友達と歩く
桜の中は
寂しい気持ちで満ちていた
彼女は優しい女の子だったから
僕と 最後までいてくれて
裸の言葉を残していく
君の鼻が赤かったのは 花粉のせいだったのか
それとも 悔 ....
出張が多いからこの時期
さくらでタイムスリップしているような気になる
八分咲きのつぎのひは二分咲き
散りかけのつぎのひはまだつぼみ
光より速く移動している訳でもないのに
....
ひとは
だれもが
与えられた
宿題を提出しないまま
この世を去る
気づき
ためらい
それは当然のこと
誰もそれをとがめない社会が
欲しいと思った
たちどまろうと
早足で歩こうと
いいんだあなたの姿で
ただそれに気づかない事だけが
....
わりと広い階段に人形のような影が
両脇に一段づつ並んでこちらを向き
おじぎをしながら
さぁこちらにおいでよと誘っているようだ
わたしはこのまま眠ってはまずいと
目を開け頬 ....
定式はないが
生命としてはそんなはずれた生き方は出来ないはず
ちゃんと修正回路があるはず
だからそれが機能しないぐらいの生き方はしないが
生きるのだって美学がいると思うんだ
誰が認め ....
日々を無駄に過ごすなって
お袋によく言われたっけ
汚れたエプロンを
鎧みたいにまとって
布団たたきを握りしめ
水仕事に荒れた両手を 腰に当てて
にらんでいたお袋
....
最終回に突然現れた男とゴールインしている
デザインとはラテン語で物事を達成する為の計画立案の行為を指すらしい
では詩人は何のデザイナーなのだろうか
まあなかには計画の破壊者みたいな人もいるが
夢の設計者なのだろうか
それとも狂 ....
おんなじようなものが
仲良く並んでいても
それは調和とは言えない
ちがうものが
仲良く並んでいて
はじめて調和と言えるのだ
ちがうことを怖れてはならない
その寂しさや煩わしさを
嫌が ....
ビジネスホテルをでて散歩した
時間というもので測られるなにかに
街の喧騒や臭いが浄化されていた
腐るのも清まるのもおんなじことだ
資本主義と共産主義くらいおんなじことだ
いったい何者なんだ ....
去年ドイツで桜の秘密を知ってしまった
あれからはじめての春
さくらには興味などなくなってしまった
もう脳をだませなくなってしまったのだ
あれからはじめての春
桜、あれはた ....
周りは明るいがどこに太陽があるかわからない
そんな体育館の中
時計は遠くて見えない
昼過ぎくらいだろう
ただ、今僕は知り合い何人かに僕の大切な「もの」を投げて回されている
さながらキャッ ....
単調さに飽きた
だから家を飛び出して
深い夜に一人歩き
星を掬って笑うんだ
孤独だけど歩いていける
孤独だけど救われる時が待っている
失ってしまったように思えた
世界と自分の ....
本当に早い人は
公道を無駄に速くははしらないのだな
きっと
苦い
ぬるい
ひとくち含んで
ひとつふたつ
浮かぶ
途中で
彼に出会い
その本に出合った
気持ちが向かうのは
目下 そこにあるもの
急な雨
傘を持たない女
貸すに貸 ....
さくらの野郎がまた真面目に
花など咲かせようと張り切っている
春だからあたりまえ
そんな野次にも負けないで
張り切ってふくらんでいる
あたりまえなんかない
あたりまえばかりだ
いろんな騙 ....
瞼を閉じるのだって ちからは要る
言葉は何も
見つけられない
この僕に対し
君はエロを禁じ
金と時間を
有効に使う
勉学に励み
空に祈る
あなたがこの世に
肉をまとって現れてくれたから
ぼくはあなたに出会い
そのいのちに懐かしさに包まれていたんだ
ぼくよ、それを、忘れるな!
肉をまとったあなたが
....
春が来て
花曇り
二時限目のチャイムと
遅れているバスと
並行世界
私 ....
ノストラダムスの予言を信じ地球を離れ12年
人生に迷った時おいで いっしょに迷ってやる
足に貼るカイロ背中に貼って働いている
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
はい、今日はテーブルマナーを勉強しましょう。
各テーブルに水の入ったボウルがありますね。
オマールエビやカニなどフォークとナイフ ....
曖昧な更衣室で
僕らはすべてのものを
等号で結びあわせた
軟らかい材質でできた身体は
嘘をつくことが
何よりも得意だったから
花粉の積もった改札を抜けると
溢れだす人という人
....
わたしは恥を恥と知りながら生きてきたのです
そうやってずうっと生きてきたのです
指をさしてはなりません
その背中は誰の背中
きっとわたしの背中でしょう
指先に愛しさを
老いて紡ぐは ....
苦しいときに祈るちから
それがまだあるぼくは
まだまだ大丈夫だろう
苦しいときに祈るちから
それがまだあるうちは
まだまだぼくは大丈夫だ
DNAのように
他者と融和してやろう
愛の実 ....
一方通行の恋 逆走している
君と同じ空を見上げたかったのだ
お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ
桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ
おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
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