もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
せっかくの日曜なのに
私には描ける絵がない
私には筆がなく
私にはカンバスがない
私の街には森がなく
湖がなく
私の家のキッチンには
新鮮なオレンジも
燃えそうなリンゴも
清楚な百合 ....
飼い猫の毛が逆立ち
逆さに降る雨粒が月を濡らす

冬に失った体温を戻そうと
白く四角い出窓から
春の粒子が舞い込んでくる

対岸の兄弟は庭先で麻を育み
買ったばかりの銃を磨く
幼い頃 ....
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる

この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ....
尖った頭を空に突き刺し
高く背伸びする痩せたキリン
細い足
長い首

彼の後ろでゴミ焼却炉の巨大な煙突が
絶え間なく白煙を吹き上げる

キリンの足元に聳え立つのは
四頭の青いラクダ
 ....
今、鳴った
たったいま頭の中で
走るもの
光るもの
駆け抜けていく閃きのようで
大きな音を追い抜いて
存在が破裂するよう
春を感じる
強烈な春を
今宵いずこに増します我ら
眠気を覚 ....
妄想と暴走の果てにある
方眼紙の平野には
フタコブラクダの形をした山が
文鎮がわりに置いてあった

緑の色鉛筆で
マス目を乱暴に塗り潰すと
山を駆け下りてきた風が
それを青 ....
天気予報は外れなかった
夕方になって
しずかに雨が降り出した
私の傘に
囁くように
なぜるように触れ
ほのあかい
夕暮れのふもとの風景を
霞のように滲ませて
幽かに微笑み
精一 ....
やわらカイ貝殻カラかなもじの
ぬるっとした意味うまれる

りょうせいるいかしら

もしかしてしかしら
しらしからぬしかしら
おかしらつきのおかしなしかしら

ナンタイドウブツカシラ
 ....
帰宅まで我慢できない桜餅 透明になって女湯覗くより番台に座るほうがリアル 蝶々結びをむすべない女の子
ガリーファッションが似合わない
乙女ちっくに憧れてみても
アリスの影を踏んでいるだけの
君は残念な女の子さ

潮風に揺れるループピアス
耳の穴から広がる魔法陣 ....
子供と一緒に笑いながら読みました
解読された暗号が絵本がこぼれ落ちて流れて海へかえっていきます

昨日の子供はもう笑っていません
道のむこうがわでこちら側を向いてはこぼれ落ちて吸い込まれていき ....
私を望遠鏡で覗きこむ
遠くから眺めるとよくわかる
良くないことを考えると顔に出るぞ
もう少し背筋を伸ばしたほうがいいな
人をあまりきょろきょろ
見ないほうがいいかな
口をあけたまま
ぽか ....
孤独が桜を揺らしている

傷あと
月の光が溢れる

花束を置く
童話の中のソファーに
薔薇の花束

青白い身体寄せ合い
僕らはたましいをつなぎあう
やさしくいじりあう

ふた ....
しばらく前まで そこには山があった
ショベルカーの快活な饒舌や
ブルドーザーの笑い声と共に
預金通帳に増えていく 零のよろこび


狸は自動車のライトに眼が眩んで
白いセンターライン ....
肺の音はきれい聴診器つめたい明日がとおい 置き去りにされた公園冬の風 ノーヘルのバイク追うミニパトカーを運転してるパンダを2度見 東京の地下街から 
胸を焦がすような茜空は売ってませんか

そんなことを言ったら 嗤われるだろうが
本当はみんな 自分の町に住む
夕焼け色の切符を手に入れるために
上京しては 行 ....
木蓮が咲いていた

咲き初めの蕾かもしれない

どこかでミモザも咲くだろう

さくら木も紅く染まるだろう

繰り返し繰り返し

繰り返すことで育まれて

否応もなく育まれて
 ....
菜虫化蝶
なむしちょうとなる


不思議な夢を見た

とある晴れた休日
ソファーの上で腹這いになって
私は時代小説を読んでいた
時刻はたぶん八つの頃

カーテンから漏れた
 ....
玉手箱覗けば亀をいじめてたピアスの男死ねないままの 空と海の境に重ねあう嘘 酸素なくなっていく口笛さみしい {ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
 今日の私の幸福は、朝早く目覚めること。昇る太陽を感じることに感謝する。

 
 今日の私の幸福は、朝御飯を食べること。食べることが出来ることに感謝する。

 今日の私の幸福は、野鳥 ....
 ラムネのガラス球に己の姿を投影する。
 それは映るか映らないかの刹那の希望であった。
 希望は行為である。
 ガラス球には変形した己の色が映し出されているのみであった。

 私はその色 ....
 
わたしらしいわたしがいるらしい

わたしらしくないわたしもいるらしい

わたしは、どちらも知らないけれど



 
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩32*15-3-20
日曜画家- やまうち ...自由詩5*15-3-19
fall- mizunomadoka自由詩315-3-19
春の土- そらの珊 ...自由詩14*15-3-19
赤いキリン- Lucy自由詩16*15-3-19
ドどーんと- 秋也自由詩115-3-19
原風景- nonya自由詩19*15-3-18
やわらかい雨- Lucy自由詩12*15-3-18
シスター・シエスタ- ただのみ ...自由詩19*15-3-18
帰宅まで我慢できない桜餅- 北大路京 ...俳句215-3-18
透明になって女湯覗くより番台に座るほうがリアル- 北大路京 ...短歌115-3-18
【_残念BOXS_】- 泡沫恋歌自由詩13*15-3-18
- 佐藤伊織自由詩415-3-18
望遠鏡- 灰泥軽茶自由詩815-3-17
僕らはたましいをつなぎあう- 北大路京 ...自由詩1115-3-17
郊外の風景- 藤原絵理 ...自由詩715-3-17
肺の音はきれい聴診器つめたい明日がとおい- 北大路京 ...自由詩615-3-17
置き去りにされた公園冬の風- 北大路京 ...俳句215-3-16
ノーヘルのバイク追うミニパトカーを運転してるパンダを2度見- 北大路京 ...短歌415-3-16
カラスの行方- 為平 澪自由詩17*15-3-15
また来ん春に- 吉岡ペペ ...自由詩515-3-15
菜虫化蝶- nonya自由詩14*15-3-15
玉手箱覗けば亀をいじめてたピアスの男死ねないままの- 北大路京 ...短歌215-3-15
空と海の境に重ねあう嘘- 北大路京 ...自由詩915-3-15
酸素なくなっていく口笛さみしい- 北大路京 ...自由詩215-3-15
こぼれる- ただのみ ...自由詩18*15-3-11
今日の私の幸福は- ヒヤシン ...自由詩6*15-3-9
遠吠え- ヒヤシン ...自由詩10*15-3-9
知らない- 殿上 童自由詩16*15-3-9
ダンス- ただのみ ...自由詩15*15-3-7

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