光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ

感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ

うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
お母さん、私ね、学校にin loveなboyが八匹もいるんだよ

金魚に餌をあげていたら 
次女が後ろで不意に大きな声を出すものだから
目の前の水槽に
突然金魚が九匹飛び込んできて、
その ....
汗にはにおいが有る
涙にもにおいが有る
汗も涙も
わたしの何かと
よく混ざるのだろう
ときに
錆付いたような
においが鼻につく

陽にあたればにおいがこぼれる
寝息のなかにもに ....
『ダイパー・ドライブやっています』

“おむつのドライブ?”
丁寧な発音
穏やかなトーンの声に
思わず立ち止まる
行きつけのスーパーの入り口

『新生児用のおむつが特に不足しています。 ....
滴りや濡れたる翼なき背中 滴りの一粒地球削る音 木影に影を重ね 静かに見送る 
蟻たちに運ばれて往く
ことば 肉から零れ落ち

    熱い 取っ手を掴んだ

わたしは夏に生まれた
きっと夏に死ぬだろう
光の色彩が教えてくれる

 ....
どんなに惨めな境遇にあっても
どんなに酷い苦しみに襲われていても

光の感覚が
懐かしい思い出のように
余韻を響かせる時、

魂は生き生きした理念に満たされ
霊の光を神の温もりを体験す ....
いっちょまえに
子(娘)が親(母)に意見(もんく)をいう
いっちょまえに
子の方が稼ぎが多くなってきた――

一緒に道を歩いていたら
いきなり娘に腕を掴まれた
「なにするん?」
背後か ....
月が描く円を
薬指に通して
遥か未来を見つめ

星の道を歩く
物語の優しさで
今は肩を寄せる
若き翼は
血を流して翔ぶ
悲しみを糧にして翔ぶ
それは誰にも止められない
止められないんだ

仮に太陽に焼かれ
地に堕ちたとしても
翔んだ事実は残る
俺はあそこまで行ったのだと

 ....
無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響く度
花瓶は完璧に粉々に
亀裂走っていく円卓 ....
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ 「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず パソコンのシステム用語の七並べ これ読めますか これ読めますか

独りでも楽しみ方なら知ってます不正アプリの読書コーナー

ネットすら関係なしに生きてます母の身元は世界でシェア

あ ....
どんな肉痛でも
どんなに抉られても
どんな裏切りでも
どんなに孤立しても
俺は息継ぎ息継ぎ生き続ける

肉の内なる霊性と
肉の外なる霊性が
出逢いスパークし
不可視響く 深い光の陰影 ....
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて

ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年

意識されることもなく
満ち ....
まだらに響く蝉
そのすきまにかぜがふき
一滴の風鈴
墨染めの
闇に漂う
残り香に
彷徨いながら
誰か名をよぶ

酔い酔いて
三千世界に
遊ぶわれ
伽羅を抱きしめ
明日を占う

沈みゆく
夜中の遊び
限りなく
我をわすれ ....
 絶望のたゆたう夜空に黄緑色の言の葉は寄り添い、
 音楽を友として今まさに昇天しようとする魂よ。
 君のその美しい羽はなんであるか。
 此岸より望む大河の流れに身を任せるのか。

 ああ ....
先輩に売りつけられたイルカの絵やけに激しい風が吹いてる 終電も泊まるところもないうえにやけに激しい風が吹いてる 風だけが 通り過ぎていった 
時計は止まったまま ベッドの上に
白い部屋の窓辺に 深紅の薔薇が
赤い影を落とす 花瓶の陰で


黒猫が身を伏せて 狙っている午後
死んだ蜂の羽が虹 ....
見る、聴く、嗅ぐ、
触わる、味わう
五感に現れる世界
物質の界
人の囚われ執着スル
欲望の界

光る音、浮き立つ輪郭
震え透明に輝き響く時
五感の界はそのままに
欲望だけが浄化され ....
薄まらぬ失恋の味辛口のミントガム買うフリスクも噛む 何をして何をしないで生きられるサラダにプチトマトは入れない 森の木漏れ日、揺れ
光の斑点また斑点 
それぞれの陰影を穿ち浮き上がり
あちこち異様に懐かしく
輝いている
響いている
感覚、奥まり次第に消え
光あるのは私の内
響き
残響し
木霊 ....
白檀に
衣を焚き染め
今日もゆく

眼を閉じて
鼻をくすぐる
ハムエッグ

トーストと
立ち食い蕎麦を
較べたら

夏空に
食欲失くし
庭をみる

あと二日
頑張 ....
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い

ぱせり ぶろっこり やまのみどり

熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて

 ....
 
 
バスに乗って目を瞑ると
私の中を通過していく
一台のバスがある
開いた窓から
誰かが手を振っている

懐かしい気がして
手を振りかえすと
バスは小さな魚になり
泳いで行っ ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヤンマゆくよ- ただのみ ...自由詩17*15-8-30
ボーイが八匹- 夏美かを ...自由詩34*15-8-27
金属かも知れない- 千波 一 ...自由詩515-8-18
ダイパー・ドライブ- 夏美かを ...自由詩23*15-8-3
滴りや濡れたる翼なき背中- 北大路京 ...俳句615-7-21
滴りの一粒地球削る音- 北大路京 ...俳句415-7-21
消失の夏術- ただのみ ...自由詩16*15-7-20
魂の体験- たけし自由詩215-7-20
【_いっちょまえに_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-7-20
円を歩く道- 宣隆自由詩2*15-7-20
Fly_high- 渡辺亘自由詩415-7-19
必然- たけし自由詩415-7-19
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ- 北大路京 ...短歌615-7-18
「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず- 北大路京 ...短歌415-7-18
It格差。- 為平 澪短歌415-7-18
れーぞんでーとる- たけし自由詩3*15-7-18
六月回廊- ただのみ ...自由詩24*15-7-18
盛る夏の涼- はて自由詩215-7-18
眠れぬ夜に- レタス短歌3*15-7-18
夜会- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-18
先輩に売りつけられたイルカの絵やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-7-17
終電も泊まるところもないうえにやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-7-17
静かな午後に- 藤原絵理 ...自由詩715-7-17
清め透明- たけし自由詩2*15-7-16
薄まらぬ失恋の味辛口のミントガム買うフリスクも噛む- 北大路京 ...短歌315-7-16
何をして何をしないで生きられるサラダにプチトマトは入れない- 北大路京 ...短歌515-7-16
点灯- たけし自由詩3*15-7-15
朝の匂い- レタス俳句115-7-15
巻き戻されることはない- ただのみ ...自由詩15*15-7-15
見舞い- たもつ自由詩2015-7-15

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