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リアルには実態がない
わけではない、勿論
ただそれが波及する場所に
なにかしらの不具合が
生じてしまうのだ、きっと
リアルはとても
いたずらっ子だから
リアルは
....
父さんはニ層式洗濯機の中で
ぐるぐる洗われている
家族みんなに
臭いって言われるから
姉さんは乾燥機の中で
父さんと同じように
だけどひっそりと回っている
好きな ....
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。
(おかしいですか?
たいして悩みでもないのですが、
やみつきだなんてとんでもない。 ....
「泣き腫らした家」
その家は号泣する
時間を失った丘陵にたたずみ
家主の帰りを待ちわびながら
その家はときどき夢想する
彼女が門扉を開き
飛び石伝いにやって来るさ ....
生まれたばかり――
あまりにもまぶしかったので
まぶしい と
叫んだはずなのだったが
揺籃期――
プロレタリア文学だと称する
ひなびた小説を口に入れるが
不味くて ....
辞職願には「一身上の都合」とだけつつがなく書いたものの、本当の理由は「生きることによる倦怠感」であった。生きる、という本質的な目的がわたしの中で、ピントの合わない眼鏡をかけているように、急にぼやけて ....
母が私の靴をはいて出てしまった。
『せちがらい世の中です。どうか探さないでください』
朝起きると母の書き置きがあった。あまりにも淡白なセンテンスだった。私は泣きながらトーストをかじり、泣きなが ....
猿ぐつわを噛まされた
裸の青白い男が椅子に坐っているので
私はどういうわけか
ふるさとを思い出さずには
いられない
椅子の背に両手を縛りつけられ
陶器のようにつるりとした太ももに
一 ....
修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
ただ、
夕映えから派生する杞憂 ....
atsuchan69さんの豊島ケイトウさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
リアルのすべて
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豊島ケイ ...
自由詩
14*
10-11-26
ちぐはぐな家庭
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豊島ケイ ...
自由詩
28+*
10-11-6
反映
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豊島ケイ ...
自由詩
17*
10-11-1
泣き腫らした家/泣くまでの経緯
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豊島ケイ ...
自由詩
14*
10-10-26
軽妙なるクロニクル
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豊島ケイ ...
自由詩
14*
10-10-21
ゆるやかな生活
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豊島ケイ ...
散文(批評 ...
18+*
10-10-18
母の靴、私の靴
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豊島ケイ ...
散文(批評 ...
18*
10-10-6
猿ぐつわの男
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豊島ケイ ...
自由詩
15+*
10-7-25
散在しつづけるきざはし
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豊島ケイ ...
自由詩
7*
10-7-10
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