薫子

青い青い海を
裸で泳ぐと

魚の頃の私に戻り
手足も自由になり

心も自由になり



そして、そして



どこまても…どこまでも
私は泳いでいけるような
そんな錯覚に陥る


でも、魚でない私は
いつも、この境界線で
Uターンしなければいけない


この先は人の知らない
世界が広がっているのに


もっと、もっと


広くて蒼い世界が


広がっているのに




ね?




君は知ってる?





自由詩Copyright 薫子 2017-03-19 03:06:22
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