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ゆめがあるかないかで
ゆめのかちを
はかることができました

おかねがあるかないかで
ゆめのかちは
はかることはできませんでした

ゆめはいったい
どこにあるのでしょう
 ....
継ぎ目ひとつない皮膚が
どこまでも続いている

いくつか裂け目があるのは
わたしの内部への入口だった

君の裂け目が
わたしの裂け目を塞ぐ

そこを継ぎ目にして
皮膚は ....
 
 
ときのほとりで
さかなつりをした
たくさんつれたけれど
いっぴきもつれないひもあった
さかなはつまがりょうりした
おいしいとつたえた
たべないひもあったから
あいしてるとつけ ....
 
 
隣では男が死んでいる
私は蓋を探している
どんな蓋だったのか
男を見て形を思い出している
見かねた男も探している
隣には男ほどの大きさの窪みがある
そっと触れるとまだあたたかい ....
 
目を凝らして
お月さまを見ていた
もちつきしてる
うさぎの目をさがしていた

うがいしてる時の
人の目は
どこにあるのかな

宇宙から
メッセージがとどく

僕はうがいし ....
 
冬でもアイスが
買えるようになってから
妹がいる

冬でも愛した
恋人と暮らしてから
それでもまだ
妹がいる

冬にアイスを食べた後
当たりなのか
つい
確かめてしまうよ ....
神様がホームに立つと
いつのまにか
列車がやって来て
旅は始まる

次の駅は
あなたです
橋はもうないのに
人は渡っていくのだった

橋の向こうには
もう誰もいないのに
それでも会いにいくのだった

いつからか
橋を渡り終えると
振り向く癖があるように
真夜中
帰宅して灯りを点けると
妻の気配が待ってる
まだあたたかいから
一緒に夕食を食べて
少しだけ話す


妻が僕を見送る
隣には
昨夜の妻もいる
その先で
いつかの ....
カメラマニアの父は
ファインダーを通してでしか
娘を見たことがなかった

娘の結婚式の日
撮影は業者に任せたので
父ははじめて娘を
ファインダーを通さずに見た
僕が欲しかったのはこ ....
冷凍庫に
たくさんの思い出が保存されている
消費期限が古いものから解凍して
毎晩妻と二人で食べる

これは去年の夏の海ね
妻がうれしそうに話す
去年の梅雨の日のドライブ
まだ残って ....
やさしくされるたびに
真冬の鯉になってみせた
一番深い底のあたりで
ひげだけ動かして
じらしてみたりした

春になり
浅いところに出ると
やさしい人は
もういなかった
かわりにたく ....
吉岡ペペロさんの小川 葉さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 小川 葉自由詩111-8-3
継ぎ目- 小川 葉自由詩311-2-14
時のほとり- 小川 葉自由詩610-5-31
- 小川 葉自由詩210-5-22
うさぎの目- 小川 葉自由詩2+09-1-28
アイス- 小川 葉自由詩508-8-20
神様- 小川 葉自由詩5*08-2-26
- 小川 葉自由詩808-2-23
気配- 小川 葉自由詩408-1-15
カメラマニア- 小川 葉自由詩408-1-14
記憶- 小川 葉自由詩608-1-13
真冬の鯉- 小川 葉自由詩508-1-2

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