余韻は鮮明に
昨夜の熱気を絡ませる
臆病風は自然に溶けて
二人の視線を交差させていく
互いの笑顔を抱きしめた
霧の繁殖する蒸し暑さ
それすらも愛しいほどに
胸の高鳴りは
あなたを求めて ....
笑えばいいんだよ、ほらほら
苦しいんだったら此処においで

すれ違ってばっかりなんだったら
もう忘れちゃえば良いじゃない

ジンファデルのみずみずしさが
ぱちん、と弾けたって、さ
 ....
三度に分けて呑み干す光
その日かぎりの地図にこぼれ
街はひとつ低くなる
空き地は碧くたなびいてゆく


わずかに曇った風が吹き
ふところに涼しく正座している
頬を染め 空を ....
旅先で出逢ったひとと 
うまい酒を飲んだ日は 
深夜にひとり戻ったホテル部屋で 
まっ赤な顔のまま 
はだかになりたい 

ベッドの上で 
パンツいっちょう 
はだけた浴衣 
へべれ ....
その日の夏が始まる
トンボが空をすいすいと
気持ちよさ気に飛んでいる
空は泳げることを
初めて知った
昨日も見たというのに

その日の夏が折り返す
繁る木々の葉がさわさわと
軽いリズ ....
平和のこの世の中に産まれ
幸せに過ごしている
幾つの国が生まれては
消えてきた。

平和の為にどれだけの人が
心を痛めたか。
特攻隊のお兄さんが手を振っている
戦後の復興に明け暮れた工 ....
秒針の刻む音が 目に見えない傷を増やしていく
咳をする度に痛む頭 鏡では見えない残りの日々

敏感な周囲 細心の注意
気配り 気疲れ 気を失って倒れても
自業自得だと 無情な此処の性格
 ....
べれいれん…だなんて
あのひとが新聞に目を落としたまま
ひとりごとを言ったような

ヴァンヘイレンがどうしたのだなんて
おまぬけな返事をしてしまった
わたし

べ平連
ベトナムに平和 ....
平凡なお別れをした僕らは
やがていずれきっともうすぐ

偶然も必然も届かぬ場所で
二度とその声を聴くことも無くなるのだろう

覆い被さる波のような日々の中で
わずかにこの手に掬い上げられ ....
人は
一人では孤独にはなれない

もし人間が
最初から自分だけだとしたら
孤独という感情が生まれることは
ないのだろう

孤独になれるのは
多くの他人の鼓動と呼吸とを
ぶつけあい
 ....
さよなら 
と言ったはずなのに
あなたは笑って許してくれた


ピンクの薔薇の花束と
なくしてしまった
パールのピアス


差しだすあなたの優しさが
ナイフのように
わたしを貫 ....
黄昏をそっと飲み込む部屋で
夕闇の迫ってくるのを
静かに 待つ

大いなる大地の
昼と夜を
この地球が音もなく航行するのを
額のにじむ汗に微風を感じながら

夕闇の光で織る
繭玉を ....
  会えるかな
  会えないだろうな
   琥珀色のトンネルの向こう
   果物ナイフで切り裂いた光の
   向こうの・・・向こうの、そのまた向こう
   動かない青空の果てに
  ....
夏は涙を流してくれない


瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす


食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる

自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる


 ....
あおいそらと
しろいくもと
とうめいなひかりが
わたしのあたまの
はるかうえで
たのしそうに
おどっていた


すん、と
せすじをのばしていない
そらとくもとひかりは
ほんとうに
たのしそうで
 ....
呼吸が緩く渦を巻く
雨の涸れた風の世界

けれど風は
こちらからあちらへ
あちらからこちらへを繰り返し

その先の
どこへも流れない

白を放ち続ける街灯以外の
全ての静けさに横 ....
使い捨ての帽子に
ミルクティが付着して
私は
何故か、はっとする
 
余りは沢山あるからと
笑いながら言う
これが人間だとしても
あなたは
笑うのだろうか
 
 
白いメッシュ ....
ピアノとベースとボーカルで
毎週土曜日に演奏がある
金持ちのおじさん
ブランデーを飲む

マスターはカクテルを作る
俺は弁当を頬張り
ブルーベリーの紅茶を飲む
お姉様とお話をする

 ....
改札を くぐれば終わりの恋だけど

振り返らないイジワルなひと
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ

陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢

この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたた ....
真新しいブラウスの
短い袖がまぶしいね
軽やかにステップ踏んで
夏の扉に飛び込もう

光の娘たちが踊る夏の道で
いつも空を見上げていたね
湧き立つ雲の{ルビ眩=まばゆ}さに心魅かれて
 ....
あぁ、そうか
僕は僕だったんですね
気付いてしまいました

つまり僕は今まで
僕を演じていただけで
なんていうのか
僕自身が勝手に
ありもしないドラマを
でっちあげて
存在もしない ....
我々は我々であるために
キャッチボールをする

キャッチボールは速い
止まらない
たまに爆発現象もある

五秒で終わるべきことが
終わらずに
並行を保っている

だから安定してい ....
受信器をゆさぶる


星の名残
罅割れて
物言う石


ひどく間違えて
あなたの中に探した
有意信号


嘆き
ではないよ
轟き
深い軸

の息吹
 ....
南部鉄がチリリン
梅酒を飲んで
うちわを扇ぐ
タマがすり寄る

ヤキトリのお兄さん
今日は疲れてないよ
と言う。
客が少ないのだろう

友だちはお前は
自由だから良いと言う。
 ....
なんとなく
名前を忘れたら
気持ちが楽になった

苦しみもなくなって
痛みもなくなって
しがらみもなくなって

名無しも悪くない
まるで自由みたいだなって
思えたのは束の間

 ....
風が吹き
黒き髪が
肌なぜる

その間から
垣間見えるは
一筋の涙
私は死んでいるけどあなたは生きるんだよ
ずっとずっと生きていくの

私のことは忘れて
それは本心で本望だよ

何十年後も 誰かがそばにいても覚えているっていう人がいるけど
そんなのは悲し ....
  町並みは息をひそめているし
 プロムナードは息を抜いている
空はカンツォーネを奏でているし
 海はレクイエムをうたっている
    風は愚痴を吐いているし
    光は論理を愛撫している ....
世界中を見たくなり
船を作ることにした

一代目は攫われた
取り戻したときには壊れてた

二代目は勝手に船出した
アメリカで大成功したとかしないとか

三代目は普通にした
見たこと ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
微熱- 見崎 光自由詩3*07-8-4
ジンファデル- ひめと自由詩107-8-4
数と光- 木立 悟自由詩607-8-4
はだかになりたい_- 服部 剛自由詩807-8-4
昨日も見たというのに- ぽえむ君自由詩16*07-8-3
四千の国- ペポパン ...自由詩3*07-8-3
- 北大路京 ...自由詩9*07-8-2
ラブアンドピース- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-8-2
平凡なお別れ- 松本 涼自由詩707-8-2
孤独の物語- ぽえむ君自由詩10*07-8-2
別れのティアドロップ- 渡 ひろ ...自由詩8*07-8-2
繭の部屋- アハウ自由詩8+07-8-2
幻灯機(あえるかな)- 草野春心自由詩307-8-2
夏は泣かない- 悠詩自由詩24*07-8-2
ダンス- 小原あき携帯写真+ ...15*07-8-2
静けさ- 松本 涼自由詩207-8-1
舞台裏- 山中 烏 ...自由詩7*07-8-1
あるジャズバーで- ペポパン ...自由詩2*07-8-1
an_automated- 北大路京 ...短歌8*07-8-1
女の店- アハウ自由詩607-8-1
夏の瞳- 未有花自由詩12*07-8-1
エキストラ- 優飛自由詩5*07-8-1
キャッチボール- ロカニク ...自由詩507-7-31
創書日和「星」_空電- 大村 浩 ...自由詩6*07-7-31
夏の夜は夢の如し- ペポパン ...自由詩5*07-7-30
ノーネーム- 優飛自由詩12*07-7-30
- 結華短歌3+*07-7-30
私は死体- 零椅自由詩3*07-7-29
にびいろの声紋(六)- 信天翁自由詩307-7-29
手作り- ロカニク ...自由詩7*07-7-29

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