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   暮しのネタを持ち得ずに
  時空はひとみを失神させて
        ただ 黙々と
 うたかたの みなおをつくる
卒寿を越した おひとりさまが
      無聊のキッチンで
     ....
        風雨にも 寒暑にも
       裸で修行に耐えている
     アベニューのつぶてたちよ
            こんにちは
 平均余命一桁のおいぼれた おらは
  近頃す ....
ヨタヨタ ドッコイ フーラフラ
ノタノタ ドッコイ フーラフラ
トボトボ ドッコイ フーラフラ

見慣れて 歩き厭きた プロムナードで
でまかせの呪文を 呟きながら
(えび煎餅が焼かれるよ ....
日本史に刻まれた
   平成の天変地異
連日のテレビが報じる警鐘にも  
  きのうがあったから
あすもあるだろうと
  漫然無意識に浅い息を転がしている

ときおり冷蔵庫のコンデンサー ....
はばたくペガサスの風紋が 
    天蓋からのやまびことなって

さまよい逃げる鰯の頭は
    荒神の吐き出す呪文となって

ターミナルケアのカルテも
    もつれ雲と一緒になって
 ....
剣山のかぜが
  耳翼と首すじに
    突きささる 昼さがり
ひとかげの消えた市道に
     ゆがんだかげをつくる 

小公園は昼寝していた
   砂場に放置された
     玩具 ....
    死んでいる鬼瓦めざして
        何の予告もなく
     銀色の竹とんぼが来訪
          唸りながら
       怒鳴りつけてきた
  隣り町の宝石店の宣伝である ....
鴉の脅しか 豪雨の呪いか
それとも地祇の怒りか
    そんなことはどうでもいい 
ただ「時」が正確に解決してくれるなら

打ち揚げ花火か 遠雷か
それともジェット機の爆音か
    そ ....
いまや フィルターは染みがつき
一滴一滴が
嫌だ 嫌だと呟いて
ドリッパーから墜ちてゆく
レギュラーコーヒーのしずく達
次第に近ずくカップの満杯
もう熱湯は入れられない
じっとみつめてい ....
  もがりぶえを真似し始めた
       公園のそよぎに
もつれ雲も羊雲も戸惑ったのか
  淡いひかりだけが寂しげに
 鬼瓦の眠る家並みをふちどる
           そして
ゆがんだ ....
電柱の蛍光灯は黄なく 痙攣している
物売りの笛が 硬直するなかで

アベニューの水銀灯は白く 動揺している
いとおしい片蔭が 逍遥するなかで

あてにならない「骨」の呻きごえ
  あてに ....
本格始動した蝉しぐれが
午睡の怠惰を誘う
  あちらの世界の あのひとが
  つきまとうのも 忘れさせて
 
「時」にこだましている
    リグレットの呪文
「空」に映っている
   ....
「時」は戸惑っているのに
  「空」は踊り狂っている
「音」は気持ちがいいのに
  「声」は気根が欠けている

そこは閑静と言うより
   寂寥と言うほうがふさわしい街通り
一台の車が・ ....
冬将軍の「喝」におどおどしながら
    朝は白い挨拶で
     昼は黄ない騒音で
      夜は青い街路灯で
太平洋側の田舎町は流れの時を刻む

ねぇ あんたには見えるだろう
北風 ....
              夜の十一時
テレビはメイン番組を終えようとしている
   おいらも一日がしぼもうとしている
           そのときになって
      最低の自己暗示をかけ ....
かぜをかじり ひかりをなめ
  くもをすすり かげをのみほし
ふやけたアベニューをふらつく
regretのなみだをためて

せみしぐれがおいかけてくる
「いまをいきるんだ  ....
       眼を見開いてもいいのだ
つつじが丘の鉛色した もがりぶえにも
         プリズムいろを放つ
   「血」の意図は息づいている と

      耳をそばだててもいいのだ ....
    梅雨が一服してくれた朝
  南風と陽光に履き清められた
       小庭に立ちながら
   なぜか むなもとで痞える
   気・血・水のアンバランス
            そして ....
吉岡ペペロさんの信天翁さんおすすめリスト(18)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ennui(1)- 信天翁自由詩517-10-8
熾きをみつめて(十)- 信天翁自由詩2+14-10-31
凍てついたサウンド__九- 信天翁自由詩213-1-13
風のデザイン- 信天翁自由詩112-4-21
丘の町哀歌(三)- 信天翁自由詩111-12-25
白い雑音(七)- 信天翁自由詩411-12-4
地球儀の声(二)- 信天翁自由詩411-10-30
地球儀の声(一)- 信天翁自由詩111-10-22
ひび割れのフレーム(六)- 信天翁自由詩3*11-10-16
失われた空(二)- 信天翁自由詩111-10-7
カレンダーの鞭(五)- 信天翁自由詩211-7-31
骨の軋み(四)- 信天翁自由詩211-7-24
時の戸惑い(五)- 信天翁自由詩1*11-5-5
時の幻・空の影(三)- 信天翁自由詩111-2-27
ゆめの柩(六)- 信天翁自由詩109-8-1
ゆめの行列(九)- 信天翁自由詩109-7-26
独り言(三)- 信天翁自由詩309-3-20
欠落のリフラン- 信天翁自由詩407-7-5

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