愛、に背を向けていたのに。


不意打ちだった。


雲一つない青空の下で。
わけもなく
おかあさん
と 叫びたいときがあり

私はどこへかえりたいのだろう
すべて夕焼けのせいと
いいわけをする
甘やかす
私に見せる
私のうらがわ
左の翼は
羽の一枚一枚がすべて
小さな銀のナイフ
右の翼は
羽の一枚一枚がすべて
紅い薔薇の花びら

その飛行の軌跡は
歪みつづける
あるいはその飛行が
天を歪ませてい ....
鳥の形の窓の向こうに
冷たい雨を含んだ雲が
垂れ籠める空

とおくに
黒点のように
鳥が数羽舞っている

ねじが壊れたオルゴールの
メロディーを忘れた曲が鳴っている
顔がない写真の ....
寒さがやわらいできた
薄着でそとにでかけたからか 何かあたたかいものがたべたい

季節はくりかえさない
春とわたしたちがよんでいるもの
一度としておなじ春はこなかった

世界にはいままで ....
はぐれてしまった宇宙飛行士は

地球を見つめながら死んでゆくのだろうか

ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう

かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう


下唇をすこし噛んだら
 ....
冷静なる心を持ち
勇猛果敢に攻めたてろ
水の雫を割らないように
燃え盛る炎の中でも雄叫びあげて

俺たちは勝ちに来た
俺たちは勝ちに来た

親父は敗れて割腹した ....
坂道をあがると夕日が現れた

エスカレーターが欲しいなあ

それからまたすこし下り坂をゆく

もとはここは小山だったんだろう

鳥がきいきい啼いている

アスファルトの温度の匂い
 ....
たわい無い事を考えながら

月を見てた



綺麗でね




泣きたい気がしたけど

すぐに乾いてしまうから





うーん・・



 ....
時を告げる鐘に思いを託し、
湖上を眺める人よ。
あなたは独りではない。

見上げればどこまでも広がる空がある。
足元には名も知れぬ草があちらこちらに生えている。
今あなたは一人だが、決して ....
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
 山を眺めるのが好きだった
 巡る季節はどれもみな魅力的で
 春の霞とうららかさ
 蝉時雨 打弦の瞑想
 夏の視線と秋の吐息で染め抜いた錦の衣を脱ぎ捨て
 張りつめた冷気の中でも微動だにしな ....
 決して建て終わることのない塔がある
 光をまったく反射しないその塔は黒い輪郭に
 太古の文様を刻んでいる

 日の光のもと 
 それは実体のない白い影となって横たわり
 存在を忘れさせる ....
  冬の陽ざしは微笑みのよう
  内にこもった人にさえ顔を上げさせる

  たわわに実ったナナカマドの木の下を
  赤いランドセルがかけてゆく
 
  もしも私に娘がいたなら
  こんな ....
  疲れがたまってくると

  虚しい夢が多くなる

   また一つ 生まれては

    滅んでゆく世界

  砂の城に波が打ち寄せるように

  香のけむりが描ききれなかっ ....
  傷だらけの携帯電話を見ながら
  明日のことを思いめぐらす
  不利な戦いになる
  このまま今日が続くなら
  
  偶然とは理由がわからないだけの必然
  真夜中に白い氷が降りはじ ....
いつもなら、秋冬物を早々と買ってきて
早く着て出かけたいと気が急いているのにね

ことしは何だか少し違う
すっといなくなった夏が恋しくて
秋の早足についていけない

まだ大丈夫でしょうと ....
だから結局
「来月からワーホリ行くから」
っていわれた時点で
ああ、もうだめなんだなと
これは、置いて行かれるんだと
私はいったん、絶望しちゃってて

なんでみんな
突然なんだよと ....
17の夏、あの子と
ブラブラ、ブラブラしてた

大学受験も考えなきゃならんしさ
そろそろ、真面目になんないと
ああ、わかってるよ、わかってる

何もかもに集中できず
机に向かえば脱力し ....
やるべきことはない
取り柄などいらない
守るべきものもない
目指す場所などない

彼岸はすぐそこにある
彼岸はここなのだから

いま僕たちが住んでいるこの場所こそ
かつて彼らが憧れて ....
冷たく懐かれた
幾星霜の旅をさまよってたどり着いた

流れ星の
ふる夜は

君の面影をやさしく
思い出すだろう

この世が無常な
仮の宿りだとしても
僕は永遠に
手紙を書き ....
以前に営業で地方をまわっていた。
お昼に立ち食いそばでズルズルとやっていた。
あとから若い娘が一人。
食券を買いあつあつのうどんを受け取って食べようとした瞬間
彼女の昼食を床の上に落としてしま ....
だから言っただろう悪女なんて自分の正当化だって

自分をいじめる道を作って楽になろうってずるいよ

盲目的に愛なんて語らないけど
でも誰かの好きをいじらないでほしい

セフレけっこう
 ....
暑て長い眠れない夜
これが夏なんだなあと思う
通りにはラップが流れチャラい奴らもちらりほらり
きっとこれが最近の夏の夜の風物詩なんだな

もし日本がこのまま亜熱帯化したら探検してみたい
極 ....
僕に証明書を
早くくれ
市役所でもらえる
あれじゃなくて

頭のなかで笑っている奴の正体を
あばいて欲しいんだ
風が吹くとやって来る影が怖いんだ

僕のとなりで寝ているものが人間だと ....
実り多き夏を私は愛する。
むせかえる暑さに眠れない夜、透き通る藍色の空に浮かぶ五つの星にあなたの幸せを願う。
魂の繋がりを信じて。

夏に実ったものを私は愛する。
感じることができます。
夜汽車に揺られながらも、心の昂揚を抑えきれないあなたを。
心の師に会える喜びを。
あなたの純粋で綺麗な魂を。

感じることのできる僕は幸せです。
時に切なくやりきれ ....
目を瞑ってごらん。
そして両の瞼の上に静かに手を置いて。
そこに、あの時の青く澄んだ空や、鮮やかな森の緑、自分にとって感じの良い情景が浮かぶなら、あなたはまだ大丈夫。
焦らずに、そしてゆっくりと ....
AといえばA

されど

BといえばB
唇は ほどよく濡れ

指先は ぬくもりを感じ

果ては 穏やかな吐息




 
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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もしもわたしに娘がいたなら- ただのみ ...自由詩7*11-11-30
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夕暮れ、渋谷- うめバア自由詩311-9-9
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清らかなる魂- ヒヤシン ...自由詩2*11-6-9
心が乱れるときに。- ヒヤシン ...自由詩1*11-6-9
- 殿上 童自由詩9*11-5-10
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