花のように
きらびやかに
芳しく
そんな風に
魅せられたら

君のために
それをするのは
誰かの後追いでしかない

僕の表現が
君に響いた時
はじめて
安心出来る

でも ....
まっすぐな道を曲げるのも
曲った道をまっすぐ往くも
はたから見れば
つむじ曲がりのへそ曲がり

味や香りが劣ってなくても
曲がり傷もの二束三文
好きに選べる人もいる
ふところ具合の人も ....
朝の光はいつも すべてを赦している

仮眠から醒めた命が
詩の水面をゆらし
躍り上がって咲こうと
高揚するとき

夜更けかすかに漂う
冬の残滓が
迸る日差しに絡め取られたとき

 ....
 寒空の中、人間の苦悩が立ち上る。
 ただ今を生きていたいだけなのだ。
 私は人の死を恐れる者。
 遠い死も身近な死も同じ事。
 
 死は死だよ、と友は言う。
 早いか遅いかの違いだけ ....
「はよ言わんかい!」


思わず彼女の口調が
故郷の関西弁に…

今日は久しぶりの
映画デート
その後寄ったミスドで
共に口数多く感想を語らう


そろそろ出ようか
という雰 ....
はじめましてのズッキーニです
どこまで理想でどこまで現実で
どこまで成してどこまで課題か
線引きできたら線の上に立って
綱渡りよろしくバランス歩きで
何かしらの向こう側に存在する
高いのか ....
リタイアしたら
目覚まし時計に起こされる生活とは
おさらばしよう
「今日の予定」というものも
なくそう
こうしなければ
ああしなければ
という考えも
捨てよう
世間からどう思われよう ....
精神の死と肉体の死の{ルビ間=はざま}に続く茫漠の荒野で
ぶつ切りにされた人間の断面を見つめていた
どんな言い訳も成り立ちどんな解釈も成り立つ
一枚の写真が辺りすべてを眩暈させる

朝の光に ....
上着から落ちた雪のかけら
ストーブの上すぐに 色を失くし
ふるえ悶えて消えて往く
あっという間
案外 ねばりもしたろうか
無になった訳じゃない
見えない つかめない 形がないだけで
身軽 ....
身は灰となっても
言葉は残る

世の中の信用は
言葉で成り立つ

言葉がなかったら
人間も木石とおんなじだ

言葉は
神が人間に与えた
最高の贈り物だ!

「大切に使わせてい ....
きみは春の日差しみたいにあたたかい。
きみは夏の空のように澄み渡っている。
きみは秋の夜風みたいに優しい。
きみは冬の雪原のように美しい。

どの季節にもきみの匂いがする。
きみを想えば、 ....
香辛料で必要以上に

欲を満たす食べ方より

薬になるような

からだにいい食べ物を

シンプルに調理して食べる

それがいちばんの食べ方なのだそうだ


夜空いちめん星の絵 ....
 僕は僕の書斎でもうしばらく忘れ去られていた小箱を眺めている。
 小箱の蓋には何かで削られたような痕が残っていた。
 その時、ふっと風が吹いた。 
 壁に架かる絵画の中で少女がブランコに乗っ ....
別に天国の歌声に耳を奪われている訳じゃない
地獄の底から湧き上る苦悶の呻きに眠れない訳でも

聞いているのはこの世界 尽きることのないお喋りと
拮抗しながら 解かれて往く 形あるものの軋み
 ....
腰まで雪に埋まり
全身で空を指す暗緑色の矢印
風に翻弄されないしなやかな直立

透明を深める濃い青の奥から現れる
最初の星屑に
放射冷却を告知する
 
耐えているのではないが
嗤 ....
君と僕が

同じセーターを持っているのを

君も僕も

知っていて

僕が着た次の日に

君が着てくる

君と僕が

同じセーターを持っているのを

君も僕も

知 ....
ひとりで生まれ落ち

みんなと生きて

ひとりで死んでいく

孤独でも自由でもない

楽しくて悲しいだけだ


素朴な色彩の楽しみ

飛翔して行く悲しみ

悠久も刹那も
 ....
目覚めの薬

始めたくない一日
ベッドの脇のギター

黙らせた目覚まし時計から
バトンタッチされたテレキャスター
僕にやる気を出させようと
甘い声で囁きかける

僕は布団の中から手 ....
キリストが人を救おうとしている

キリストは世界記録のためにではなく

世界をもっと便利にするためにではなく

世界一の企業をつくるためにではなく

人を救うために死のうとしている
 ....
希望よ どこへ往く
おまえが描いた絵空事
道端に落書きされた
こどものチョーク絵さながらの
夢と理想の地図を
おまえの弟 失望が
炎の姿で追いかける
めらめら尻を炙られて
煙も目に染み ....
澄み切った空 静かに
月の横顔の
化粧を落とした白さだけ
深々と冷気は立ち込めて

木々と木々の間を渡る
鶫や連雀の羽音は
はたはたと 重ねられ
地にふれず かき消され

今朝わた ....
その夜空に
つよく金色に光らせた
するどい星で
屠るように
線を引いてしまった
星は消えそうして夜は終わり――


(やがて陽は昇った)


ぼくは
ぼくの目は
ぼくの頬は
 ....
天狗の一人がやってきて
おまえの家の姿見を貸せと言ってくる
家に姿見など持ってはいないので
そんなものはないよ、と告げると
天狗は怪訝な顔をしている
家に姿見がないなんて嘘だろう
おれが天 ....
 月明かりに照らされた夜の花は青く霞んでいた。
 虚無を抱えた若者の奏でるピアノは枯れている。
 長い歴史の中で誰かが落としていった休符は
 どこかの枯山水に配置された石のように儚い。

  ....
 映える緑の並木道をゆくと教会がある。
 尖塔が銀色に輝き、裏手を流れる川のせせらぎが聞こえる。
 数知れぬ魂の鼓動は木の十字架の前で私を探している。
 まるで異国の者を探るような眼差しで。 ....
 朝焼けが目に染みる。
 夜の魔法がゆっくりと溶けてゆく中、
 寝ぼけた国道がやけに青白い。
 心にゆとりがあるようだ。

 夜と朝の境目の時間。
 僕は一人車を走らせる。
 バイク ....
穏やかに白く
少しだけ痩せた面持ちで
たなびく蒼い雲よりはるか
高くに在って潤むもの
この想い捉えて放さず
冬枯れた枝のすがる指先逃れ
軌跡すら残さずに
やわらかな光秘め沈黙の
あらゆ ....
 頭の内側から小さな手が生えて
 目の玉を内側からひっくり返す。
 黒目が僕の脳内を観察している。
 まだ手遅れではない。

 頭の一部分を小さな手が刺激する。
 耳の奥からがさごそ音 ....
 届いた風の便りに耳を傾けると冬の音色がした。
 煤けた樅の木に電飾が灯った。
 静かなメロディーが部屋中に染み渡った。
 心の状態に合わせて蝋燭が揺れていた。

 窓の外は雪だった。
 ....
すべてのジャンクの山のなかからあなたを掘り起こす
随分と埃はかぶっているがすぐにでも使えそうなんだ

すべての汚れたもののなかから抽出された血液だけが
あなたを再生させるものなのかもしれないの ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- opus自由詩218-3-4
現実を弓とし概念あるいは感覚を弦として放つ矢のソネット- ただのみ ...自由詩5*18-3-3
螺旋の季節- ヤスヒロ ...自由詩4*18-3-3
死の向こう側- ヒヤシン ...自由詩3*18-3-3
チョコレートドーナツ- しょだま ...自由詩5*18-3-2
ズッキーニのスタンス- ブルース ...自由詩8*18-2-28
もうひとつの生き方- ホカチャ ...自由詩218-2-28
真逆の同一- ただのみ ...自由詩5*18-2-24
出来過ぎた話で- ただのみ ...自由詩5*18-2-21
言葉- ホカチャ ...自由詩318-2-20
きみの季節- 水宮うみ自由詩4*18-2-19
不変と無常- 吉岡ペペ ...自由詩418-2-18
一人の世界- ヒヤシン ...自由詩5*18-2-17
自分に関する限り- ただのみ ...自由詩8*18-2-14
明日の予想最高気温は氷点下六度でしょう- Lucy自由詩9*18-2-13
- フユナ自由詩5*18-2-12
その名は永遠- 吉岡ペペ ...自由詩418-2-11
目覚めの薬- まーつん自由詩3*18-2-11
死のうとするかのように- 吉岡ペペ ...自由詩218-2-11
スフィンクス- ただのみ ...自由詩5*18-2-10
ひらきかけの箱- ただのみ ...自由詩12*18-2-7
星のタトゥー- 本田憲嵩自由詩918-2-7
姿見- 春日線香自由詩418-1-27
夜明け前- ヒヤシン ...自由詩7*18-1-27
映える緑の- ヒヤシン ...自由詩4*18-1-13
朝焼けが。- ヒヤシン ...自由詩3*18-1-6
大晦日の空に- ただのみ ...自由詩17*17-12-31
未来- ヒヤシン ...自由詩2*17-12-29
夜の歌。- ヒヤシン ...自由詩3*17-12-23
ジャンクソング- 梅昆布茶自由詩6*17-12-19

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