今日は。
昨日の。
明日ではない。
明日は。
永遠に。
やってこない。
時の果て。

まあるい。
星の。
いのちは。
今日を生きる。
だけ。
あの日を。
越えて。


 ....
意味を考えると よごれてしまうんです
途端にそれはうたかたです
だからなみだは
無心にあるべきです
ほんとうに必要な日にいつしか泣いている自分の心のひかりを
手放す愚かがありますか
夢のなか昏い洞窟のしたたり落ちる水滴と
森の朝の露が合成されてぼくらは生まれた

やがて酒場のにぎやかで気怠いピアノの鍵盤を踏んで
自分が誰だか気づきはじめるか忘れ去ってしまうかの
どちらか ....
「女史を所持」すると言う
回文的なひどさが
後頭部を襲うと
単純さに惑溺する
化粧師の落書きが
海を席捲する
誤算はイタリア語の挨拶で
超人をスーパーに招き寄せて
慎重を期した
化粧 ....
飛行機がなめらかにすべって往く
そう青くもない春の空
だだっ広くてなにもない
つかみどころのない空気の層を
真っすぐ切っているだけなのに
こんな遠くまで聞こえて来る


――あれは空気 ....
人よりも鳥がよかった身投げして少女は眠るアコヤガイの夜


シャンデリア灯して暮らす深海の秘密を護るための灯台


サカナ族だけが持ってる声帯で唱えると開く海底の門


竜宮に棲む緑 ....
あなたからの電話は突然で
それは
直に聞くべき用件だと思ったのだけれど

このページのように
しかも二人で埋めていった日日は
消せない 消したくない
喪うべきでない大切な
その時のあな ....
淋しくはないのかと言われたらそれは違う
けれど
祈るように胸のどこかへしまって
自分をも騙してみたい

そとは 三月になったばかりの夜で
淡淡と気配を隠しながら
いつかしら窓辺に白旗を残 ....
路傍に落ちている石は
思い悩むことはない
そこに在る
それだけで満足し
微笑んでいる
蹴とばされても
それを意に介せず
ただ転がるだけ
私はそんな石に
敬意を表し
憧れている
目 ....
 誰も知らないちいさな町の誰も知らないちいさな部屋で暮らしている女の子、エリカの許に毎年三月八日になるとミモザの花束が贈られてくるようになってどのくらいが経ったでしょう。相変わらずエリカは九歳、毎年の .... カナッペ、お空が綺麗だよ
ちがう、あれはゆうやけ
じゃあお空って?
あおいあおーいやつ
――じゃあ夜にお月さまがいるところは?
うちゅう!
お陽さまが見えないと青くないけど?
知らない
 ....
春愁は翼ひろげて訪れて翼やすめるわたしの指で


春愁は長居の気配カレンダー覗き込んでる三か月後の


春愁を俳句でいじめてやりたくて考えてもみる客の奇特さ


赦したい赦されたいと ....
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
 ....
最終連は
とうに終わっていても
締められた言葉は
いっこうに完結するようすもなくて
視線は
空を漂う余韻の行き先を
見つめている

その時
一羽の冬燕が目の前を横切るも
地面に落ち ....
インスタントラーメンと目玉焼きぐらいしかつくれなかったが
いつしか肉ジャガが美味しくつくれるようになってしまった
かぼちゃの煮物と筑前煮と筍の土佐煮にきんぴら

変化は世の常ではあるが妻と離別 ....
六つの日の瑠璃花がふと
幼なじみの並子に
あたしの名前は「地球の花」って意味だよ
お父さんとお母さんとで何日も考えてくれたんだって
いまはまだ「ひらがな」でしか書けないけど
なみちゃんは?
 ....
心は売らない
誰にも売らない
心は、配るものだから
余裕のある人のための詩歌なんてまっぴらだ
そんなの奴隷と同じことだから
人間の別の名前を鬼といういま笑っているあなたのことだ ねえ父さんもう疲れたよいつまでも居たくはないよこの人の世に ナツメ球一っつほしい暗闇に灯って護れ哀れな部屋を 風もなく、静かな夜半に
疲れたかすむ目を、外に向ければ
ここから見える桜木に、花が咲いている
それは、わたしの目にだけ映っている、花
七分咲きの、満開の、はらはらと散りゆく花びら
走馬燈のよ ....
東京湾から夢の島桜貝 春霖を今日も潜りて友のふみ 神々の手持ちは瑠璃色だけでした てづくりでゆめをうたって現実の個を視たくない観られてはいても サントリーホールP席最後列真ん真ん中で『運命』を聴く 目を病んで初めてわかるいまわたし秋に行きたい銀杏が見たい 先生!

先生!

先生!
先生!
先生!


先生!!!
なみだ
と云っても
但し書きが必要だね
この場合のなみだについての詩を

わたしは書こうとしています
溢れるなみだなら よろこびのなみだ
零れてしまう それはかなしみ
と云っても

 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの日を越えて。- たま自由詩817-3-12
- もっぷ自由詩217-3-12
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海を席捲する化粧師- 間村長自由詩717-3-11
春の飛行機- ただのみ ...自由詩16*17-3-8
「真珠の希い」_七首- もっぷ短歌2*17-3-8
それは電話で- もっぷ自由詩117-3-7
片恋- もっぷ自由詩417-3-7
路傍の石- 星丘涙自由詩4*17-3-6
エリカの缶- もっぷ散文(批評 ...117-3-4
カナッペの帰り道- もっぷ自由詩417-3-3
「春愁」_五首- もっぷ短歌117-3-2
熊と柱時計と奥歯- 間村長自由詩15*17-3-1
最終連から始まる詩片のような残音- 長崎哲也自由詩20*17-2-28
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すみれ日記_02.25- もっぷ自由詩217-2-25
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ねえ父さん_2017.02.25- もっぷ短歌1*17-2-25
お祈り_2017.02.25- もっぷ短歌217-2-25
望桜花- 長崎哲也自由詩7*17-2-24
とわ_2017.02.24- もっぷ俳句117-2-24
ブルーブラック_2017.02.24- もっぷ俳句117-2-24
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解_2017.02.24- もっぷ短歌117-2-24
旋毛_2017.02.24- もっぷ短歌117-2-24
ゆめ_2017.02.24- もっぷ短歌117-2-24
孤絶の夜- もっぷ自由詩1*17-2-23
こころ。- もっぷ自由詩217-2-21

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