中毒
蓮未

吸い込んだ煙に
肺を犯され


君の存在の
重さや
大きさ

そんなものを
痛感していた






ただ
どこか頭は冷静で

指先の震えだけが
止まらなかった








ポサッと
床に灰が落ち

なぜだか
自然と
手が頬にのびた


濡れてはいないことを確認する







ため息混じりに
吐いた煙が


君の形を
した気がして




ほとほと
自分が嫌になる











これを期に
煙草なんて
辞めようか





いや、無理だ







この苦さ
苦しさは



やめられない






自由詩 中毒 Copyright 蓮未 2007-03-19 18:24:52
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