拝啓 酷暑の折 いかがお過ごしでしょうか
僕は一足先に
夏に別れを告げるつもりです
今日の帰り道 揺れるススキの穂を見つけ
あと少しで訪れる秋が待ちきれなくなったからです
あの頃僕は 夏の活 ....
するどい刃は
闇のなかでじくじくふくらむ
夕暮れ時、しろい壁には
おおきすぎる影がひろがる
電話越しに言葉をぶつけながら
床にはみにくい落書きをし ....
夏の花びらはたやすく落ちて
コンクリートで分厚い影と
ひとつにかさなった
きみは塀にからだをもたせた
なんだかひどく疲れたみたい
ぼくは膝から胸に ....
ビルの窓から外を眺めると
電信柱のてっぺんに一羽のカラスが
佇んでいる
何かたくらんでいるようで隙がない
こちらを向くなと言っている
たくさんの屋根を眺めながら
下 ....
地下鉄通路階段へ
白い杖を軽やかに 階段の端に触れながら
颯爽と背を伸ばし降りてくる 女性とすれちがう
何と言う事だろう この自分
背を丸め まるで牢獄へでも向かうかのよう
....
うつろな目を見て鳥はおびえる
束の間の充足、命も短い
泣いて濡らすおりがみ
紙の色は涙を染める
太陽の黒点の明滅とオリジナルが存在不可能であること
最終列車は夜を渡る
明けるまでそのまま道 ....
ボス戦の前にセーブ、トイレ、夜食
眠る子を起こさぬようにとる夜食
パーティードレスがひきこもっている
噂をすればテロ
目を閉じて見る
夢は
蓮の花のよう
正直だけれど
謎めいたまま
枯れずに沈む
深い淵へと
黄金の斧か
銀の鯰か
目を開けて見る
夢は
小さな鉢植えだ
虚飾に揺れ ....
それでも夢は叶うと言い切れますか?
夏の暑さは嫌いだ。
ジリジリと肌を焼く。
けれど冬の寒さはもっと嫌いだ。
ジンジンと肌を刺す。
あの人は夏の暑さのように
冬 ....
夜空のもとに
山脈は 青ざめている
思い出
しずめ
鬼蜘蛛と月をからめる
この道
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命
もう君のリングのサイズ忘れてもいい頃だとは思うんだけど
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール
シンメトリーなクレイジーがある
私とは閉じられた一冊の書物である
誰にも隅の隅まで読まれてしまい
そうして、飽きられて部屋の隅に放り出された
そんな書物である
私は・・・私の中の物語が人々にとって
一体 ....
こんなところで
ベビーカーを押すお母さんが
コーヒーショップに入ってきた
乗っている赤ん坊は周囲への目配りが鋭い
スマホで大声で話している人がいたが
赤ん坊はまるでカメレオンみたい ....
灼熱の晩夏
なぜ私は
欲望に身を焼かねばならないのか
人としての宿命なのか
苦しみは
私を苛んで
一時も離してくれない
あなたが好きだ
あなたが好きだ
もし赦されるなら
祈 ....
メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように
ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
存在しない言葉
誰からも何とも思われない言葉
そんな言葉達を
物語ろうではないか?
胸を張って、正々堂々と
誰も読まない物語
誰も感心せず、涙も ....
言葉に出来ないの
音にも絵にもならない思想を持つその人は
そう言って涙を浮かべ
英雄になった
言葉に出来ないの
音も絵も色もない
からっぽの心の持ち主は
英雄を真 ....
陰口は聞き逃さない地獄耳優しい声に飢えている耳
小遣いを貯めておかんの大好きなお花を買ってお手紙を書く
タイトルでネタバレしている
玄関からちょっと全裸で出ただけ
別れを告げる
わたがしのような
かろやかな甘い想いでが
私の胸のあたりで
くるくる不規則にまわりながら
バランスを崩しながら
ふわふわ浮いて
大きくなりながら ....
深い緑の上に蒼穹が見える時
大きく息を吸い瞼を閉じると
樹の香りの変化がそこにある
深い緑の上に浮ぶ雲を見た時
眩しさに手を翳しその流れを
眺め細やかな秋の訪れを知る
....
枕元に かばんに 机のひきだしに
いつもゆびさきでふれていた表紙
折りぐせのついたページ
だいすきな文のかたまり
好きなので ひゃっかい読みました
ひゃっかい読んで 覚えました
かんぺ ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト
(5183)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
秋を迎える為に作る花火があってもいい
-
Neutral
自由詩
8
13-8-31
嫉妬
-
草野春心
自由詩
4
13-8-31
花のかげ
-
草野春心
自由詩
2
13-8-31
ビルの窓から
-
灰泥軽茶
自由詩
8
13-8-30
朝の階段
-
佑木
自由詩
3*
13-8-30
おびえた鳥の知る言葉
-
杉原詠二 ...
自由詩
7*
13-8-30
ボス戦の前にセーブ、トイレ、夜食
-
北大路京 ...
俳句
5
13-8-30
眠る子を起こさぬようにとる夜食
-
北大路京 ...
俳句
2
13-8-30
パーティードレスがひきこもっている
-
北大路京 ...
自由詩
7
13-8-30
噂をすればテロ
-
北大路京 ...
自由詩
1
13-8-30
ゆめよあけよ
-
ただのみ ...
自由詩
17*
13-8-29
それでも夢は(改作)
-
永乃ゆち
自由詩
3*
13-8-29
鬼とゆく
-
こしごえ
自由詩
5*
13-8-29
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命
-
北大路京 ...
短歌
7
13-8-29
もう君のリングのサイズ忘れてもいい頃だとは思うんだけど
-
北大路京 ...
短歌
1
13-8-29
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール
-
北大路京 ...
自由詩
11
13-8-29
シンメトリーなクレイジーがある
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-8-29
書物の告白
-
yamadahifumi
自由詩
6
13-8-29
こんなところで/大相撲珈琲場所
-
壮佑
自由詩
13+*
13-8-28
灼熱の祈り
-
渡辺亘
自由詩
1
13-8-28
水槽という宇宙の中で
-
そらの珊 ...
自由詩
24*
13-8-28
存在しない私達の為の音楽
-
yamadahifumi
自由詩
2
13-8-28
くだらない発見
-
自転車に ...
自由詩
4
13-8-28
陰口は聞き逃さない地獄耳優しい声に飢えている耳
-
北大路京 ...
短歌
2
13-8-28
小遣いを貯めておかんの大好きなお花を買ってお手紙を書く
-
北大路京 ...
短歌
2
13-8-28
タイトルでネタバレしている
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-8-28
玄関からちょっと全裸で出ただけ
-
北大路京 ...
自由詩
7
13-8-28
わたがしのような別れ
-
灰泥軽茶
自由詩
6
13-8-27
秋の香り・・・
-
tamami
自由詩
3
13-8-27
おもいもかけない
-
凍湖
自由詩
3
13-8-27
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