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【あたらしい一日】

ところで
どこともなく金木犀の香りがして
新しい季節の梢で すずむしが
昨日より すこしスローな音色の 今日を謳う

ところてんしきに
としごろてきに ....
わたしはピアノなのだろうか
誰かが
わたしの蓋が開けたら 喜ぶだろう日に
開け放たれたの

なのに あなたったら こころが ふらっとにのっちゃって
わたしをメゾピアノにもさせないで
わた ....
言ってしまった

分かるから言ってしまった

めまいがする夜

近くの室内プールに行ったことを

心配させたくなくて

弱いと思われたくなくて

みにくい心を知られたくなくて

ぼくはあの夜

水のな ....
わたくし獰猛な檸檬 チューニングするチュー      リップ
 いいかげんの はちゃめちゃさで
 いい加減をさがしてる


わたくし球体ですの 
清潔な球体の切り口 ビタミン ....
ショートカットのお姉さんのように前髪をクリップで留めたり、わたしのカチューシャをしたりしているので、アッキーを美容院に行かせた 「短めに切ってもらってね」「短めってどれくらい?」「大学に入学す .... 一羽の鳩が見つめ
青い空はただ光りを投げ掛ける
両者に言葉は無く空白の原稿のまま
埋められる予定もなく
風に飛ばされていくのだろう

君は投げ掛ける
私はいますか
それは
空にでもなく
過去にでもな ....
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて

いただいた ブローチこそが その人

水引細工
結びの花  ....
「夢ならば」

肌を刺すような風
なびいて
夢 紅葉狩り

枯れていった草
大地に帰り
恋 秋の囲い

夢ならば
流れ去る一筋の光
夢だから
忘れいく装飾の色彩
赤く濡れた月の蜜
追憶の茎から垂れ下がり
これから弄ばれることを夢想する

酸味の残った薄い唇
僕の指が軽くなぞると
風のせいにして髪に隠れようとする

火照って潰れそうな肉体
甘い香水の匂いが肌を ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある

僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの

見回し続ける

君がいるはずの部屋か ....
声ききたくなるのをがまんしている

きのう職場でいやなこと言われた

声ききたくなるのをがまんしているのに

いやなこと言われたこともがまんしている

きっとあなたもそうだったんだろう

ぼくにはそう ....
いやあ おにィさん 
真っ赤にならはりまして
うぶどすなあ
世間の風あたり冷とうおますので
この密通がばれたら
また おまめさんを なげられますなあ

先日 おにィさんが わ ....
うすくつもった無音

じゃれあう轍

だれかオレに

うまい珈琲をいれてくれないか

きょう傷ついたことなども

香ばしくてすっきりとした

あったかな気持ちにかえてくれないか

うすくつもった無音
 ....
何処にでも
在る
言葉の塵

散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている

でも

ひとつ

忘れられない
捨てられない

指輪に嵌めて

ひとつだけ

あなたからの ....
終わりたくない昼と
始まりたくない夜が
西の空で見つめ合っているような
そんな色だった

手放したくない光と
受け入れたくない闇が
西の空でせめぎ合っているような
そんな色だった

思いがけない桃色 ....
言葉を
見つけた

探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を

言葉を
見つけた

欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を

そっと
近づいて

陽だまりと一緒 ....
【くちなしの実】

夏のわたしの 誕生日、その朝 発した言葉は
おはようでも こんにちわでもなく
「くちなし」 だった
 
喋れなくなるほどに
薫る高貴な色彩の白
雫 ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ

とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき

眉間に堰き止めて ....
甘くひとくち
昼下がりを赤く染めて
コラージュ
黒いリボンで束ねてほしい
娼婦の真似
いけませんこと
ここは
秘密の花園
あなたが
最初の尋ね人よ

そこで
お待ちになって

ビスケットのあと

キス ....
優美な残酷さと


いち秒を刻む粒子を注いで



それは過去でなく、


飽和された熱核を
幾夜にも渡り積み上げた


反映と対象するホログラム




世界は
あなたの為に夢を観て



 ....
ひとりで生きてゆけるように

おまえはつよくなろうとした

一喜一憂しないように

おまえはいつもひとのために祈った

オレなんかと出会わなければ

おまえはふつうを手に入れていた


日になん千回も ....
買ったばかりの缶コーヒーを
首筋に押し当てながら
見上げる空

千切れた記憶の尻尾が
光りまみれになって
流れていく

街路樹から降り注ぐ蝉の声が
身体をすり抜けようとするから
何処かが痛い

流れ ....
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日


ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日


眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日


静かなく ....
カワイー

長音符をつまんで
口に運ぶ

ツルルン

艶っぽい弾力に
歯を立てる

ジュワン

甘酸っぱい歓声が
舌を震わす

オイシイ。

ふくよかな句点を
唇をすぼめて

吹き飛ばす

 ....
眩むように
ひそやかで


賑わうように
うら寂しく



微かに浮き立つ
輪郭を描写するような



凝縮された時間の果ての
雪洞にも似た夜の入口に導かれ


僕は



記憶の中、
遠くか ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
君はいつか僕に会えるだろう

人は意外とかんたんに
見知らぬ遠い場所までいくことができるから

僕も毎日、想っていた

父さん母さんに連れられて
テニアンやサイパンにまで
砂糖黍畑を ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている



花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る



光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋



輪郭をも ....
三角耳を
クルルと回して
素知らぬ顔

肉球で
ソロロと歩んで
知らぬ間に

高い所から睨んで
狭い所に詰まって
暗い所を走って
温い所で蕩ける

甘えたい時にだけ
フワワと膝の上

嫌な事すべてに ....
atsuchan69さんの携帯写真+詩おすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぷれぜんと_三篇のオムニバス- るるりら携帯写真+ ...16*14-9-29
ねこふんじゃいな- るるりら携帯写真+ ...15*14-9-24
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球体の印象- るるりら携帯写真+ ...11*13-2-23
虎刈り- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...12*12-12-23
泣いていいよ- 乱太郎携帯写真+ ...14*12-9-25
結びの花- るるりら携帯写真+ ...20*12-1-12
夢ならば- 乱太郎携帯写真+ ...1611-11-22
さくらんぼ- 乱太郎携帯写真+ ...14*11-9-8
青空と灯台- 乱太郎携帯写真+ ...16*11-7-25
プーさんと階段- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...811-4-18
もうすぐ_節分どすなあ- るるりら携帯写真+ ...12*11-1-30
珈琲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...911-1-18
言の葉- 乱太郎携帯写真+ ...16*10-12-15
桃色時間- nonya携帯写真+ ...18*10-12-4
そっと- nonya携帯写真+ ...16*10-10-24
くちなしの実- るるりら携帯写真+ ...13*10-10-12
金木犀- nonya携帯写真+ ...17*10-10-11
ビスケット- 乱太郎携帯写真+ ...10*10-10-8
花のいち秒- オリーヴ携帯写真+ ...610-8-28
ありがとうありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-8-28
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七曜日_(即興七行詩)- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...30*10-7-5
サクランボ- nonya携帯写真+ ...11*10-7-2
足跡の張- オリーヴ携帯写真+ ...1410-6-12
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
君の隣に海がある- 楽恵携帯写真+ ...14*10-4-12
- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...29+*10-4-9
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