街角には、白い柱が一本立てられている。象牙の色のなめらかな小さな突起に覆われ、大人が手を回しても少し届かない程度に太く、もたれるのにちょうどいいへこみがいくつもあった。 手を触れると、人によっては柱 .... わたしに春のかぜをくれたあなたは

いつも冬のかぜをあびていました


人には春を
花を喜びをいっぱい渡すのに

なぜ
自分には冬の吹雪を与えつづけるのですか


春の訪れを拒 ....
不自然な色をしたゼリーは
舌の上に空色を強か(したたか)に残して消えた

無疵なものなら此処にあるよ
口の中にビー玉を詰めて栓をした
うっかり全部喋らないように
舌の先で話を転がしてる
 ....
フニクリフニクラ わたしの行く先
海の中の快楽主義者
太陽のせいだ。
といった男は
今頃どうしているのだろう?

溶け出した
翼を持ったイカロスは
ダイタロスを
責めはしなかっただろ ....
{引用=*

風の遺書



風の遺書を
思い思いに握りしめた
少年たちの
あしあとが
続く

空を
いくすじかの
涙がながれて


いきるって
かなしい?

 ....
ひかりの葬列のような夕暮れに沈む、
クラチャニツァ修道院のベンチに凭れる、
白いスカーフの女の胸が艶めかしく見えた。
捲り上げられた白い腿は、悲しげにも見えた。

わたしの少し疲れた掌のなか ....
指専用のバス停に
思い思いの格好で指が並んでいる
やがて指専用のバスがくると
指たちは順番に乗り込んでいく
おそらく指にしか
行けないところがあるのだ
慰めが必要だったのは
本当は誰だっ ....
{引用=
僕が都合の良い魚になって
遡上するならあなたへ、と

   キューブを完成させる方法
   かしこく、方程式どおりに回すのか
   バラバラにして組み立て直すのか

完成し ....
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った



声に体 ....
 広告に
 
 幸福装置ついに完成!是非お買い求めください!
 どんなに不幸な方でも必ず幸福になります!!

 と、出ていた。
 競馬で勝って、懐が暖かかったので買うことにした。

  ....
空気が もっと透けて
幹どうしが当たると
かーん かーん と
乾いた音が遠くまで響く

岩や砂塵は
薄い大気の流れを押し切って
存在を増し
影は濃い

インターネットは繋ぎっぱなし ....
斜めから日脚が延び
私の膝下にかかる
この光が消してしまうの なんて
もし私が少女であるなら
このまま失っていくんだろうか
ペディキュアが溶けだして膝の赤みが溶けだして
この陽にむかっ ....
まだ起きてますか?

そう打ったメールは
送りませんでした

これから会えますか?

そう打ったメールは
まだ携帯の中

電話してもいいですか?

そう打ったメールも
やっぱ ....
唇に唇を重ね
あなたの甘い血潮を感じていたい

目を閉じて
あなたの髪の香を嗅いでいたい

胸と胸とを合わせ
あなたの鼓動を聞きたい

抱きしめて
あなたを我がものにしたい

 ....
私が貴方を追い掛けた青春時代
若かりし頃の映像に
あの頃へタイムスリップ

あの頃の貴方が
「唄の道だけを
 唄だけの事を考えて
 生きていけそう」
と言った言葉通り
今も貴方は唄い ....
ジャズアンドブルースはムードなんだよ
たばこの煙を吐き出しながら
あのひとは言った

ちょっと吸い過ぎなんですけど

その背景に何があろうとも
あったとしても
そんなものとは切り離され ....

みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている

気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
 ....
 

今は何もきかない
それはあなたを想ってだとか、
そういう風にいえれば格好良いのだけれど
あたしまだそんな小粋な女を演じられる程経験もない
ただ今きけばあたしが崩れそうで、こわい。
 ....
失恋を、しました。
4月からずっと気になっていたあのひと、
2月に結婚するらしい。

失恋を、しました。
飲み会ではいつも彼女はいないって言ってたのに
1年以上付き合ってたみたい。
 ....
散りはらう街路樹のもとに傘はない
銀杏の枯葉をしとど踏みしめながら
右の黄金瞳が枝葉と灰色の彼岸を見透く
代名詞を求めない陽光に臨めたとしたなら
ひとつの名前できみを翡翠と数えただろう

 ....
浸された水は
つめたく
ねがえりもできないほどに
なぜか凍みたまま
あの人ごとをさらって
いって

かなしい
のふちにいるあの人
たしかにいかされ、芽生え
一つの
さむさの中にい ....
図書室のソファーで 
隣に座る青年が手にした 
テスト勉強のノートを
ちらっと覗く 

問6 

「(第九)という代表曲を作曲した 
  音楽家は、次の内誰か答えよ。 」 

   ....
妹が嫁に行くのですよ

あれは妹が3歳ぐらいのことだったか
サンタクロースがやってきたとき
母にしがみついて 泣きじゃくってた あの娘が 嫁に行くのですよ

「幸せにしてもらえよ」と言 ....
{引用=
水面の瞳の
 オクターブが
月面の波に
 揺れる頃

「携帯電話は
 もう、鳴らないよ。」
 君の唇が
 そう告げたのを、見た。


 朝に鈍く輝いている
 鏡の ....
冬の朝の肩口を
ふゆ
となぞり、柔らかさを与えてみる
100℃が滑り落ちていく、
白い学校から海までの坂道のなかで
袖をつかまれたまま
伸びきってしまうラーメンのような

(海はきらき ....
どこまでも伸びていく高層ビル
の死体が落ちていた
凶器の不完全な空が
垂直に突き刺さっていた

その空は途切れ途切れに
けれど果てしなく広がっている
という噂話を
人々はこよなく愛 ....
うすみずいろの空気のなかに
波のように広がる まろやかな階段
動きを止めた時計の針
薄い氷の窓
やがて
透明な光が窓から差し込んで
いつかのざわめきが聞こえてくる
青白く輝き出す壁の陰で ....
 詩を書こうとすると
 どうしても足がついてしまうから
 事実という名の警察がやってきて
 私のえんぴつに手錠をかけてしまうから
 だから私はいつも
 原稿用紙を前にえんぴつのオシリを口 ....
慌しくビルが建設されてい
るその隣では解体中のビル
が何かの憂さ晴らしのよう
に乱暴に破壊されていてそ
の隣のマンションの一階の
コンビニは昼食を買い求め
るサラリーマンで溢れてい
てす ....
あたしみたの
あそこでみたの

ひとが 死んでゆくところ

あたしみたの 
たくさんみたの

ひとが 生まれて 歩いてゆくの


川と土と木があって
虫と人と動物と
植物さえ ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なにかの柱- リーフレ ...自由詩307-12-13
まっしろみずいろももいろ- 夕焼け空自由詩5*07-12-13
ラムネ- 沙虹自由詩207-12-13
太陽のせい、であったのに。- エチカ自由詩2*07-12-12
風の遺書- 青色銀河 ...自由詩1007-12-12
十二月の手紙______デッサン- 前田ふむ ...自由詩23*07-12-12
窓ガラス- たもつ自由詩1207-12-12
薄明(嘘つき)- たりぽん ...自由詩1107-12-12
- 簑田伶子自由詩18*07-12-11
幸福装置- 山崎 風 ...自由詩307-12-11
大気圏第二層- アハウ自由詩207-12-11
わたしの少女- パンダコ ...自由詩307-12-11
あなたに- kei99自由詩107-12-11
抱擁- いまじん自由詩107-12-11
いつまでも貴方の傍で…- @ショコ ...自由詩207-12-10
Jazz_and_Blues- 恋月 ぴ ...自由詩21*07-12-9
みずいろ- 唐草フウ自由詩18*07-12-9
ふたりのロンド- 哀詩自由詩107-12-9
失恋を、しました。- はるこ自由詩5*07-12-9
片眼(ODD_EYE)- しろう自由詩207-12-8
siberia- しもつき ...自由詩3907-12-8
宇宙のうた_- 服部 剛自由詩607-12-8
妹が嫁に行くのですよ- 北大路京 ...自由詩21*07-12-8
レーゾンデートル- 灯和自由詩4*07-12-7
ベビースター- 水町綜助自由詩14*07-12-7
証拠- たもつ自由詩1207-12-7
心の部屋- よしおか ...自由詩3*07-12-6
蛇足- THANDER BIRD自由詩307-12-5
観察- 大覚アキ ...自由詩107-12-5
くしゃみをした日- エチカ自由詩6*07-12-5

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