色の薄いピンクした煙が空を漂っている
この場所は、世界の屋根の下にある火葬場だ
おどろくべきことに、神さまは面倒を見ないという
薄汚れたビル群が、異邦の地を区分けしている
言い訳と嘘がごちゃま ....
竹馬で川を渡りて登校す
竹馬や空の高さを測りけり
体温によって色の変わるポエムの口あけた
うっすらと雨の音
心の殻を指先で
とつとつと叩くような
なにか楽しいことないかなと
マーチがとつとつと
一日雨が降って
夜にやむ
空気を吐き出したくて
....
風はその指先
山の緑を掻き分け
光の欠片のよう
白蛾の群れ舞い散って
橋から覗き込む
水音は涼しげに響き
燕が足下をくぐり抜ける
遠く切り取られた海が
傾いだ陽射しを溶かして
....
浮き輪ふくらませ海に行かないでいる
冷蔵庫に賞味期限切れの
ちくわが一本残っていた
二日しか過ぎていない
まだ大丈夫だろうと
丸かじりする
食べながら
ちくわの穴と対峙する
もしかしたら……
別世界が見えるかも知れな ....
職業欄に「女優」と書いたおっさんのヒゲ剃りあとが青々
不器用なカラスも在るだろう
情け深いカラスも在るだろう
愛すべきカラスの在る
可能性を打ち払うがごとく
カラスという言葉の響きには
快さがない
こずるさ不潔さ忌々しさ
....
取って付けたような季語と寝ている
テレビでも見ててと料理しなれてない手
公園の散歩道で
不意に
蝉の合唱に包まれる
ぼんやり
考えていて
身体にバリアーができて
今まで蝉たちの声を遮っていたのか
木々を見上げる
どの枝で鳴いているのか
蝉は見つか ....
ツッコミを待ち続けて次の夜が来た
コンパス
―家でコンパスを使って円を描く練習をさせて下さい―
先生から届いたメール
さあ、早速コンパスを使ってみよう!
こうして物差しで半径の長さを測ったら
紙に針を刺 ....
涙が しょっぺー
砂糖をぶっかけても しょっぺー
わかっちゃいるんだけどなー なー
濡れそぼつ紫陽花を
傘の中から覗いたわたし
やがて
雨が上がれば
水滴さえも花にして
紫陽花は凛と
咲くのだろう
濡れることを厭うわたしは
濡れる役目を傘に負わせて
....
弁当に嫌なピーマン入ってて真希子の口へ運んであげる
「苺いちえ」と書かれたレシートの裏側へ戻る
背中合わせから愛はじまりました
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
....
何かを語るよりも
黙っていたほうが
物事を饒舌に語ることがある
この胸にあふれるポエジーを
どう表現しようか
負けたように見える人生
でも私は
生きて生きて生き抜いてやる
良い ....
ようやく
二本足で歩きはじめた我が子が
草はらで不意にしゃがみこみ
石ころや小枝を見つめている
あるいは
石ころや小枝のほうから
見つめてきたのだろうか
何かに染まりすぎ ....
私で満ちた法廷に後回しにされた主文
派手に殴られてオリオン座見つけた
愛されたいと啼くカラスになりゴミをあさっている
しずくの国にも
ささやかながら法はある
しずくの可憐を守るに十分な
慎ましい法がある
しずくの法は
しずくに在らねばわからない
それゆえに
しずくの法は
しずくによって綻び ....
理由がある
なんて生き方や考え方は
好きじゃない
いちいちゴールをつくりたがる
そんなのまるで嫌だ
ゴールなんてない
原因なんてない理由なんてない
だって ....
夜爪を親に見せつけながら切る口笛も吹く食べてすぐ寝る
喉元を叩きながら扇風機の風浴びワレワレワウチュウジン
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト
(5109)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わたしはどこで生きればいいの
-
黒髪
自由詩
7+*
14-7-5
竹馬で川を渡りて登校す
-
北大路京 ...
俳句
7
14-7-4
竹馬や空の高さを測りけり
-
北大路京 ...
俳句
3
14-7-4
体温によって色の変わるポエムの口あけた
-
北大路京 ...
自由詩
5
14-7-4
雨と鼻唄マーチ
-
灰泥軽茶
自由詩
7
14-7-4
夏らしき日よ
-
ただのみ ...
自由詩
16*
14-7-3
浮き輪ふくらませ海に行かないでいる
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-7-3
【_ちくわ_】
-
泡沫恋歌
自由詩
22*
14-7-3
職業欄に「女優」と書いたおっさんのヒゲ剃りあとが青々
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-7-2
カラス
-
千波 一 ...
自由詩
3
14-7-2
取って付けたような季語と寝ている
-
北大路京 ...
自由詩
1
14-7-1
テレビでも見ててと料理しなれてない手
-
北大路京 ...
自由詩
6
14-7-1
気づく
-
殿岡秀秋
自由詩
5
14-7-1
ツッコミを待ち続けて次の夜が来た
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-6-30
コンパス
-
夏美かを ...
自由詩
37*
14-6-30
しょっぺー
-
殿上 童
自由詩
21*
14-6-30
紫陽花
-
千波 一 ...
自由詩
11
14-6-29
弁当に嫌なピーマン入ってて真希子の口へ運んであげる
-
北大路京 ...
短歌
4
14-6-29
「苺いちえ」と書かれたレシートの裏側へ戻る
-
北大路京 ...
自由詩
7
14-6-29
背中合わせから愛はじまりました
-
北大路京 ...
自由詩
6
14-6-29
ひとつの殻の中で崩壊して往く
-
ただのみ ...
自由詩
23+*
14-6-29
ひとりごと
-
渡辺亘
自由詩
5
14-6-29
接続
-
千波 一 ...
自由詩
9
14-6-28
私で満ちた法廷に後回しにされた主文
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-6-28
派手に殴られてオリオン座見つけた
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-6-28
愛されたいと啼くカラスになりゴミをあさっている
-
北大路京 ...
自由詩
5
14-6-28
しずくの国
-
千波 一 ...
自由詩
5
14-6-27
だって宇宙でさえ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
14-6-27
夜爪を親に見せつけながら切る口笛も吹く食べてすぐ寝る
-
北大路京 ...
短歌
2
14-6-27
喉元を叩きながら扇風機の風浴びワレワレワウチュウジン
-
北大路京 ...
短歌
1*
14-6-27
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