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{引用=
/ゆるやかにカーヴした、なまぬるい運河を泳いでいく、とてもとても遠い夢を、ぼくはみていた。かつて、水の膜が皮膚を覆い、閉ざされたその海で、波間をたゆたう、不定形な固体だった。長く、 ....
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
{引用=ぼくたちの未来は いつも、さよならで終わっていくの?}
地球儀をまわしすぎたせいで
透きとおっていたものが
濁っていく
あの日、
チョークで描いた線路が滲んで
二十 ....
1
水溶性の喧騒に混じり入る
マーブル状の
夜の鳴き声
脈が終わって、それでもなお
時は余る
2
疎林のまばらを
記憶で埋める
蔓はどこまでも
遠く伸び
驟雨 ....
昨日が、夜の中で解体されていく
肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る
わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない
誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる
*
夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
{引用=
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて それは
おどろくほど退屈で いとおしい
午後で}
きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ ....
{引用=くりかえされる、すべてのいのちと
いとおしきわたしの二人称たちに}
わたしがあなたを産んだそのとき
それとまったく同時に
あなたがわたしを産んだのです
この、配線だらけの街の ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
{引用= あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
越えられない高さに、すこし安心した}
砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
atsuchan69さんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
バースキャナル
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望月 ゆ ...
自由詩
9*
10-12-29
トーキョー
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望月 ゆ ...
自由詩
32*
10-7-4
孕む、風を、未来を
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望月 ゆ ...
自由詩
24*
09-8-11
輪廻する、夏
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望月 ゆ ...
自由詩
12*
09-4-3
リ/バース
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望月 ゆ ...
自由詩
31*
09-2-25
運針の、記憶
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望月 ゆ ...
自由詩
42*
08-7-28
水の空席
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望月 ゆ ...
自由詩
49*
08-5-13
そんなふうにして過ぎていく
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望月 ゆ ...
自由詩
56*
07-5-25
流転する、すべての
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望月 ゆ ...
自由詩
39*
07-4-10
回遊、わたしのなかの、
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望月 ゆ ...
自由詩
58*
07-4-4
不感症の夜に
-
望月 ゆ ...
自由詩
63+*
06-5-17
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