涙を空に溶かしたら

こんな色に

なる気がするんだ



切ないけどさ

綺麗だね
空も晴れ渡り
高校の同級生が笑う
そよ風
ルーララルー

水玉模様のワンピース
2年後に知った事実
悲しみは
トンネルの向こう側

僕らは希望に
向って走っていった
耐えて耐え ....
ボロが出ない
失礼にならない
傾聴
自分の事を最後に考える

忍耐
オレオレ度を低くして
謙虚に
時に鋭い言葉

他人を立て
他人を引き出し
他人を受け止める。
気持ちを共有 ....
これが泣いている、
という行為
大粒の雨が
ぼたり、ぼたり、と
音を立てる


わかってあげられない
ティッシュを差し出すこと
背中をさすること
それしかできない


それで ....
目の前にある林檎
赤く赤く鮮やかに


もしも
私に見える林檎の赤が

他の人には
私が見ている葡萄の色として見えていたとしたら

私は他の人が見えている葡萄の色を赤だと思っていて ....
 私はまだ闇の中

 光のまったく無い

 暗黒の穴の中

 いくら手を伸ばそうとも

 天の陽(ひ)は見えず

 希望も夢も

 生きる糧さえも見い出せない


  ....
 生命(いのち)をつなぐ

 赤い水

 ぽたりと

 真新しいノートに

 染み作る



 泣きたいのに

 涙は出ない

 代わりに赤い水が

 川となる ....
 深く  深く

 この想いはどこまでも暗い



 光(ひかり)も無い

 希望の兆しさえ無い



 淀んだ空気の中に

 いつまでも溶け込めずに

 蠢いてい ....
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫

リューヌ 何度もおまえの名を呼ぶけれど
私に答える声はもうないの
ただおまえに似た夜がそこに ....
ふたりは、
まだまだ遠い

互いの肌をすべるとき
温度がちがう、と
わかるから


 のぼりつめて、
 のぼりつめて、

 この
 からだをつつむ
 きみにもたれる
 ....
ねぇ

教えて?



物語に出てくるような

キス

どうやればいいの?



ガキだからね


それだけで

結構

精一杯なんよ



そう
 ....
夜気に退屈をさらけ出すプラタナスが
細い小枝で編んだ投網で上弦の月を引っかけている
葉陰から木漏れ日のように明かりを点滅させて
モールス信号を送る橙色


きっと月の頬には痕が残るほど
 ....
1:[identity]

僕が「僕」である場合

僕は必ず「何か」でなくちゃならない


誰かにとっての「僕」
どこかに所属する「僕」
何らかの役割を担う「僕」

僕は一つの個 ....
うさぎの眼 泣いてないよと 睨む{ルビ金星=ほし}

通学路 さようなら僕 吐き捨てて

明日から 殺してしまえ 皆悪魔

{引用=先生見てくださいこれが現実です。}
皇帝夫人の指輪は 不思議な宝石みたい
疲れを癒やしてくれる 光を放ち続ける

夏は赤く輝いて 冬は青く輝くんだ
是非とも手に入れたいな オイラのモノにしちゃいたい

  あの怪盗ルパンも  ....
報告書書いて
給料明細間違えてる
会社に電話する。
忙しい

お袋の買い物に付き合って
皿を洗う
予定表書いて
コピーして

マーカーペンで印し付け
床屋に行く
雨に降られる
 ....
お弁当忘れてるわよ
という声が
10km先のパパの会社まで聞こえて

あ、まだ作ってないんだった
という声が
10cmしか深さのないママの口からこぼれた

私はひとり
ピラフを解凍し ....
貴方に抱きつこう。

ぎゅっ。と優しく。
好き。って言葉を
染み込ませるように。

あたしに貴方が重なって

触れ合って

抱きつこう。

貴方のこと、嫌いじゃない。

好 ....
いつもと違い
皆何でも話してしまう
正直に話してしまう。
人が分かる

嫌な奴
文句言う奴
人にやって貰っていたら
多少は妥協すべきだ

はりきりすぎて
腕が筋肉痛だ
頭は混乱 ....
毎晩頭がボーッとして
ごちゃごちゃになる
舞い上がる
頭が痛い
首が痛い
肩も凝る

あの{ルビ娘=コ}の「ばれたか」と
言う言葉が私を癒す
あの{ルビ娘=コ}の「頑張ります」と
 ....
色鮮やかな薄衣をまとった山あいは
戯れて欲しいと無言でせがみ
得も知れぬ愛おしさと
恋の味とは甘さばかりでは無いことを知る

その味わいのほろ苦さよ
古い峠道の傍らで人知れず朽ち果てた祠で ....
血走る毒が
多分星の横上を蹴る時間が揺れる

銀色の音楽が取れそうだ
沈み込まずに 首に入りそうだ

血走る毒が
僕を好きだ 少し伸ばしたゆびさきに
多分時間が揺れる 
重い身体を引きずって
けだるい空気を身に纏う
手の届かないものを愛して
非現実的な歌を歌う

僕の太陽
僕の慈しみ
何処を探しても見当たらないから
雨上がりの重苦しい雲が垂れ込めて
 ....
 轟音  電車  闇

 この世はそれだけ


 そうして  できあがるのは

 嘘  騙し合い  猜疑心の世界


 ぼくは  生きている

 そんな中で  生きている
 ....
 だまって

 私を見つめて

 その綺麗な指で

 私の指をからめて


 白いうなじにキスして


 今宵  私は

 あなたに堕ちる
まぶしい雨が
わたしのひたいに落ちて
ぽとん と
奏でた
それは総天然色の
はかりしれない次元の
やさしさ

おもっていることが
おもっているように
雨は降るのだろう
だとすれば ....
もうそれ以上
近寄らないで
もうそれ以上
腕があたるから

もうこれ以上
本気にさせないで
もうこれ以上
好きにさせないで

君はまるで{ルビ蝶=バターフライ}さ
自由気ままで良 ....
昨日見た夢を思い出せなくて
描きかけた画用紙を白紙にした

ひどくのどが渇く 
あなたの輪郭が霞むころ

部屋に残った器は
あなたのかたちをふちどったりするから
急いで水を注いだ

 ....
好きになってもいいですか
貴方を好きになってもいい?
貴方を信じていいですか
口づけをしてもいい?

貴方の事をもっと知りたい
過去も現在も未来も
好きな事を、
そして私を知って欲しい ....
{引用=



一 まざり、あう



かぜをすする、と
むねは
しずかさを
とりもどす

むかしむかし
おそらくぼくは
みずうみだったのだろう
かわではなく
うみで ....
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