私が一番恐ろしかったのは
少女の瞳の中に絶望が見えなかったこと
少女はあまりにあっけなく
まるで空でも飛んでみたかったのと言うかのように
とんでもないことをやってのけてしまう

死んではい ....
静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて

配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して

私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り ぼた餅の重さで棚が落ちた 嘘っぱちの夜と踊る 言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ....
怠惰の中に微かな決意
このままでは終わらないと

ではいつ
いつ立ち上がるのか
回り始めるのか

思考を止めた機械の歯車は
待っている
最初のごくわずかな回転の
きっかけの合図を
 ....
札幌生まれの
スイートピーですよ
お花屋さんの店先で
淡いピンクに目を奪われて
立ち止まった私に
スイートピーのように優しげな
お嬢さんが呼び掛けるので

ひとつくださいと言い
あり ....
秋の暮れに拾った
みにくい木の実を埋める
春まで生きる理由がいるので

秋に木の実を掘り返す
腐った土が湧くばかり

まるで知りあいみたいに
まるで知りあいみたいに
誰かが知りあいみ ....
よく晴れた朝のテラスで 鳥達のさえずりを聴く。
少ない睡眠でみる暗い夢が表の世界に放出される。
私は庭に咲く菜の花に囲まれて
今ここに在ること そのことに深く感謝する。

全ては思い過ご ....
公園の
並木道で
かすかに
聴こえる音
の精をさがす

淡い
色すらない
音の精の
羽が
ひらひら舞うのに
輪郭が
ぼんやりしてきた
こころが
よりそう

ためきれない ....
ばあちゃんに書かせた俳句が金賞 いつだっただろう
眉間の裏側の暗闇に
地図が置かれているのに
気づいたのは

等高線もない
記号もない
縮尺も方位も分からない
その地図は

日々の出来事に
カサコソとなびい ....
その橋を渡る気もないひとびとが

渡ろうとするひとを笑っている、もしくは批難している

渡ろうとするひとが

その橋の安全を確かめるのを

だったら渡らなきゃいいじゃないかと

小 ....
薄給を補うための朝刊配り
早起きは三文の徳
それとも 
  貧乏暇なしか

 夜が青く澄み始めるころ
  {ルビ静寂=しじま}に溶けだす光の産声に

早起きで貧乏で
徳もなければ暇も ....
親愛なるショウコ様

わたしは有りもしない食事を温めます
冷静な面持ちで 本質は野蛮
回りくどくて執拗 ときには結果オーライの力技
事の恥部を明らかにしたならば
したり顔で仮想の敵をフォー ....
工具買って直せず 愛がほしい
信頼がほしい

積み足しで
満たされようとする
こころ

でも
それは
きっと
違う


ずいぶん前に
母に云われたことを思い出す

何かをしてもらいた ....
救いの手がとどめを刺した リセットボタン探す指が太い 君はクラスの中でただ一人
輝く褐色の肌を纏った男の子

幼児部の時は
「お母さんに会いたい」とよく泣いていた

お母さんはさぞかし優しい人なのだろうか?
遠足の日 君のお弁当は
ポテト ....
猫でした
まちがいなくねこだったと思うのですが
定かではありません

幸せだったかもしれませんし
そうじゃあなかったかもしれません
宿無しだったのはたしかです

いまでもたいして変わり ....
一行詩が長い 朝の美しい光の中へ船出しようと窓際に帆船が停まっている。
今まさに新しい航海が始まるのだ。
周りを見渡すと思いも新たに船出しようとする人達のなんと多いことか。
口惜しいのは、この朝の光が決し ....
かまってくれない女のブログ読んで朝刊の届く音 下ネタじゃなかったのに もうすぐ私の誕生日になりますが
もう 幼いときのように
物をねだったりはしません

何も要りません

私は

生活に苦労していません

それは

あなた方二人が

私を生か ....
リシャール・ヘネシー哺乳瓶に入れてよ テレビで紹介されてた
プロポーズ成功率100%のパワースポット
自然と話題は数年前のあの瞬間へ

ねえ
あのとき私が断ってたらどうしたの

そりゃ断られたらしゃーないわな
ええーっ諦め ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた

何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化

どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私にはできないことがたくさんある- ららばい自由詩3*14-5-17
留守の番- 森川美咲自由詩6*14-5-17
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り- 北大路京 ...自由詩414-5-17
ぼた餅の重さで棚が落ちた- 北大路京 ...自由詩10*14-5-17
嘘っぱちの夜と踊る- 北大路京 ...自由詩214-5-17
詩的なあなた- 乱太郎自由詩24*14-5-16
再起まで- 森川美咲自由詩5*14-5-16
スイートピー- Lucy自由詩14*14-5-15
最強- 竜門勇気自由詩214-5-15
純心- ヒヤシン ...自由詩18*14-5-15
微かな音- 殿岡秀秋自由詩514-5-15
ばあちゃんに書かせた俳句が金賞- 北大路京 ...自由詩714-5-14
地図- nonya自由詩23*14-5-14
その橋を渡ろうとするひとへ- 吉岡ペペ ...自由詩814-5-12
分け前- ただのみ ...自由詩12*14-5-12
手紙:RONYORISYOUKO- ただのみ ...自由詩15*14-5-12
工具買って直せず- 北大路京 ...自由詩914-5-12
母の日- ichirou自由詩1014-5-11
救いの手がとどめを刺した- 北大路京 ...自由詩714-5-11
リセットボタン探す指が太い- 北大路京 ...自由詩3*14-5-11
君に与えられた色- 夏美かを ...自由詩28*14-5-9
猫でした- 梅昆布茶自由詩33*14-5-9
一行詩が長い- 北大路京 ...自由詩614-5-9
旅立ちの朝- ヒヤシン ...自由詩10+*14-5-8
かまってくれない女のブログ読んで朝刊の届く音- 北大路京 ...自由詩514-5-8
下ネタじゃなかったのに- 北大路京 ...自由詩614-5-8
私を誉めてください- 無花果自由詩8*14-5-8
リシャール・ヘネシー哺乳瓶に入れてよ- 北大路京 ...自由詩814-5-7
プロポーズ- 森川美咲自由詩4*14-5-6
どうでもいいことについて- ichirou自由詩11*14-5-6

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