おそらくは
やわらかな春の香り
おそらくは
かぐわしい早乙女のような
おそらくは
この世に用意された
おびただしい
喜びと悲しみのあわいで
おそらくは
それは
幻の香り

さく ....
 
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
遠のいた六歳の背丈からのまなざしはもう
わたしだけが知っていて
本当の潮風を忘れ
たやすく唄われる海の風景だけはいつまでも

地球はあおい星だから
その歌たちはたぶん続くのだと
確信して ....
あれも面倒くさい
これも面倒くさい
できないできないと
自分を壊し続ける日日

体の泣く音が聞こえないから
心のままに壊し続けている
結果論だけれど、
からだ、ごめんね。

躓きに ....
具合悪くてリポビタンDを飲んだのだけど良くならない
と先生に言った電話越し
いまのあなたにはきつすぎる、胃にも腸にも
脳にも刺激が強すぎるから飲まないように

破って、飲んだ。さっき
具合 ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに

ことの始まりは
 ....
【暮れかねる】

ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた

ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ....
ひかり草がきょうは青紫を纏い
インク花はそれが気に入らないらしく
いつもより繁殖している
間違えるなと言わんばかり

ひかり草は気がついて少しピンク色を帯びた
あくびを一つしたのはそれは
 ....
梅雨のぬるい日日
あたまが豆腐になっている
天気予報が世間並みに外れたので
好天のそとに出てみた

道を歩いていてさて
右に曲がるか左に曲がるか
人生はまるでロシアンルーレット
きょう ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
雨音さやかに静かなゆうべ
壁の時計の秒針だけが
雨と呼応しあしたをみてる
そんな静かなひとりのゆうべ

予定の書けない理由も捨てた
埃かぶった半年分が
国の決まりで宣告されて
終わった ....
きのうのうちに切り取っておけばよかった空が
手遅れで

防水加工じゃないんだ
雨除けフードならあるけれど

もっと気楽に撮りたい気分の日日が
続いているよ、そういうこと


(もう ....
梅雨に入ってやっと国が心に添ってきた
木の葉にも花花にもしずくが
わたしの心と同じように
窓ガラスにもほら

頬に伝うのはこれは雨
なみだじゃないよとやっと言える
空のあなたにいまこそ笑 ....
 そよいでみるか

 みどりのさくら

 みじかいはるに

 もやしてみるか

 みえないものの

 たゆたうながれ

 みえるようにと

 そよいでみるか

 そ ....
ゆくすえは
どこまで見まもることが
できるのだろう

吃音のことで
それほど悩んでいたなんて
知らなかったけれど
親は子の悩みを
まるごと肩代わりすることはできないし
してあげたいけ ....
悔い残さなきゃあかんやろ 誰も ほどかなかった

包んでいる紙は しわができて
セロハンテープも 古くなり
リボンも 色をなくし

誰も ほどかれなかった

空にも風にも 雨にも土にも
できない事

今日 ....
私は孤独を愛する
静けさに 怯えながら

私は世界を愛する
この手で 汚しながら

私は自分を愛する
鏡に 閉じ込めながら

私は友を愛する
その富を 妬みながら
 ....
宇宙人みたいな顔のやつがTVに出ている
どのチャンネルに変えても、
出てくるのは宇宙人みたいな顔のやつばかりだ

そして久しぶりに街に出ると、
高級ファッションで身を固めた
超ド派手な宇宙 ....
太陽が沈んだら

星が煌めくでしょう…

君の一番の夢が

消え失せても

違う光が見えるかも…



君の太陽は本当に

太陽だったの

 ....
満六年から十日が経った
書き始めた頃あなたはまだいた
くれた言葉を覚えてる
詩は説明してはいけない

書き始めてから満六年過ぎ
ほどほどからは遠のいて
手足をすっかり突っ込みすぎて
も ....
泣いてしまうほどのこの孤独の起点は
いつの頃のもの
のこされるということは
その後を一人で視るということだった

あなたもあの仔ももう
写真のなかでしか笑わない
音声の無い
笑顔、笑顔 ....
最後ですから百本を
断られて三十本
あなたを送る白薔薇たちは
一週間後に燃えました

木箱のなかのあなたには
みえましたか
ちゃんと香りましたか
それとも

壺の入ったさらにまた木 ....
この幼い文字には記憶がある
漢字を覚えられない少年はそれだけで言葉を文字にする事が許されず
間違いばかりを指さされては 心を深く胸に隠すしかなかった


開け放なたれた部屋の小窓

文字 ....
生きるが嫌になった時
読んでともらった本がある
古い栞がはさんであって
わたしに宛ててと書いてある

最後のページをみてみると
古書店の判が押してあり
初版の時代にふと気がつけば
わた ....
陽が落ちて分針がぐるぐると何回もまわって
やっと眠ることが出来る
いまわたしはその時間を待っている
意識の死ぬ時間を待っている

癌の再発を繰り返して最後にはすっかりと憔悴して
父は死んだ ....
きのう爪を切った
生きていることを感じながら丁寧に切った
今朝、前髪が目にうるさい
しっかりと目覚めてから切ろうかなと思う

1ミリか2ミリで全然違ってくることは知っている
前髪を切ったら ....
 トキエは泣いている。薄暗い納戸の奥の、
紅い鏡掛を開いた鏡台の前に座り、泣きなが
ら化粧をしている。「おかあちゃん」幼い私
はトキエに纏わり付いて、その名を呼び続け
ている。戸外から蜜柑 ....
かつて僕は七つの海を知っていた
もちろんエーゲ海や神々でさえ

風は僕の味方僕は自由に世界中の港に停泊したものだ
もちろん君たちのジパングも遠い昔訪れたさ

僕にはエンジンというものはない ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花まんま- そらの珊 ...自由詩22*13-6-4
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
いつか忘却- もっぷ自由詩513-6-2
…聞いてくれる?- もっぷ自由詩113-6-2
ある日- もっぷ自由詩213-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
うず- そらの珊 ...自由詩22*13-6-1
暮れかねる- るるりら携帯写真+ ...10*13-6-1
ひかり草- もっぷ自由詩313-6-1
空がついてくる- もっぷ自由詩413-6-1
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
雨音さやかに/無題連鎖- もっぷ自由詩313-5-31
物語の断片- もっぷ自由詩113-5-30
わたしの雨傘には- もっぷ自由詩513-5-30
素粒詩骨詩- ただのみ ...自由詩15*13-5-29
ゆくすえ- そらの珊 ...自由詩21*13-5-29
悔い残さなきゃあかんやろ- 北大路京 ...自由詩313-5-29
踏む- 砂木自由詩10*13-5-29
How_To_Love- まーつん自由詩10*13-5-28
宇宙人みたいな顔のやつ- atsuchan69自由詩11*13-5-28
太陽と星- 多紀自由詩16*13-5-26
2013.05.25.- もっぷ自由詩413-5-25
足りないもの- もっぷ自由詩113-5-25
三十本- もっぷ自由詩413-5-25
ノート- ぎへいじ自由詩18*13-5-25
いま- もっぷ自由詩513-5-24
SOSの代わりに- もっぷ自由詩313-5-24
爪を切る- もっぷ自由詩913-5-24
記憶- 壮佑自由詩25*13-5-23
沈没船の独り言- 梅昆布茶自由詩1013-5-23

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