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ありがとう
と
感謝することで
いのちを
つなぐ
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
この悲しみが誰かに仕組まれたものなら
何でこんな思いをしなければいけないんだと抗う
道を間違えた事に
気づくのに
何年もかかってしまったから
間違えた場所に戻るのにも
時間がかかる
....
小さな虫籠に閉じ込めていた
私という虫
狭い世界で
所詮蛾だからと
あきらめていた
それでも自然と暴れてしまう
翅を広げられたなら
私は本当に虫だろうか
その疑いが虫籠を開ける
....
拾いあつめ
また捨てて
息をするように
無意識ではないにしろ
なぜ そんなにも
答えは奇妙にねじれ
開き始めた蕾
からみ寄生した
耳に甘く残り
口に苦く広がった
残響 ....
あなたが好きな
あなたが教えてくれた曲たちは
夏の太陽みたいな陽気さで
とぼけたような気軽さで
悩みなんて欠片も感じさせない
まるで あなたのような
悩む前に放射し ....
一瞬
影のさした殺意に
光をあてて解いた
こころに謝り
手を合わせる
まわりはどうあれ
時は過ぎてゆく
全てが静止するまで
叫ぶ雲。
出来ていないからあえて言うけれど
「足 ....
いのちを
失っても
まもりたい存在があるだろうか
こころの平原を行くと
そこに一つの墓がたっている
それは私の墓だと直感する。
あつい陽にさらされていても
その墓の石の肌はどこか
....
今夕、真っ青な天空
熱風、吹き流れ踊る緑
光輝、見入る赤子の眼の
全感覚を超え贈られる物、
終焉から罅割れ寄せ来る世に。
白銀の孤独、満月に向かい
狭まり伸び奥まる定点
据えられ据え直す
白衣(しらころも)の人 、
誰そ 真っ青な闇に佇みて
理論武装と言うけれど
いったい何を守っているの?
小さなエゴを守るのであれば
こんなにおかしい事はない
それは価値相対主義と言って
古くから有る思想
プラトンを読めばよくわかる
大事なの ....
恋人が蝶だった、ひらひらと羽搏きながらじゃれ合って、夏のあおぞらへとどこまでもどこまでものぼってゆく、その陽と風と葉はとても明るかった、ぼくはたしかに蝶だった、やがてそれぞれの夏空へと旅立っていってし ....
不安を
見つめる
痛みと共に
生きていく
目をそらすのではなく
そう
思う
心音は
今ここで
未来への種を
つないでいる
痛く痛い
痛みを
ノドの深奥の言葉にして
ひねり出 ....
声帯が未遂に終わった
夏の初めの頃
植物は止まり
蟻の巣は時間をかけて
退廃していった
立てかけられた
日傘、と
ひとつまみの酸素
光化学スモッグの半日は
残務整理に費やされ ....
私のこころには
ちっぽけな美しさがある
ささやかな優しさがある
愛された記憶がある
愛した記憶がある
ただただ
愛するひとの幸せだけを祈った純粋がある
醜さに満ちたこころにも
....
私には
いのち以外の何もない
だから
新たな私を構築できる
今からは
幸せな私になろう
料理が同じ食材でも
全く違う料理になるように
喜びをただ喜ぼう
ひとさまに
何かして ....
道は定めた
もう彼に累が及ぶことはない
決意というアドレナリンが
私を支えている
そよ風で編まれた
風の言葉に
連れられて
私の耳は進んでゆく
行く先は分からないまま
雑音混じりに
聞こえる
ここから
静かに静止する
最後まで
たとえ無様な最期であっても
「あ ....
さまざまな
自分の欲と
向き合えば
不安の元はここにあるから
放てば満ちるさ
・
光合成をする
青葉
陽に
透け
足るを知れ私
・
※ 五行歌 ....
お見舞いを書くのは
ふつう七月か八月だったけど
六月の梅雨どきに
「猛暑の候いかがお過ごしですか」
という葉書を出したら
笑われるだろう
それでもほんとうに
実に暑いから
冷房理で ....
その立派な姿に
私はオドロイタ
どこの誰だかは
すぐには理解したが、
今の私からは想像できなかった
自信に溢れ
ゆうゆうとゆったりした佇まい
静かな口調で
....
まぼろしから来てまぼろしへ帰る 風
雨に濡れたまま本は閉じられる
けだるさを膝に乗せ猫でも撫でるよう
わたしという約束はとうに破られた
そこから多くの虫が湧き宇宙を模倣する
あなたの肌 ....
息を吸う
息を吐く
息を吸って
息を吐いて
吸って、吐いて
息を繰り返す
生きる事は
息ること
炬燵出す心のどこか片隅に
あたらしいバイクの走る冬の街
猫座る手編みのかごのお正月
クロネコのトラック明日はクリスマス
偶然を必然としてポインセチア
冬鳥の鳴く樹 ....
水のように眠った
連続する穏やかな
体液の水面
幾つかの色を見つけては
金属の味にしたがって
溶けていく
あなたが寒がるから
手袋とマフラーを買った
行く所がある訳でもないのに ....
下を向いて歩いていた
下を向く瞬間が多い人は
ずっと下を向く気がした
ので急いで顔を上げた
怖くても広がった
景色の隅に幻覚
気にしたら駄目だ
いなくなってほしい人の中に
あい ....
節分
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
遠ざかるのは
誰の声 時の足音
ご飯
一人分の 米を研ぐ
冬の大三角
溢れそうな乳白の光
こーひーぶれいく
ですね
思いをペンに
紙へと落とし
縦糸に撚(よ)る
文字を染めて
言葉を紡ぎ
横糸に渡す
ガチャン
ガチャン
言葉のシャトルが
リズムを刻む
文字は単語に
....
人間はなぜ生きるのか 死ぬのか
大いなる問いが 大いなる答えとなる
問いを立ててから30年
まだまだ求道の旅は続く
大いなる問いは
私自身の生き方となる
ずいぶん昔の自分の詩を
読み返すことがある
ちょくちょく読み返して直したりすることもあれば
十年ぶりくらいに掘り出してきて、ただ
読んでみたり
いいとか、わるいとか
そんなことも思わずに
....
僕らは 海から生まれたのに
どうして 鱗がないんだろう
ああ そうか 寂しかったのだ
こころを 抱きしめたいのだ
願わくば どうか
あなたにも 抱きしめて欲しいのだ
じっとりとぬる ....
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