窓を這う
   ゴーヤの日除けに
   蝉の声

   首に巻いたタオルで
   額の汗を拭く

   夏の昼下がり

   冷たい麦茶と
   生ぬるい扇風機
   微か ....
 
検診前なので、節制中

恋愛前なので、節制中

節制クラブ、部員募集中



 
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赤い緞帳越しに見える殺人現場、
暗闇に浮かぶ赤い血の色、
こぼれ落ちたワインの痕、
倒れた男が最後に見た冷笑が瞳に焼き付いている。
 ....
スニーカー遠くへ投げてブラウスの空 せわしなく蝉が
騒々しく鳴いている
だれが一番ふとい命を
持っているのかを
競っているのか
騒々しく鳴いている
七日、鳴くだけ鳴いて

ほんとは泣いているのか
やるせなく暑い夏に
 ....
秋になると
馴染んでいる川を下って
鮎の母さんが卵を産みつける
小石や砂、そんなのの底へ

鮎は美しい魚
川釣りに好まれている

逞しく鮎は
冬の海に暮らすことができる
下流で孵っ ....
暑いとはいわぬトマトの涼しげな頬に紅さす今朝の顔
中味は見えないスイカは呆けた顔をして叩いてもほら知らん顔
おいしいトウモロコシにコガネムシの幼虫半分っこする
見てみてこれは甘唐辛子そのとなりの ....
海のある町 そこに港はひろがり鉄の船がわきでる

川のある町 そこに田畑がひろがり豊かな実りがわきでる

山のある町 そこに道ができ巨大な木がわきでる


人のいる町では鉄とい ....
夜の{ルビ静寂=しじま}が
私を思考の世界へ誘う
仄暗い豆球がシーツの海を照らして
波打ち際には夜光虫のように
ラメ入りマニキュアが光るから

私の思考回路は小舟に乗って
大海原へと漕ぎ ....
 
見せびらかす愛なんて くそっくらえ

語る愛なんて 持ち合わしちゃいねー

でも感じあう愛なら、あるぜ



 
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言葉に傾き
ほら歩く姿に
傾きがありませんか?


真っ直ぐ歩いて来た
自分はそう思って来た
でもある時
人に言われたんだ
 ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
民俗学者折口信夫が唱えた学説は「折口学」と呼ばれますが、わたしはその折口学の信奉者なのです。

といってもその信奉の歴史はごく浅くて、わたしが折口学と出逢ったのは二年ほど前のことでした。それは折口 ....
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
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あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
波打ち際

ビー玉大 小ジャリ拾う

口にふくむ


「私 見張り番をしたのよ」


「何の? なぜ?」


「砂泥棒の・・・コロッケを買うお金欲しかったの」
 ....
詩のしくみについて

まず、詩と、死のちがいについて。
息苦しくなる。妙に胸が痛くなる。そうして間もなく心肺停止状態に陥り死ぬ。理由はさほど問題ではない。心不全ということで一切が丸く収まる。保険 ....
私は関西人だけど
納豆が大好きです!
けれど頑固な関西人の旦那は
決して納豆を口にしない

蛸を食べる日本人を見る
欧米人の眼
豚を食べる民族を見る
イスラム教徒の眼

彼にとって ....
わたしの猫は名を呼ぶと
どこに居たって走って来た
わたしの隣に居たとして
動けばどこでもついて来た
疑うことを知らない仔
たとえばそこがガス室でも
あるいは壁が押し迫ってくる
そんな部屋 ....
ときめきを紙飛行機に託す夏の夜
すれ違っただけのあのひとが忘れられない
再会の祈り込め
紙飛行機に託す夏の夜
飛んで飛んで紙飛行機
どこまでも飛んで
わたしの想い乗せ
あの星までも
あ ....
葉っぱが微笑んでいる
もうすぐ枯れて落ちてしまうのに

私達が やがて落ち葉になったなら
どうぞ皆さん 踏んでください
素敵な音楽 奏でましょう

葉っぱは その命の最後にも
悔いは無 ....
 
メガネをはずそう

まわりがかすむよう

少しは自分が見えるかもしれない


 
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フリーという言葉に何を思い浮かべますか?


海月(くらげ)?


海面に写る月の影のように
ゆらゆら揺れて
掴もうとする ....
そろそろですね
そろそろです
そろそろ準備
夏館の


そろそろですね
そろそろです
そろそろ準備
夏館の


簾に打ち水
蚊取り線香
朝顔凛々しく
ついでに懐メロ

 ....
誰ひとりみてない笑みがまたひとつ荒川で身投げしたような夜


誰ひとりみてない夜がまたひとつ荒川で身投げしたような笑み
与えられた絵具の
いちばん暗い所を指さして
言われたことが
愛でした

あんなにためらいなく混ざりあったから
すっかり忘れていたけれど
紫は
海と血で出来ている

ずい分時間が ....
869回めのキスを一本足で迎える 七月の波止で
新月のような魚を釣るひとたち
豆アジの季節だ
いつ
どこで
魚のかたちに孵化したのか
釣り人はそれを知らない
月のように丸くなるは秋のおわり
一掴みのアジになる

今 ....
冷蔵庫に賞味期限切れの
ちくわが一本残っていた
二日しか過ぎていない
まだ大丈夫だろうと
丸かじりする

食べながら
ちくわの穴と対峙する
もしかしたら……
別世界が見えるかも知れな ....
風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図

やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_昼寝日和_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-7-28
節制中- 殿上 童自由詩21*14-7-28
死骸は犯人を希求する_/_傷つきたいと思ったのは自分だった- beebee自由詩16*14-7-27
スニーカー遠くへ投げてブラウスの空- 北大路京 ...自由詩614-7-27
蝉の夏- もっぷ自由詩714-7-25
鮎の四季- もっぷ自由詩314-7-25
夏野菜のひと- たま短歌14*14-7-23
夕日の中で- 月形半分 ...自由詩314-7-21
【_思考する夜に……_】- 泡沫恋歌自由詩15*14-7-21
あるぜ- 殿上 童自由詩20*14-7-21
言葉に傾いている- beebee自由詩29*14-7-20
滑走路- Lucy自由詩14*14-7-16
続・詩のしくみについて_(折口信夫とわたしの因果関係を妄想す ...- たま散文(批評 ...16*14-7-16
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩24*14-7-12
潮(うしお)- 芦沢 恵自由詩23*14-7-11
詩のしくみについて- たま散文(批評 ...11*14-7-10
【_納豆_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-7-10
わたしの猫は- もっぷ自由詩6*14-7-8
夏の夜の紙飛行機- もっぷ自由詩414-7-8
葉っぱの心- もっぷ自由詩514-7-7
メガネをはずそう- 殿上 童自由詩22*14-7-6
フリーでありたい_/_手段こそが望ましい- beebee自由詩28*14-7-6
風流夏館- もっぷ自由詩914-7-6
夜_⇔_笑み- もっぷ短歌414-7-6
- はるな自由詩714-7-4
869回めのキスを一本足で迎える- 北大路京 ...自由詩5*14-7-3
文月の詩- たま自由詩14*14-7-3
【_ちくわ_】- 泡沫恋歌自由詩22*14-7-3
セイレーンの歌- 未有花自由詩17*14-7-3

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