証明を果たすことではなく
証明を果たされるのでもなく
証明を果たしていくのでもなく

ただ あるという
それだけでいいの
ありたいようにあれ

証明を求めるでもなく
証明を求められる ....
夢の中となりに座ったあなたと話すことが出来なかった
夢でもいいから会いたいと願ったあなたがすぐ横にいて
あなたはもはやあなたではなくわたしの心の影法師なのに
あなたを知りあなたの心を慮ることで虚 ....
【1】
 黎明の森に緑がさらさらと揺れている。
 心の奥であぶくが湧いている。
 しまい忘れた情熱が青く光っている。
 誰かの夢と同じように。

【2】
 闇の中を蠢いていた不安は、 ....
マスクに包んだ
内緒話で
毒抜きをしてる
唇に何故
チューリップ色の
花が咲くのか

這い上がれ
地上で黙する者よ

線路の外側を
守ってるから
命は雪崩を
起こさなくなる
 ....
螢をみたという、この真冬の夜空に
子どもたちは螢をみたというのだ

あれはオリオンではないか
しかし、子どもたちは紛れもなく
螢をみたというから、螢がいたのだ

まだ草笛を好んで吹いてい ....
冬のまんなか
人のいなくなったリビングで
紅茶が湯気を立てている

季節は
迷うことのない水
人も犬も猫もミジンコも
みんな流れて
泳いでいく
目を開けているのが
辛くなったら
 ....
僕たちは、自分のために泣くことができる。
僕も君も、彼も彼女も、傷つくことのできる心を持っている。
悲しいことは、傷つくことはそんなに悪いばかりのものじゃない。
自分の悲しみに寄り添ってくれる歌 ....
朝日は夕日

生き物の気配のない夕日だ

でも夕日は

ちっとも朝日ではないのだ


影が長くのびるよ

ビルからひかりの後光さす

朝から立ち止まってるひと

誰も待っ ....
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰もいないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
言葉のとおりに揺れている
黒い森に満ちてくる水の囁き
乱立した死を足元から咀嚼して
本能すら気づかないまま飼い馴らされ
鳥も猿もみな魚になる
愛の骸の揺籃は腐った銀河のよう
崩れ去って昼も夜もない今
柔らかな時計の ....
 雪を降らせるつもりの寒空の下、
 点る街灯に人々の影は歩いてゆく。
 悲しみ溢れたその光景はとても虚しい。
 街角に佇む人の生がぼやけて見える。

 すべての信号が赤になったその瞬間、 ....
夕暮れは
皺が寄った赤い空

この指先で
解けてしまうほど
今日は結べない
リボンのように

誰かの心を
惹きつけたまま
輪の中に入り
燃えていたいよ

火傷するくらい
熱 ....
りんごを
横にスライスしていくと
星の形が現れた
こんなところに
ひっそりと
神様がいたことを
初めて知った
冬の日

湯気みたいな嬉しさを
胸であたためて
いっとき
死を忘れ ....
心臓のインクリボンが
黒い点を打つ
静寂と私

足音が迎えに
来てくれるなら

明かりがなくて
良かったと思える
闇にこそ
吹きかけたい溜め息で

魂の十合目を
昇るから
 ....
空が落ちそう
唐突にそう思った
見上げた先は雲ひとつない青空
でも空は落ちてくる
それはつらいことなんかじゃない
それは悲しいことなんかじゃない
私は落ちてきた空を両手ですくい上げる
そ ....
時間も空間も遠く離れてしまっていた
けれど
思いが強く残っていたから
時に
目を瞑ると
その人が
その人の顔と体 そして何気ないしぐさが
記憶の動画や静止画に現れた

すると感情が浸 ....
三角のプラスティック型に
お米を詰めて握るおにぎり

ごま塩付けて出来上がり

私が幼かった頃のように
あなたがもう一度作ってくれるなら

この上のないご馳走です
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき
もういちどこの詩をみつけたい

なまえも知らないひとの詩として

ささやかだけど悩みや哀しみ 楽しみなんかを書きとめて
人肌のあやうさを伝えたい

 ....
季節がページを
めくろうとしている

たくさん笑ったり
たくさん間違えた
日々のあと

何をしていたかなど
誰にもわかるはずがない

星だって
知らないうちに
夜に星座を描いて ....
海が薄暗がりのなか
世界を満たす溶液のように
広がり
わたしは
裸で泳いでいく

貴女の不在を知りながら

貴女の声の余韻に包まれ
宛もなくただひたすらに
切断された記憶の奥へ
 ....
水面の雲がながれるように
素足で湖の上を歩きたい 
つめたく 人をさす ひとさしゆびのことは 忘れてしまいたい
わたしは くつしたをぬいで はっとする

わたしの あしのひとさしゆびは  ....
いとしいといわない
愛しさ
さみしいといわない
寂しさ

祖母と行く畦道
ふゆたんぽぽを摘みながら

手は
手とつながれる

枯れ野には
命の気配がして

墓所には
命だ ....
子供は妻が産んでくれた
これってすごいよね
でも
そんな事を言ったら
何言ってるの
子供を産むのは女の役目でしょ

言われかねない

子供は妻が産んでくれた
これってすごいよね
 ....
透明な雨が降り
冬の夜を静かに濡らし
私は宇宙の孤独に座る
分裂していく
あの雲のように

幼い子供の
シャボンに映る
虹色の街を
越えて行ったら
追いかけるものが
なくなってしまう

路上に置いた
翼を広げて
輪の中で泳ぐ

そん ....
あのころまだ

ふたりは人生一回目だったから

ぶこつだった

ぎこちなかった

ぼくはピンクいろの布団を

蹴とばしたし

あたしはあなたが寝るのに

電気を消さなかった ....
 昇る朝陽に恵まれて、小鳥の歌声もこの林道には涼しい。
 路傍の人との挨拶も愉しく、足元の落ち葉ですら愛おしい。
 別荘地に吹く風は清らかで、空気は澄んでいる。
 どこかの家からモーツァルト ....
 悲しみに久しく、愛に飢え、欲望のままに生きた。
 傷口を広げ、流れ出る鮮血を舐め合い、瞬間の癒しを求める。
 痛みを伴う快楽にその身を委ね、探り合いで過ぎてゆく日々。
 死を意識するともう ....
晴れた港の
防波堤を歩いた

コンクリートのひび割れから
小さな花は灯る
テトラポットは
夜ごと
組み替えられている
それらが
いつか砂粒になるまで
続いていくとしても
さかなの ....
忘れられた不穏な海岸に
いま支払われていく一年の生存
薄明を徐々に明るめながら
到着する赤橙の日の出は
一年の陽光を支払っていくのだ
こうして僕と太陽は
互いに互いを支払い合い
差し ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すべてのすすめ- 環希 帆 ...自由詩4+*19-2-11
あなたの夢をはじめて見た- ただのみ ...自由詩16*19-2-11
小詩- メープル ...自由詩3*19-2-9
揺れる- ミナト ...自由詩5*19-2-8
冬の螢- 帆場蔵人自由詩219-2-8
はちみつとジンジャー- そらの珊 ...自由詩7*19-2-8
冬の先- 水宮うみ自由詩2*19-2-8
朝日は夕日- ペペロ自由詩919-2-7
ぶらんこ- ひだかた ...自由詩9*19-2-7
編み直される時間- ただのみ ...自由詩8*19-1-27
秘め事- メープル ...自由詩4*19-1-26
Over_Drive- ミナト ...自由詩219-1-25
りんごの神様- そらの珊 ...自由詩13*19-1-25
逆流- ミナト ...自由詩219-1-24
空が落ちる- 月葉自由詩419-1-24
時間も空間も遠く離れて- こたきひ ...自由詩719-1-24
具のないおにぎり- まみ自由詩4*19-1-24
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき- ぽりせつ自由詩15*19-1-22
自画像- やまうち ...自由詩3*19-1-22
欲動(改訂)- ひだかた ...自由詩519-1-20
ゆび__- るるりら自由詩14*19-1-18
小さな散歩- そらの珊 ...自由詩2019-1-18
淡々と日々は過ぎていく- こたきひ ...自由詩419-1-17
推移2- ひだかた ...自由詩619-1-16
ロマンス- ミナト ...自由詩119-1-16
シグナル―木洩れ日のなかで―- ペペロ自由詩919-1-16
小詩- メープル ...自由詩4*19-1-12
大河の流れに見る夢- メープル ...自由詩1*19-1-12
冬のパズル- そらの珊 ...自由詩17*19-1-7
元旦- 葉leaf自由詩319-1-3

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