みんなの三連休はオレの三連勤
母子手帳で突く
美魔女からあんぱん貰い春の風邪
ものごころつくかつかぬか蜃気楼
またややこしい客が来た
赤・白・黄色の器を
ほわっと開いて
ちゅーりっぷが咲いている
通りすぎゆく人々の上に
そっとそそがれる
天の歌を受け取り
嬉しそうに
細い茎を揺らして
....
ドローフォーで突く
止まらない世界は僕らを圧迫する
時間は切り刻まれて疲れている
それでも安息を求めてやまない魂は
慰安の色をさがす
世界を認識し感じるのはこの皮膚
本当は政治や経済で色分けされた世 ....
同姓同名が出世している
あなたにはこれからも
たくさんたくさん良いことがある
たくさんたくさん温かいことがある
その夜大好きなカレーうどんを食べたあなたは
孫たちに惜しまれながら逝くだろう
どれだけ離れていても
....
ひとが名前ではなく
番号で呼ばれたとき
そのひとの生は無意味になったと
いうことであり
そのひとはもうこの世に
存在していないことと同じなんだ
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hmkl@p^\hr4Ph\ ....
夜のうちにパンケーキの生地を作る
明日の朝焼くだけで食べられるように
小麦粉 たまご 牛乳 砂糖を掻き混ぜて
いつからパンケーキと呼ぶようになったのか
昔はホットケーキだったはずなんだけど ....
蝶を呑んだものの肌に
蝶が現われ
真昼の終わりまで
話しつづけている
小さな音の
まわりだけの冬
鳥は追う
羽を忘れる
石の径の影
曇のなかの声
....
蹴飛ばすものは
そこらじゅうにあって
移動をはじめたものたちは
移動をやめようとしない
僕は
小学生であり
中学生であり
高校生であった僕を
この国と同じくらいには
愛していたけど
....
わたしは失格者
子供の頃は子供として失格
いまは大人として失格だ
夫として
父親として
男として失格なのだ
当然女としても
地獄に堕ちる者として失格
天国に入る者として失格
社会人と ....
デスクに透明な小瓶を置いて
飴玉を入れて
口に放る
ため息がこぼれそうなとき
舌打ちしそうなとき
くたびれたとき
暇なとき
忙しすぎるとき
話題のないとき
何も考えていないとき
考 ....
赤ちゃんだった頃
家でぐずり出したぼくは
ベランダに出すと
外の風に当てると
不思議と必ず
機嫌を直したらしい
出かけよう
洗い流しに行こう
いろいろなことは
頭から投げ出して
....
戦争くらい止めてやんよ
バイだって構わないさ
僕はその人間に興味があるんだもの
道徳律を弄んでいるうちには
真実はどこかへ消し飛んでしまうかもしれないんだ
僕は僕でありその根拠は
唯一無二の ....
何もしない安全策をとっていれば何もおこらない。
リスクを考えながらも何かをはじめる。
何処かへ実際に行ってみる。
たぶん何かを感じ何かがおこったりもする。
それ以外は抽象的な観念にすぎないのか ....
本日八度目の生まれてきてゴメンナサイ
掛け違えたボタンのまま一日過ごすことにする
泣いてるのかよ
なにが悲しいんだよ
取るに足らないことじゃないのかよ
いくらでもあるだろ
そんな話
きっといっときのことなんだから
幸福より永遠が
ぼくに ....
知らない人が記念写真でピース
お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?
お医者様、または弁護士か年収1000万以上のかたはいらっしゃいませんか?
混沌とした水が透けるとき
言葉を釣り上げる喜びといったら
あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ
気づくとオレンジだった
前に買ったタオルも
その前
の前もオレンジ
幼い頃
オレンジジュースが飲めなかった
みかんはたくさん食べたのに
飲もうとすると必ず吐いた
不可解な体質が産ん ....
五月の窓がある
五月の肩幅になった
私が映っている
外には五月が広がっていて
部屋の中は
五月が凪いでいる
四月の私はもういない
確かに昨日までは
ここにいたはずなのに
....
死を考える絵師は
炎を身にまとっている
その志の高さは不明だが
他己ともども皆が死ぬと
初めて知ったかのように
絵師は考える
炎は一途に燃えさかる様
変革を求めて割腹か ....
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