虫食い算のように所々破けた穴に

正解を埋めていく作業は

途方もなくわたしを混乱させるのです


何を埋めても

どこを埋めても

間違いのような気がするのです

 ....
ため息を缶詰にして積み上げて635メートル越え ちりとりで雪掻く朝やねこまんま つぶされたくて蚊飛んでくる 土下座する機会与えてもらえず冬の日本海 赤いウミウシの模様であった
デパートの包装紙
それで母はちゃっちゃかと洋服の型紙を作る
かつて何かを包んだものの匂いがしていた

ヒトガタに切った人形が
夢のなかでトモダチになるように
 ....
ふと雑誌の広告を見て
コーセーという化粧品会社の存在を忘れていた自分に
ちょっと驚く
長らくpdc(ポーラデイリーコスメ)を使って来たからか
いずれ価格帯のせいだろう
ドラッグストアやスーパ ....
寒さは形なく人に触れ、
冷気を感じ身体は縮こまる。
木々は緑を取り外している。
唇から漏れるふんわりとした白は吐息。

生きにくい季節なのに、
たくさんの命が眠る季節だというのに。

 ....
いい格好しなくていい
むしろ
ちゃんとしているとつまらない
ちゃんとしない人生を生きる勇気はないけれど
せめて
目も口も鼻も
とんでもなく
へんてこにしたれ
おかしくしたれ
ぶっちぎ ....
製造コストを抑えるためには部材や製造方法が標準化されていることが大切だ

そのときその製品が類似品と比べて群を抜くにはいかに市場に適合しているかが重要だ

そう言っていたのは大会社の社長だがこ ....
笑顔でありがとうと
言ってくれたあなたを
冷たいと思ってしまった 私はうたぐり深く心の狭い人


世渡り上手に憧れて
今日もとんびは大空飛ぶもタカにはなれず
ただくるくると旋回してる ....
雪が朝から降っている
景色の輪郭を消しながら
道路の染みを消しながら
隣の境を消しながら

雪が一日降っている
人の予定を消しながら
人の日常を消しながら
人の時間を消しながら

 ....
ピカソみたいなメイクだと思われていた 世界中の男女とセックスフレンドになりたい
だけど今すぐひとりぼっちになりたい
たぶんどこかがぶっ壊れているのでしょう

たくさんのひとに迷惑かけてきました
たくさんのひとをこれからも裏切るで ....
こんな街の外れの路地裏で
こんな冷たい雨の日に
あの娘(こ)今日も
たった独りで
佇んでいるよ こんな時刻に
学校 どうしたのかな
制服姿で 大丈夫かな
明日までに乾くといいけど
突然 ....
あたりまえのように朝があった

朝という名前

朝でひとくくりにしてしまうと

それは陳腐だ

愛とひとくくりにしてしまうと

解釈だらけだ

地方都市の朝にさえ貴女を思う


微熱

腹痛

結婚
 ....
白鳥の着水の音風の音 鏡割りスイートルームの煙草の火 黄唯色まであと少しの
三月の入り口で
ため息まじりに

  切符ください

と言っている老婆がいる
本当にゆきたいのか
わからない

  切符ください

まだ、佇んでいる駅舎の ....
海と空の青がちがうように

ふたりの幸福もちがうでしょう

どちらも青です

どちらも幸福です

それってほんとう?

ふたりの幸福もちがうでしょう

海と空の青がちがうように


パンツ脱ぎなよ

 ....
死がそこにあることを知る幼子も羽だけ残し逝った虫の

きょうもまた葬儀場に黒々と人は集まり人は集まり

病葉を冬のひざしに見透かして空のこんなに小さきことを

この世への未練を断ち切る日数 ....
掌の葉脈を、陽に{ルビ翳=かざ}す。   
樹液は枝葉に沁み渡り 
樹液はからだに沁み渡り 
木の人となり、陽を浴びる―― 
夜の部屋で 
ぎたあの絃を爪弾けば 
音のふるえは{ルビ静寂=しじま}に消えて 
再び秒針の音は響く 

繰り返される毎日に
どうすれば僕は 
音のふるえとなるだろう? 

単調なる ....
 
 
僕は東京にいて、それから
ドラッグストアで 
風邪薬を万引きした 
一度に二錠しか飲めないのに 
間違えて三錠飲んだ 
健康に何かあってはいけないと思い
布団に入り 
ハーモ ....
女子のいる飲み会でさえ三國志熱く語ってオレ残酷死 たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む

たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく

た ....
明るまない窓の外をみながら
早すぎた目覚めに舌打ちをする

一月の午前四時

常識を忘れた空腹が訪れるが
理性はそれを満たさないことを選ぶ

代わりに水を一杯手許に置いて

グラス ....
水面だけを見たい
空が映る角度から

輝きの奥で
深い水脈に続く
泉のことを思いたい

底の浅さを見たくない

掻き混ぜられても
踏みつけられても
濁らない水が
湧き出ていると
大きくなったら
自分以外の自分になれるとおもっていた

逆さにしたって
ぽろりとおちてくるのは自分だった

裏返しにしてみたのは夢の中で
それでも
やっぱりくるりと自分がこぼれてきた
 ....
本当の自分はとてもカラフルで輝いている軸足に乗る
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
答え- 永乃ゆち自由詩2*13-1-17
- 北大路京 ...短歌713-1-17
雪掻く- 北大路京 ...俳句813-1-17
つぶされたくて蚊飛んでくる- 北大路京 ...自由詩413-1-17
土下座する機会与えてもらえず冬の日本海- 北大路京 ...自由詩7*13-1-17
かりぬい- そらの珊 ...自由詩34*13-1-17
オバサン覚え書き- salco自由詩10*13-1-17
冬を歩く人- 自由詩513-1-16
笑いあって福きたる- そらの珊 ...自由詩19*13-1-16
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩513-1-16
とんび- 寿 雪野自由詩3*13-1-14
雪が降る日- ……とあ ...自由詩18*13-1-14
ピカソみたいなメイクだと思われていた- 北大路京 ...自由詩213-1-14
包帯のような空の下- 村田 活 ...自由詩913-1-14
路地裏の娘- もっぷ携帯写真+ ...713-1-14
地方都市の朝- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...913-1-14
白鳥- 北大路京 ...俳句213-1-13
鏡割り- 北大路京 ...俳句213-1-13
切符- もっぷ自由詩413-1-13
青い海- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-1-12
死に触れて- そらの珊 ...短歌813-1-12
木の人_- 服部 剛自由詩3*13-1-11
いのちの音_- 服部 剛自由詩5*13-1-11
東京時効- たもつ自由詩613-1-11
- 北大路京 ...短歌113-1-11
調剤室で- そらの珊 ...自由詩27*13-1-11
午前四時- もっぷ自由詩613-1-11
水溜まり- Lucy自由詩5*13-1-10
道しるべ- 朧月自由詩513-1-10
- 北大路京 ...短歌513-1-10

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