ちいさな
ことばで
優しさ一つ
ください
爆破された夜の屑が月の縁を滑っている
そこはどうぶつのように
けたたましく吠える滑走路
無限が限界突破するときのエネルギーを
絶対に忘れたくなくて日記をつける
取り込み忘れて風に揺れる洗濯物 ....
 
うさぎさんが おもちをつく夜

マンションのベランダで

団子を ぱくり ぱくり



 
空気も澄んだ冬の夜空には
四人の天使にまもられて
三つの卵がすやすやと
仲良く並んで眠っています
あなたも気づいて御覧なさい
この夜は宇宙でお星さま
いつかは降りて地球のこども
そうして ....
四季の最後の花野が
まぶしく閉じようとしている
たそがれが迫っている
そよぐ草の実も
褐色にこぼれ落ちてゆく
やがてみえなくなって

たそがれが迫っている
森では気の早い獣が
冬のね ....
夜空でフラミンゴが歌いながら
右足を差し出すとき
月影は大地をそっと染めながら
ガラパゴスウミガメは
まるで天球を月が
動く速さでゆったり
未来へと歩みを確かめる

  *

夢の ....
たぶんそれはちいさな歌のように咲いている花のこと うたへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした

きみへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした

ゆめへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした
 ....
しぼりたてオレンジみたいな夕焼けに明日の分の元気をもらう

まだ青い林檎のような君だから紅くなるまで待つことにする

初恋は甘くて酸っぱいストロベリーそっとキスして涙の痕に

特別な果物だ ....
雨 いつのまにか
静かな吐息のように 
染まりはじめた黄葉から
ひとつ ふたつ しずく おち
{ルビ中空=なかぞら}はしっとりして
往くトンボたち
ゆるやかに すこし乱れて


   ....
       ー年を取るとはこういうことか7ー

若者よ ズボンをはくとき
ベッドに腰掛けなくても履けるか

家中の者が畳の上で生活していた頃から
立って履くのが常だった
布団の上で寝転 ....
……ことばを思い出すまでには回復した
荒涼とした無人の地に心が捉われ
そして 父さんのことを想っているような
いや、想っていないような

神さまのことなんてまったく脳裏には
それは赦されま ....
 
通販サイトのタイムセールを見るたび

欲しいものリストが増えていく

ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに



 
りんご飴が縁日で命拾いを繰り返す
ちいさかったあの子の手のひらは
覚えているだろうか 君の{ルビ紅色=くれない}

{ルビ藍紺=らんじょう}をみあげていた無垢
{ルビ初夏=はつなつ}の薫風と ....
満天
潮騒

シチュー

助手席
タワー
うんこビル

そと
ふるさと
白熱電球

あした
光り

と、骨
私は草に生まれたかった 十代よりも若かった頃のある日、フェアへ
オレンジ色のビートルで連れて行ってもらった
その国の言葉の先生のたからもの
古い古いビートル
フェアのことを仔細には覚えていない
けれど先生が買ってく ....
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない

精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか

基本 ....
熟された精神の元は若い心なのだろう。

小学生二年生の頃、弱肉強食とよく言う生徒がいました。
「あなたの好きな言葉」という紙にも書いており
その頃、わたしも彼と同じ齢だったものですから
ライ ....
つくづく不平らしく、海に向かって、高慢な舌打して、
「ああ、退屈だ。」
と呟くと、頭上の崖の胴中から、異声を放って、
「親孝行でもしろ――」と喚いた。

(泉鏡花 「草迷宮」)

中学生 ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
 
キスは

するとされる より

するとする が、いい



 
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが

彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる

それらは歌で
 ....
さびしさに疲れました
まちがえて産まれて
お母さん 申し訳ありません
父さん ほんとにごめんね

なかったことにできないことが
こんなにかなしいことはない
どうしたってもたぶん
骨はの ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴 ....
水時計に溶けていた
血液の雫があって
時計の器の外には
一枚の翼が堕ちている
静かな痕跡がある
誰しもの夢のなかで
真夜中にも時間を報せる
いっぱいになった
聖なる水時計は
透明な水 ....
オリオンを確かめて
冬と悟る空に
白い吐息を吹きかけて
部屋に戻る少女たち

残された結晶たちは
さまよった末に
辿り着くのだろう
この夜も 夢へと

赤いバレエシューズ姿の女神が ....
球体は弾けた
その飛散した一粒一粒の種子が
時代をあまねく代弁するかのように
ある方向へと向かって流れ出す

思い出して欲しい
白い腕が守ろうとしていたのは何だったのか
幸運の女神は目を ....
 
夜、虫のこえ

秋がそこにいた

でも、まだしまえない名残のTシャツ



 
六月の雨が
育ち盛りのスイカをいたずらに誘う
でも、今年の梅雨は少々しつこくて
早くも冷夏の予感がした
ナスビもトウモロコシも痩せたまま太らない

繁茂するのはスイカのツルと葉っぱばかり
 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
lullaby- もっぷ自由詩415-9-29
アイスクリーム- ありか自由詩20*15-9-28
お月見- 殿上 童自由詩13*15-9-27
輝けるオリオンに寄せて- もっぷ自由詩215-9-25
たそがれ- もっぷ自由詩215-9-25
ちょうど動物園の夜空で- りゅうの ...自由詩18*15-9-24
永遠- もっぷ自由詩315-9-24
シチュー- もっぷ自由詩4*15-9-24
ふるーつせれくしょん- 未有花短歌7*15-9-24
秋・湿傷- ただのみ ...自由詩13*15-9-23
物を両手には持たないで- イナエ自由詩21*15-9-22
たとえば九月、祝日、晴れの午後- もっぷ自由詩415-9-22
満ちない- 殿上 童自由詩17*15-9-21
いま君は(りんご飴)- もっぷ自由詩215-9-20
はるかなものたち- もっぷ自由詩215-9-19
神さま、ごめんね- もっぷ自由詩315-9-19
オレンジ色のビートルと- もっぷ自由詩215-9-18
ちっちゃな宇宙船にのって- 梅昆布茶自由詩1815-9-17
恋の残像- 陽向∮自由詩5*15-9-16
誤解物語- 陽向∮自由詩5*15-9-15
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-9-14
関係- 殿上 童自由詩13*15-9-14
どうしたらいいのかわからない- もっぷ自由詩1115-9-13
父さん、ごめんね- もっぷ自由詩415-9-11
水葬- atsuchan69自由詩7*15-9-11
水時計と妖精の翼- りゅうの ...自由詩9*15-9-9
今宵の使者は- もっぷ自由詩915-9-8
◎示唆の行方- 由木名緒 ...自由詩16*15-9-8
Tシャツ- 殿上 童自由詩16*15-9-7
朝の日記_2015夏- たま自由詩21*15-9-5

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