩1513-8-28
シャドウ- 砂木自由詩10*13-8-27
Mein_Sohn,_was_birgst_du_so_ba ...- atsuchan69自由詩5*13-8-26
夕立- 殿上 童自由詩17*13-8-26
- ビル自由詩113-8-25

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