車窓を過ぎる町並みを見つめるたび

そこにある暮らしに自分自身を嵌め込んでしまう

そしていつのまにか

胸を騒がせながら幸福について考えている

その書家の作品のまえで

わたしは車窓を過ぎる町並み ....
丸ごとの白菜は
野菜というよりは
赤子のような
生きている重量があって
大切な預かり物のように
抱きかかえれば
ここは冬の入り口

ひと皮むくごとに葉は
正しく小さくなる
まるで
 ....
明日の俺の背中を追う 横殴りのことば
ひ び 割れた
       音 階

吹きっさらしのあなたの庭で
  浮浪者のよう
わたしは 火を焚いて 鍋をかけ
  煮ても焼いても喰えやしない
     虹色の肝 ....
ビニール袋で
猫を作った
5歳のきよ君が
モミジの手をつけた
顔があるけど
透明
落ち着きのない子猫
風が吹くたびに
出窓から飛び降りてる
砂漠砂漠きみを分解した償い どうか、私を弄んで下さい
その熱く燃える掌で
私の輪郭を全て辿って
白く滑らかな肌に頬を寄せて
息を吹き掛けて
どうぞ、私の中に入ってきて
わき腹を鷲づかみにして
何度も何度も私を翻して ....
 
シンプルな化学反応

AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる

Aはあなた Bはわたし



 
看護師に賀状書きたる子の瞳 まず、お茶碗を洗いなさい。常識を覚えるのです。
つぎに、旦那のパンツを毎日 洗いなさい。愛を育むのです。
さいごに、幸せだったと言いなさい。約束を守るのです。

はい!
せんせい。せ ....
玄関に小人がいつまでもいて
眠りから覚めても
いっこうに帰る気配がない

そろそろ暮れたから
森に帰ったほうがいいよ
と耳元で嫁々が歌うと
舌を垂らして片目をつぶる

熱い風呂を焚い ....
時々家に帰ってくる君に
野菜を食べさせなくちゃと料理する私
君は
張り切らなくていいからと言う

じゃあね、また来るからと
出て行くときには
うん、またね
あっさり見送る

君が初 ....
句に負け句に勝ち一句一句歩く 鏡のうちにはあなたが映る
本当のあなたと
本当ではないあなたと
そのどちらにも当てはまるあなたと
どちらにも当てはまらないあなたが
映る

鏡のうちには時間が映る
過去と未来と現在 ....
わたしはわたしの詩の中から
書いているわたしを見つめていた
ある日それは贅肉を削ぎ落とす行為
やがて臓器を切り売りして
かつて愛したものの首を絞め
部屋中に灯油を撒いた
見限ることにしたの ....
吐血トッカータとフーガニ短調 黒鍵の影にメゾピアノの妬み わたしのなかには
百獣が在る

ねむれる獣とあらぶる獣
したがう獣といたわる獣

あなたのなかにも
百獣が在る

おびえる獣とひきいる獣
あてなき獣とみすかす獣

どこから ....
前を見て歩けば先が見える
後ろを見て歩けば先が見えず
いろんなものにぶつかってしまうばかりか
気分が暗くなってしまう
だからちゃんと前を見て歩けと
小さい頃親によく言われた
自分の足を一歩 ....
さみしさよ
あんたのことが大好きで
魂の伴侶みたいに思ってますが

あんたの脚をぶったぎり
火にかけ
じっくり炙りながら
しみ出すダシでニコニコと飯を食う

そういう気でいることを
 ....
天空を吹く一陣の風
この空はいつか見た空
しかし今日はじめての空

あなたに逢えて
本当に
良かった
夏にオリオン座見えまだ会社 都会の住宅街の歩道を 年末を迎えようとする空から
心臓に刺さる零度の雨が 濡れ落ち葉にも突き刺さる

若葉だった頃 親木が大切に繁らせた「父」という葉は
厳格ではなく 風が吹けば吹くまま ....
やわらかい殻にいっぱいの息

わたしは風船だな

見える触れる存在を

地上に繋ぎとめているのは

幼子の手のひらのような柔らかい絆だけ

父の肩車でぽってり眠ると

結んだ力 ....
私の知らないところで
私の吐いた言葉がトゲを持ち
誰かの掌を刺す

私が投げかけた一言が
誰かの心の壁に
釘で打ちつけられたレリーフのように
いつまでも掛っている
私がそれを忘れた後も ....
きのうも闘った

脳が覚える

薬を覚える

それをこころが覚えてゆく


脳もからだのいちぶであるのに脳とからだが闘っている

いや

脳が作り出したイメージにやられたから ....
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
青丹色を
した
夜の光
は現在を
めがけて
循環
する
永遠の
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり 試食コーナーを行ったり来たり万歩計
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつからか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...514-12-4
白菜白書- そらの珊 ...自由詩21*14-12-4
明日の俺の背中を追う- 北大路京 ...自由詩414-12-4
愛はくちびるから零れ腐る水- ただのみ ...自由詩17*14-12-3
ふくろねこ- Lucy携帯写真+ ...11*14-12-2
砂漠砂漠きみを分解した償い- 北大路京 ...自由詩714-12-2
私を閉じ込めないで- 夏美かを ...自由詩24*14-12-1
シンプル- 殿上 童自由詩18*14-12-1
看護師に賀状書きたる子の瞳- 北大路京 ...俳句114-11-30
生きてはいけない- 為平 澪自由詩4*14-11-30
小人- 春日線香自由詩114-11-30
hahagokoro- Lucy自由詩16+*14-11-30
句に負け句に勝ち一句一句歩く- 北大路京 ...自由詩114-11-29
万能ではない鏡- 千波 一 ...自由詩314-11-29
乖離の音- ただのみ ...自由詩17*14-11-29
吐血トッカータとフーガニ短調- 北大路京 ...俳句214-11-28
黒鍵の影にメゾピアノの妬み- 北大路京 ...自由詩114-11-28
百獣- 千波 一 ...自由詩414-11-28
まえ- リィ自由詩1*14-11-27
さみしさよ(2014.11)- 新嶋樹自由詩114-11-27
哀しいおもい- 渡辺亘自由詩214-11-27
夏にオリオン座見えまだ会社- 北大路京 ...自由詩314-11-26
濡れ落ち葉- 為平 澪自由詩13+*14-11-26
ぷにゅーま- ただのみ ...自由詩12*14-11-26
プレゼント- Lucy自由詩16*14-11-26
闘っている- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-26
心象__- イナエ自由詩18*14-11-26
棕櫚- 青土よし自由詩214-11-26
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり- 北大路京 ...自由詩314-11-25
試食コーナーを行ったり来たり万歩計- 北大路京 ...自由詩314-11-25

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