父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
羽化したばかりのモンシロチョウの
おぼつかない羽ばたきが
風にあおられ

じりじりと後ずさる濃い霧の中を
触角も羽もなく這いずる夜も

誰かの仕掛けた銀色の罠に
迂闊に絡めとられる朝も ....
青い壁の泳ぎ方は忘れた

信じなかったコウノトリの話

気の遠くなるような昔では

青い地面を活きた気がするから

開かない扉に背を向けて

水平線を目指す

なにも持たずに居 ....
暗がり、夜道、怖いから
街の灯りを目印に
月の光に頼れない理由とは
不確かに縋れない臆病者だから
陶器の便座に腰掛け見ている
このドアを
あけた向こうがお花畑だったら
どんなに素敵かと思う
そして
どんなに寂しいかと思う

誰もいない楽園は
誰もがいる俗世を
羨んでいないだろうか ....
       (略)


               快晴という空虚

 ひざっこぞうを
       陽にかざし
 

        飛行機雲を一本引く
ドラえもん読み終えていろいろ不便 猫が三角になる寒さ モアイにエクボ彫る 他人に僕を説明する必要がある時は本を贈る。
くどくどと説明するよりもいきなり感性をさらす。

かっこよくいえば多様な遺伝子を持った自由な人間になって欲しいから。

僕が贈る本は

トルー ....
だいたい普通の人は家と職場の往復でなんてよくおっしゃる。
それが第一の場所と第二の場所。
では第三の場所とは?

それはこの現代詩フォーラムであり街の図書館や書店でもあり行きつけの飲み屋さんや ....
空のどこかが
解けて
みずが零れる



モノとコトの上に
容赦なく
みずが注がれる





ぬるんだ雨は
葉っぱを揺り起こし
やわらかな雨は
根っこにじ ....
あらゆる人種が人生が交錯する
つまづいている僕
恋をしているあなた
人生は様々な糸が絡まって見えるが
案外単純な因果律の集積なのだと思うが

ICチップはブラックBOXではあるが
完璧に ....
破魔矢で狙われている 俺は八福神 泣くなよサンマルクにパン食べに行こうぜ  
 
5と6と7は同じ価値
かもしれないし
かもじゃないかもしれないし
シーソーに乗れば
5は浮き
7は沈む
高層の建物では
7は上
5は下
この6でなし
と言えば
5と7 ....
ストローで空気を吸うと

喉までスースーストロベリー

仄かに染まる肌の色

ストローで空気を吐けば

夢は膨らむスースーストロベリー

シャボン玉のように浮かんで

空まで高 ....
日の当らないところから 青い空を見るのが好きだった
なんだかおかしなことをしているような気がして
薄暗い部屋のなか 路地の裏 森のなか
周りの黒に囲まれて 切り取ったように青い空が好きだった
 ....
はやく大人になりたいな
頬を薔薇色に染めて君は言った

子供のころに戻りたいわ
目の下に立派な隈をこさえて君は言う

いつどんな時
君は君の世界に満足するのだろう

僕は狂った時計の ....
螺旋型非常階段春時雨 閻魔様の舌を抜く じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪

何を書こうと自由じゃない?

じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪

生きてる
あたし、いま、生き ....
  世界を変えたければ
  自分を変えなくちゃならない
 
  なんて面倒くさいんだ
  そこには見方の問題がある

  今夜
  雨上がりの空を見上げる時
  誰も同じ角度からは
 ....
 
 
最近6なことが無いよ、
と7が言うので
6が無ければ7も無いんだよ
と言うと
7は5になって
軒下で雨宿りをする
押し出された5は
黙って雨に打たれている
水にも溶けないか ....
今宵もそこいた猫と
今宵もそこで会釈する
怒りも悲哀も肩こりも
わたしは淡く溶けてゆく

何度か変えてもみたけれど
帰りに飲むのはこのお店
過ち、不条理、肌荒れも
わたしは淡く溶けてゆ ....
ときどき饂飩を無性に食べたくなる
とくに関西風のダシの効いた薄いいろのスープが好き
それにお揚げと葱をのせていただく

幸せな饂飩の世界に恋してしまう親父約一名

ときどき蕎麦も無性に食べ ....
福袋の中でじっとしている 鏡餅握りつぶす 「ラフ」と「うつ」は似ている 字面が
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弔辞- yo-yo自由詩1513-4-30
風読み- Lucy自由詩12*13-4-29
再海- 村正自由詩1*13-4-29
月光と街灯- 秋助自由詩113-4-29
ドアトゥドア- Seia自由詩113-4-29
春という椅子に座って- 空丸ゆら ...自由詩1013-4-29
ドラえもん読み終えていろいろ不便- 北大路京 ...自由詩313-4-29
猫が三角になる寒さ- 北大路京 ...自由詩513-4-29
モアイにエクボ彫る- 北大路京 ...自由詩613-4-29
本を贈る- 梅昆布茶散文(批評 ...513-4-28
第三の場所- 梅昆布茶散文(批評 ...913-4-28
穀雨_(こくう)- nonya自由詩23*13-4-28
交差点- 梅昆布茶自由詩1113-4-27
破魔矢で狙われている- 北大路京 ...自由詩513-4-27
俺は八福神- 北大路京 ...自由詩213-4-27
泣くなよサンマルクにパン食べに行こうぜ- 北大路京 ...自由詩313-4-27
5と6と7と- たもつ自由詩913-4-26
ストロベリーストロー- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-26
暗闇- ウデラコ ...自由詩3*13-4-26
ネジ巻男の憂鬱- 瑠依自由詩513-4-26
螺旋型非常階段春時雨- 北大路京 ...俳句113-4-25
閻魔様の舌を抜く- 北大路京 ...自由詩513-4-25
ごきげん- 三田九郎自由詩3*13-4-25
ザ・真っ当な主張- まーつん自由詩8*13-4-25
7,6,5- たもつ自由詩813-4-25
とろとろ- 三田九郎自由詩3*13-4-25
饂飩- 梅昆布茶自由詩913-4-25
福袋の中でじっとしている- 北大路京 ...自由詩1013-4-24
鏡餅握りつぶす- 北大路京 ...自由詩213-4-24
「ラフ」と「うつ」は似ている_字面が- 北大路京 ...自由詩613-4-23

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