僕は石の上に座っていた
あたたかい石の上に

トンビがぴーひょろと鳴いた
どこか遠くで

僕は何かを待っていて
それはいつからだったか

雲の模様を読んでいると
しばらく曇って ....
死の淵に落ちた札束を

俺は拾いたい

恍惚の光る目を持つ同志を出し抜いて

汗を吸って生を吸って重くなった紙幣に己の欲望を託す

全てを失っても胸を張って歩く

愛を ....
いつのまにか

中心に据えられて

またいつのまにか

中心探しからは外されて

うん・・・・

ぼくは太陽のようだ

いや、太陽ほど影響力もないから

太陽の子供のようだ ....
 君は 優しすぎる
 
 笑いすぎる

 身体をくの字に折って 土砂降りの雨の中で
 ラリッたシャムネコのように 笑い転げて

 まるで その細い身体を濡らすのが
 冷たい水の滴で ....
綺麗だね
言うまでもなく 
その輪郭は
どこから見ても隙一つない

可愛いね
言うまでもなく 
そのつぶらな瞳は
いつ見ても弾けている

悔しいね  
焦がれても焦がれても
焦 ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
まるで雲のような人だった

すぐ 傍にいるのに
影も形もない その人を
それでも無心に愛し始めていた

まるで妖精を呼び寄せる儀式のような
冷ややかで優しいくちづけを交わした後のふたりは
際限なく 容 ....
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする

ぽこん

西瓜まるごと持つと
かなりの重量感があるのに
成分はほとんどが水なんだってね
ふうん、そうなんだ
果物を食べると
 ....
瓦礫の花

生まれる場所は選べない 崩れた街の瓦礫の隙間
ようやく頭を出した花は はじめて空を見上げる
生まれる場所は選べない 檻の中で生まれたライオンは
草原の夢を見ても 自分に牙がある理 ....
よぎっていく

いくつかの名前に戸惑いながら


アンドロメダ星雲はどこかな、と指先でさがす



大丈夫だよと言ってもらいたくて
わざと鍵を失くしたこともあったと思う

そう ....
予定通りに終わった記憶がない夏休み
小学三年の夏休みの
スケジュール表が物語っている

「キタナイ字!」と
左隣からすっと覗き込んだつぶらな姪っ子 
「わたしはもう宿題おわったよ」と
誇 ....
私とリリーは旧知の仲で しょっちゅう双子に間違えられた
リリーの周波数は私と同じで
二人でいれば何でも乗り越えられたんだ
だけど 私は知っているんだ
リリーの方が賢くて
リリーの方が絵が上手 ....
曇りの日が
続く時は
曇りの日を
愛したい

じめじめした
陰鬱な空

じゃなくて
しっとりとした
目に優しい空

とか
とにかく
物は考えよう

一度君も
離れてみ ....
      
俺達の空虚が体現された
芸能人やアイドルといった存在
俺達は常に干からびて、喉が渇いているが
それを満たしてくれるものが何かは知らない
人々は幻影を見るために努力し続けてきたが ....
   
過去も未来も
幻想に過ぎぬ
人々の一瞬明滅する脳内に浮かんだ
空の空に過ぎぬ
過去を捨て、未来を捨て
そして「今」が自分だと気付いた時
全ては作られたものだと悟った時
お前は一 ....
優しさが欲しかったが愛が欲しかったわけじゃない




笑顔が見たかったが微笑んでほしいとは思わない




なにもいらないなにもいらないなにもいらない



 ....
  透明な
  大きい壷の中を
  一匹の蟹が歩いてゆく
  のすり、
  のすりと
  青空の注ぐ光に
  気難しげに傾きながら
  そして
  太陽が地を耕し
  若葉色 ....
夢のような
青に
灰色を
ほんの少しずつ
混ぜていく
そして出来上がった
今日の夕暮れと
わたしのこころ
天気は人間のよう

雨は悲しみ

曇りは不安

晴れた青空は喜び

僕は晴れた
青空が好き

あなたは空を見て

何を描きますか
木である私は風を感じている
昨日の曇天は特に蒸したが
今はどうだ
沢筋からの一縷の風が
梢をこすり私の腋の下を涼やかに通り抜けていく

かつて私にも過去があった
たとえば私の前で作業をし ....
幸福だ

カーテンを開けさせる

お天気を確かめさせる

朝を食べさせる

歯を磨かせて出掛けさせる

朝の空にきみは

いくつの星を見つける

才能を預かったことが

 ....
身ひとつで悩んでいる

可憐な花が逡巡している

体の調子を整えようか

発信音、着信音

花を喜ぶ顔を見ようか

可憐な花が逡巡している

身ひとつで悩んでいる


疲 ....
いばらの影に
脈打つカルマ
音色を聴いて
たたずむ青さの
うつくしい夜明け

明日も深呼吸して
そのときを待ってる
だから、行くね

押さえ付けて
轢き潰して
そんなもの
そ ....
生きることはまるで 夢を見ているみたいだと
君がつぶやいた
確かにこれが夢ならば すべては悪夢だった…

君を知り 愛し合ったまま失った
幻覚とは呼べない
現世の外へと溢れ出たかなしみ ....
言葉が出なかった
僕は そして
見えない
絵を見ていた
 
俺なんてこんなもんだって思えたら、おめでとう

所詮、俺なんてこんなもんだ

そう、俺だけなら



 
巴里に咲く真紅の薔薇の下に猫  

青かびを纏へるチーズ

喜びも光も食べる蝿の王

短めに髪の毛切って芒種かな

葛切りと京の祇園の唇と

蟷螂の子供びっしり葉の裏に

ロッ ....
眠れない夜に
涙が出た
幾粒も、幾粒も…



私の「好き」と
あなたの「好き」は

燃え盛る炎と
凍てつく氷くらい
温度差があって
決して
歩み寄ることはない



 ....
救いようがない場所に
気づいたらこんな場所に
バカにしていた当人が
バカにしていた対象そのものに

掬いようがない距離に
気づいたらこんな距離に
蔑んでいた当人が
蔑んでいた対象そのも ....
誰にも触れられない場所に
花が咲いていた

切り立った崖の中腹
そこには
誰も登って来れない
誰も降りて行けない

そんな場所に独りぼっちで
花は気高く咲いていた

小鳥の囀りに ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あたたかい石の上で- euyih自由詩312-6-17
ギャンブラー- 青陽太自由詩2*12-6-17
太陽の子供- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-17
理由を捨てて- まーつん自由詩12*12-6-17
綺麗∃観察- komasen333自由詩4*12-6-16
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
Cloud- 南 さや ...携帯写真+ ...4*12-6-16
雨の日に- そらの珊 ...自由詩17*12-6-16
瓦礫の花- itukamitanij ...自由詩2+*12-6-16
シークレット- 寿自由詩2*12-6-15
二十五歳のお盆- komasen333自由詩3*12-6-15
リリー- 無限上昇 ...自由詩512-6-15
晴れた日の束縛- 和田カマ ...自由詩3*12-6-15
- yamadahifumi自由詩212-6-15
過去と今と未来- yamadahifumi自由詩212-6-15
遠く遠く- 永乃ゆち自由詩4*12-6-14
- 草野春心自由詩412-6-13
灰青- 和田カマ ...自由詩3*12-6-13
天気- つきひか ...自由詩1*12-6-13
- 山人自由詩4*12-6-13
幸福だ- 吉岡ペペ ...自由詩312-6-13
きみのメルヘン- 吉岡ペペ ...自由詩812-6-12
試験管のまどろみ- 白詰ちゅ ...自由詩412-6-12
Ascension_2.- 南 さや ...自由詩212-6-12
何も言わない- 番田 自由詩112-6-12
俺なんて- 殿上 童自由詩20*12-6-11
俳句2012_6月上旬- 北大路京 ...俳句14*12-6-11
いつ、どこにいても、あなたが好きだから…- 日向なつ自由詩312-6-11
思い出ナフタリン- komasen333自由詩1+*12-6-11
【_孤高の花_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-6-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172