肺の音はきれい聴診器つめたい明日がとおい 置き去りにされた公園冬の風 ノーヘルのバイク追うミニパトカーを運転してるパンダを2度見 東京の地下街から 
胸を焦がすような茜空は売ってませんか

そんなことを言ったら 嗤われるだろうが
本当はみんな 自分の町に住む
夕焼け色の切符を手に入れるために
上京しては 行 ....
木蓮が咲いていた

咲き初めの蕾かもしれない

どこかでミモザも咲くだろう

さくら木も紅く染まるだろう

繰り返し繰り返し

繰り返すことで育まれて

否応もなく育まれて
 ....
菜虫化蝶
なむしちょうとなる


不思議な夢を見た

とある晴れた休日
ソファーの上で腹這いになって
私は時代小説を読んでいた
時刻はたぶん八つの頃

カーテンから漏れた
 ....
玉手箱覗けば亀をいじめてたピアスの男死ねないままの 空と海の境に重ねあう嘘 酸素なくなっていく口笛さみしい {ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
 今日の私の幸福は、朝早く目覚めること。昇る太陽を感じることに感謝する。

 
 今日の私の幸福は、朝御飯を食べること。食べることが出来ることに感謝する。

 今日の私の幸福は、野鳥 ....
 ラムネのガラス球に己の姿を投影する。
 それは映るか映らないかの刹那の希望であった。
 希望は行為である。
 ガラス球には変形した己の色が映し出されているのみであった。

 私はその色 ....
 
わたしらしいわたしがいるらしい

わたしらしくないわたしもいるらしい

わたしは、どちらも知らないけれど



 
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ....
人が生きている理由
自分のやりたい事があるから
好きな人と一緒にいたいから
家族を養う為
死にたくないから

僕の生きている理由
生きているから生きている
理由はそれだけ
 朝靄の木々の中を歩いてゆく。
 無言の挨拶をうるさく感じている。
 今再びの予兆にただ独り、俯き、
 それでも精神は前を向こうとしている。

 透明なピアノの音が遠くで鳴っている。
 ....
最後の日は何をしよう
例えば地球最後の日が来たら
特に泣く事もなく命を惜しむ事もなく
普通にただ1日を過ごすんだろうなぁ
最後の日なのに
最後の日は何をしよう
今日は23歳最後の日
最後 ....
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ....
   ーーーーーーはじめにコトバありきーーーーー
        「ヨハネ伝黙示録 より」




神はコトバにて人間を造った、いや、正確には、人の間の者たちを
それは 私たちのこ ....
夕暮れチャイムの音を 靴底で踏む
冷めた指で掴みたかった夢は
温い毛布の中のちがう体温

斜めに闇を切り裂く車のライトに
いくつもの私の顔が 現れては消されていった

パンプス ....
灰色の道の上に
ひとつの疑問が落ちていた
ずいぶん昔 この胸に生まれ
しなやかに若木のように育ち
そして出て行った
いつか答えを見つけるのだと
朝の光が包む白い道を
振り向くこともしない ....
隠し味が目立ってしまいその味を隠そうとして もうチョコじゃない 対向車を運転する老婦人が
お辞儀をして直進していった

交差点で
右折待ちのわたしに
丁寧にお辞儀をしてくださった

法律上
直進が優先されるのだから
お辞儀など必要ない
 ....
猫砂に埋もれた二人の思い出は
一部は綺麗に乾涸らびて
形だけくっきりと存在している

一部は砂がかけられずに
異臭を発して、未だ砂の上の鎮座する。


軋む心と身体を引き摺って
ほん ....
あなたは笑っているのか
どこにいてもわかるお日様の声

私たちの心臓は揺れていて
駆けつけたい気持ちではちきれそう
あなたの詩は泣いていて
文字をなぞれば指が濡れ
ゆき場の無い塩水が光っ ....
シチューを作った部屋に
シチューのにおいが充満していて

暖炉をつけたら
空気中のシチューが焼けて
グラタンのにおいに

なりました
冬に生まれても
春に生まれても
愛される子に違いない

星座が好きでも
闇夜が怖くても
夢を見る子に違いない

走るのが得意でも
描くのが得意でも
頑張れる子に違いない

 ....
空白の多い時刻表を何度も見ている ひとり双六で『1回休み』のマスにとまる 誰でも座ってかまわない席だから
誰でも座ってかまわない席ばかりだから
わたしは却って窮屈になる

わたしの決断はすべて
わたしの責任のもと、許される
ご自由にお座りください、という言葉 ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5183)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
肺の音はきれい聴診器つめたい明日がとおい- 北大路京 ...自由詩615-3-17
置き去りにされた公園冬の風- 北大路京 ...俳句215-3-16
ノーヘルのバイク追うミニパトカーを運転してるパンダを2度見- 北大路京 ...短歌415-3-16
カラスの行方- 為平 澪自由詩17*15-3-15
また来ん春に- 吉岡ペペ ...自由詩515-3-15
菜虫化蝶- nonya自由詩14*15-3-15
玉手箱覗けば亀をいじめてたピアスの男死ねないままの- 北大路京 ...短歌215-3-15
空と海の境に重ねあう嘘- 北大路京 ...自由詩915-3-15
酸素なくなっていく口笛さみしい- 北大路京 ...自由詩215-3-15
こぼれる- ただのみ ...自由詩17*15-3-11
今日の私の幸福は- ヒヤシン ...自由詩6*15-3-9
遠吠え- ヒヤシン ...自由詩10*15-3-9
知らない- 殿上 童自由詩16*15-3-9
ダンス- ただのみ ...自由詩14*15-3-7
理由- リィ自由詩1*15-3-7
戸惑い- ヒヤシン ...自由詩8*15-3-6
最後の日- リィ自由詩2*15-3-4
親父とわたしと息子- ただのみ ...自由詩25*15-3-4
創世記- 為平 澪自由詩9*15-3-4
靴底- 為平 澪自由詩10*15-3-4
灰色の道- ただのみ ...自由詩22*15-2-28
隠し味が目立ってしまいその味を隠そうとして_もうチョコじゃな ...- 北大路京 ...短歌515-2-25
優先- 千波 一 ...自由詩615-2-17
猫砂- ……とあ ...自由詩11*15-2-17
お日様の詩- たちばな ...自由詩12*15-2-17
おいしいけど- はて自由詩315-2-17
命なんだね- 千波 一 ...自由詩415-2-16
空白の多い時刻表を何度も見ている- 北大路京 ...自由詩415-2-16
ひとり双六で『1回休み』のマスにとまる- 北大路京 ...自由詩915-2-16
空席- 千波 一 ...自由詩415-2-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173