すべてのおすすめ
火葬がいい
わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ
その二酸化炭素が空へ散布されるのだから
あやういわたしは
だだをこねたところで
やはり、あやうい
思い出になったあなた
お願いだから あたいをよばないで
この一本道、途切れるまで
言葉はいつも裏切るから
唇をあわせて
せめて、ぬくもりをちょうだい
冷たい手
あたい、冷え性だから
温めてやるさ、ずっと、ずっと、
名もいらぬ
我
一個のエキストラ
ほんとに星になっちまったのかい スターマン
空で待ってくれてたんじゃないのかい スターマン
でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね スターマン
あなたとわたし
その狭間にあるわたし
それだけがほんとのわたし
あなたの息づかい
あなたの体温
ほんとはね、わたし、それだけで生きていけるの
太った
ぶくぶくと
心はやせていくのにね
勝たなくていい
負けなくていい
それで、いい
月曜日の朝はよほど嫌な顔をしてるのだろう
だからか、いつもより少し長めのいってらっしゃいのチュー
それがぼくのビタミン愛
闇がさらけだされる
十三夜
君ものぞき見しているだろうか
うさぎさんが おもちをつく夜
マンションのベランダで
団子を ぱくり ぱくり
通販サイトのタイムセールを見るたび
欲しいものリストが増えていく
ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに
キスは
するとされる より
するとする が、いい
夜、虫のこえ
秋がそこにいた
でも、まだしまえない名残のTシャツ
喧騒の夜
組み込まれているから、見えない
都会にもいるんだよ、言霊
まとわりつく夏の汗
行水で流せば
あとはキンキンに冷やした至福の一杯
せみの大合唱
だるい
こんな日はお空にとけるねん
サインは明日につなげる送りバント
ホームランを要求されても困るけど
たまにはフルスイングしたいものだ
詩をかかない日々
日常が連続する日々
やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ
しがらみを肴に
また一杯
まったく酔わせてももらえないや
朝顔や
しおれて告げる
夕餉かな
夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う
傘もかわかない間に
また 雨がふる
あなたの瞳に 雨がふる
あなたは、ぼくじゃない
ぼくは、あなたじゃない
でも、わかりあえないわけじゃない
パンツが脱げない
言葉からパンツが脱げない
たった一枚なのに
ほんとなんてものがないなら
うそをついて
うそがほんとになるまで
赤い糸
ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります
そやからときどき紅を差します
1 2 3 4 5 6 7 8