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辺鄙な山あいを川が流れていた
普段は大人しい川。水嵩は少なかった。
その辺りは地図の上では町と村の境目。
上流が村で下流が町だった。県道が一本中央を貫いていて町と村を繋いでいた。
もしその ....
風がゴーゴと吹いて
安らかに眠れない夜を繋ぎ合わせて過ぎていく日々
この命をささえる仕組みも経年劣化して
無情に軋んでいるけれど
その痛みに壊れてしまいたくはない
言葉にならない不安 ....
お袋が危篤
数年に及ぶ認知症の果てに
俺を産んだ女
俺を育てたかも知れない女
ほんとうはほとんどほったらかしだった
親父の母親に任せっきりで
自分は金を稼ぐのに一生懸命だった
....
彼の郵便受けに「人間合格」の通知が届いた
差出人の名前はなかった
太宰治の「人間失格」なら知っていたけれど
人間合格っていったい何だ?
その封書を開いてみると
便箋一枚に手書きで書かれて ....
遠くで雷が鳴っていた
空にはいちめん暗雲が垂れ込めて
もうじき降ってくるに違いなかった
私は乳呑み子
母の背中におんぶされてすやすやと眠っていた
のに
遠雷に目を覚まされ火を浴びたよ ....
人を押し退けて前に出れない
反対に押し退けてられて もみくちゃにされてはじき出される事に
いつの間にか慣れてしまった俺は
ただの臆病な弱虫 情けない奴さ
その方が楽だから
その方が楽だか ....
るるりらさんのこたきひろしさんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
川が蛇になって
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こたきひ ...
自由詩
3
19-5-8
弱者達の嗚咽は
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こたきひ ...
自由詩
6
19-2-4
数年に及ぶ
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こたきひ ...
自由詩
11
18-10-10
人間合格
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こたきひ ...
自由詩
6
18-9-1
遠雷
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こたきひ ...
自由詩
3
18-4-27
人を押し退けて
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こたきひ ...
自由詩
1
18-4-21
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