たくさんの羊たちを乗せて
母が猛スピードで
寝台列車を運転している

眠れない父のところに
早く羊を届けなければならなかった
車線変更を繰り返し
いくつもの列車を追い越して行 ....
羽がちぎれ
午後が見える
桃と乳の
濁りの音


近くにさわれぬ指の遠さ
水の層をつらぬく羽
大きな景から先に飛び去る
跡を跡に響かせたまま


午後の底の ....
久しぶりに触る鍵盤
升目のような 音の間に
重たい身を沈めよう

きっと
誰にでも
この譜面のように運命が
用意されているのだし、

それを辿って 生きれば
キモチ ....
耳って鍵穴で
君がするりと入ってくる
なんにも言わずに
直に心にふれるから
こわくて
うれしくて
きっとだから泣くの

声って光りみたいな
音ってつかめない鎖
離れたら
もう思い ....
あとは
お任せいたします、

上手にもたれて
サボりましょ



問うも問わぬも自由なら
いずれも選ばぬ
すべもある



お口の悪いひとがいて
腰の重たいひとが ....
母へ

あなたに何がわかるんですか

強いあなたには必要のない行為かもしれない

言い返せるあなたには必要のない行為かもしれない

私は
あなたに感謝していないからこういうこ ....
彼らは死に慣れてしまった。だが
校庭で炊いた焚火に身体を当て、燃え上がる
湿った潮風が鼻を擽る中で心が揺れた時、死そのものが、
何故生きているのか問い掛けてくる。彼らは死に祈りを捧げた、

 ....
川の向こうに石を投げ
それが水面に反響するのを静かに見つめている
川の向こうには小学生くらいのちっちゃな女の子がいて
手を振ってやはりこちらを見ている
僕はその子まで届かせようと石を投げ続ける ....
他者の背中を見るように
自分の背中を見ることはできない

他者の背中を見送るように
自分の背中も見送られ

雨あがり
洗濯したばかりの
地球の匂いに包まれる午後

無風、時々背中
 ....
与えて 与えて
心の一部を 差し出す
与えて 与えて
失いながら それ以上に得る

与えた分だけ
別れは深まる
失望に沈む
それでもまた 与え続けて

そういう生き方
雨を呼ぶ雲が
もうすぐそこに来ている

{引用=(信じられるかい?
あの雲の上はいつだって晴れてるんだぜ)}

360°の道しるべ

林檎の木はもうなくなっていて

代わりにそこに ....
憎しみが
孤独の中で 渦巻く
寄り道を 忘れた
乳白色の世界を
陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園の
ユラユラ揺れるブランコと
置いてけぼりの砂の城


鬼さんこちら 手のなる方へ
鬼さんこちら 手のなる方へ


ひとりぼっちの影ふみ遊び
追 ....
雨の日って好きなのよね
だって何もしなくったって許してもらえるじゃない
こんなに眠くて仕方がないのだって
こんなに憂鬱でたまらないのだって
みんなみんな この雨のせいに出来るじゃない


 ....
空の頬が膨らんだ
精一杯の口笛が耳をくぐる
寂しさを覆うと
僕は孤独になる

海のおでこは臭い
優しく撫でてみると指先につく
匂いの向こうを見つめると
僕は孤独だった

愛 ....
広場はがらんどう

青には飛行船

銅像のしたにしか

影なんかない

人は幸福から自由


あのひとを探しているんだ

たぶんどっからか

おまけみたいに顔出すんだ


広場はがらんどう

青には飛 ....
影のなかでは

ビールと笑い顔

光のなかでは

自転車と渋い顔

切り取られた

ルール通りの愛


目的地だけが人生だ

そんなふりをして

なにを逡巡している


影のなかでは

ビールと笑い顔 ....
空の中に空を見る
木の中に木を見る
花の中に花を見る

一足一足歩みゆく土の上
私の体内に
風が吹き抜け
喜びが生じる

坂を登る辛さにも楽しみがあり
岩を下る怖さ ....
頭上を飛び回る一匹の蝿

よく目を凝らすと、その蝿は
小さな俺みたいな姿をしていた

小さな俺みたいな蝿は
耳元に近付くと
自分こそは天球の陥没により
俺という球体の内部に産み落と ....
木よ

おまえは忍耐の結晶だ

じっと季節に身を任せていて

こんな異国に

新緑を散りばめていて


だれもいないだれもいない

こんな愛にありがとうだなんて

もっと ....
世界に興味がありません。
私の思うようになってくれない世界には興味がありません。

人に興味がありません。
私を可愛がってくれない人には興味がありません。

見返りだとか、お返しだ ....
誰もまだいない場所で

あなたの幸福を祈っている

ホワイトアスパラ

今この国の旬の食べ物

大人の男の手ほどの大きさ

こいつの露店が街のいたる所にある

キロ単位で買う

調理法はただゆがく

 ....
中世ペストの流行によって

この街の人口の1/3から半分が亡くなったのだそうだ

日差しに照らされていると疲れてくる

だから建物の影をさがして散策する

さすがビールの国だ

通りすぎる女の子たちが ....
雨がしとしと
かたつむりつつつ
子供らの傘ららら
君の笑顔うふふ
死にたいと思った
なぜだろう
僕に 仕事ができないことが
周りにはなんでもないことである気がする
夜のどこかで 酒をあおりながら
あの世の世界に 思いを巡らせた

詩を書いていた
 ....
日が長くなるにつれ、ぼくの寿命はちぢみ、
日が短くなるにつれ、ぼくの寿命は延びる。


「なんだこれ、なぞなぞ?」
「いや、なんとなくの感覚です。」
夜の果てで
俺は俺の孤独を叩き付ける
俺はこの世に存在しない
友人も恋人も家族もいない
ただ、この世の中に埋め込まれて
機械以下の生活を送っているのが俺ーーー
できなければ叩きのめされ、で ....
二次元の日々は綱渡りですわ
それぢゃ曲芸が出来て幸せですね
そうぢゃないですよ

雑用の時間がやけに短くって
  有用の空間はだだっ広いんですょ
つまり期待する時間のなんと長い事
    ....
銀河のほとりの
ちいさな一途


ひとつ
ふたつ、と
確かめあうのは

些細なことに
すがるぬくもり



もう、
離ればなれには
なれないや

っていう告白は ....
愛という甘美な束縛に身をゆだねることで
ひとはみずからくるしみを選ぶのかもしれない

虚ろな自由よりは五感を満たす快楽が
存在の証となることを
本能的に知っているのかもしれない

国が侵 ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羊列車- たもつ自由詩712-5-5
ひかり_へだたり- 木立 悟自由詩312-5-5
意固地なピアノマン- 御笠川マ ...自由詩412-5-4
心の鍵穴- 朧月自由詩612-5-4
トライアングル- 千波 一 ...自由詩4*12-5-4
自傷- ジュリエ ...自由詩3*12-5-4
瞳に映る記憶- 長押 新自由詩8*12-5-4
長い昼休み- yamadahifumi自由詩312-5-4
晴れ、時々背中- そらの珊 ...自由詩17*12-5-3
give_&_give- れもん自由詩4*12-5-3
七日間- 寿自由詩3*12-5-3
いつも、スニーカー- 番田 自由詩212-5-3
ひとり遊び- 涙(ルイ ...自由詩212-5-3
レイン_レイン_レイン- 涙(ルイ ...自由詩212-5-3
空の頬が膨らめば- うめぜき自由詩512-5-3
広場- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-5-2
逡巡- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-5-2
山を歩けば- 蒲生万寿自由詩2*12-5-2
破天- в+в自由詩112-5-2
木よ- 吉岡ペペ ...自由詩512-5-2
他力本願G行為- faik自由詩13*12-5-1
誰もまだいない場所- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-5-1
日差し- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-5-1
あめ- 田園自由詩2*12-5-1
寂しい言葉と- 番田 自由詩512-5-1
夕闇さん- ゆうと自由詩212-5-1
世界が消える日まで- yamadahifumi自由詩212-5-1
光のサウンド(二)- 信天翁自由詩212-4-30
祝婚歌- 千波 一 ...自由詩2*12-4-30
卒業- 梅昆布茶自由詩13+12-4-30

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