すべてのおすすめ
みんな幸せになればいいのに
暴力的な春風に耐えながら
詰まりそうな呼吸を必死に続け
目に入った砂粒で泣き
砂粒のノスタルジーを聞かされ
更に目からは涙が止まらず
涙が止まる方法を あちこち ....
静かな佇まいのその本を眺め
どうしたものかと悩む毎夜
恐る恐る手を伸ばし
紙の感触を確かめるかのように
つかみ私の近い所に引き寄せる

一連の動作を繰り返し続ける
まるで誰かに指示されて ....
開け放たれた窓に向かい
今朝の私は おびえる
容赦なく冷気が
室内に充満する
窓を閉める事ができない
閉塞感の囚われの身だから

朝の目覚めは予測できない
グレゴール・ザムザだって
 ....
私に挨拶する時
「お元気ですか?」と言わないで
返答の言葉は用意されていない
戸惑う私は
「色々ありますね」
そんな的外れな事を言ってしまう

骨と腹膜は自己主張して
去っては また来 ....
治療しなければ半年です

そう告げられました


でも私は治療をします

そして半年以上生きます


生きます
主人が自分のブログに、私の乳がんの経過について載せたいと言ってきた時、
迷わず「いいよ。」と言ってはみたものの、私が載せて欲しくない事まで
載せられてしまい、その箇所は削除してもらったのが第一 ....
6年前
私の体の一部が切り取られた

時々 なんだかんだ 体中を調べられる
白衣を着た 爬虫類のような男性が
私に君臨して お告げを述べる

私の 感性 思考 理性
ずらしてずらしてず ....
数回 ドアを開け
椅子にストンと着地した
無数の とまではいかないが
たくさんのフィルムが
机の上に置かれている

挨拶を交わしたのは
とある男性

男性は私の血液の話をする
男性 ....
頚椎を曲げて上を向く
陽光に目を細めながら
淡い桃色の群集を目にする
ちらつく青空と雲と花びら
そして 無骨な幹と枝
それらの織りなすコントラスト

胸を広げて楽しむ

無骨な幹に迷 ....
みんなの詩ポツリポツリと
読み始めたよ
詩って輝くものだと思った
みんなの詩を読むことが
もっと楽しくなるだろうなと思ったよ
これからも読ませてくださいね

でもね まだね
勇気が足り ....
るるりらさんの小川麻由美さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みんな幸せになればいいのに- 小川麻由 ...自由詩7+*18-4-13
本とは- 小川麻由 ...自由詩2*17-10-3
閉塞感- 小川麻由 ...自由詩2*17-2-18
癌患者の日常- 小川麻由 ...自由詩5*16-12-17
余命の告知- 小川麻由 ...自由詩11*15-5-10
乳がんの早期発見について- 小川麻由 ...散文(批評 ...4*14-7-1
がん- 小川麻由 ...自由詩10*13-10-28
男性は私の身体の話をする- 小川麻由 ...自由詩9*13-3-8
春における立ち位置- 小川麻由 ...自由詩2+*12-4-7
詩を読むということ- 小川麻由 ...自由詩4*11-2-4

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する