ぼくらの練習問題は
なんのための練習問題なのか
練習問題の解き方は
みんな教えてくれるのに
なんのための練習問題なのかは
だれも教えてくれない
花びらが散ってし ....
焼夷弾爆撃によりアメリカは10万匹の天使つくった /
「君だけを幸せにする! お返事を待っています♪」とメール爆撃 /
繰り返し画面に映る商品は眼から脳への爆撃である /
爆撃機ふたつ購入 ....
君のために雨のなか
スーパーへ水菜を買いに行った
料理用の鋏を入れて
細い翡翠色のくきも緑の葉も
みんなガラス容器にあけて
たったそれだけのサラダ
台所には オリーブオイルしか
ないよ
....
青い瞳の中に
沈みかかる方舟
手を振れば
手を振り返す
遥か彼方から
震えた体を
異人の言葉が抱きしめてくる
温め合う心と心
黒い瞳の中から
ありったけのサンキューを
....
空地を埋める黄色
公園のまだ残る薄桃
空一面に広がる青
山の緑
それを伝えたい私
その心の色
無色でもなければ単色でもない
そのとき見た色に染まり
ただ素直に伝える
そんな心への憧れ ....
時計は8時30分を指している
海面に凛と立つあなたを
私は海辺から涙をこぼしている
風は灰色だ
漣(さざなみ)を立たせたり
あなたの眼を見開かせたり
していて
宇宙は落ちてきそう ....
君は最後の彼女
君は僕のワイフ
君はロンリーハート
君はたった一人の女
はなさない
逃がさない
はなせない
あわてない
君に求めるものは
大きな乳房
美味しい料理
会話の ....
寂しさを通り越して
感覚が麻痺すると
人は寄ってくる
面倒臭くなる
勉強せにゃあかんと
思う反面
遊びたい
夢心地
夢でイカ入りの
ホワイトシチューを
食べる。
皆の為に ....
(dear L,)
西窓から
こがね色の蜂蜜があふれ
あけわたされた廊下を
遊び風が濯ぐ
木目の数だけ鈍くきしむ床に
罅割れた指を這わせて
(鳴いている?)
や ....
春のど真ん中
世は宴の真っ最中
桜前線は北上し
人々を巻き込んで
私を巻き込んで
妖気をただよわせた儚い花は
時に人を惑わせる
私は次元を踏みはずし
あなたと少し近 ....
インターホンの向こう
奥さんの返答が聞き取れなくなる
営業妨害の嫌なサイレンだ
気がつけば風にのって煙の臭いが満ちてくる
ますますサイレンが近づいて来た
火事だ!
道路向か ....
薄い月明かりと静寂の夜
シーツの海に 揺らぐ
僕だけが知ってる 露われる姿態を
美しい と抱き締めてあげる
呼吸の心配は要らない
僕の酸素をあげる
脚なんて絡みとるか ....
続いている 遠くまで
揺れている 陽炎のように
霞んで見える 銀色の道
行けるのだろうか 彼方まで
追いつけるのだろうか 天使の後ろ姿に
人間は思い続けて坂を上り
幸せを求めて転げ ....
君はもうすぐドアをノックする
そしてドアを開けた僕を見て
にっこりと笑うはずさ
僕はすばやくドアを閉める
そして腰に左手を回して
にっこりと笑うだろう
「元気だった?」なんていう言 ....
相変わらず、生きている
でも
それでいいのだ
それが いいのだ
絶望と戯れるには 人生は短すぎる
真実から目をそらすには 人生は貴重すぎる
街人の手で 世話をされたサク ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる
そんな箴言を吐く奴はうそつきだ
過去は変えられるし
過去を変えなければ未来は変えられない
あらゆる過去を変えるために
ひとは宇宙のあちこちで
あ ....
僕達は旅立たなければならない
その始点と終点はひとつの意味のまとまりを持つ
優美な構造体であって欲しい
君や彼女や彼等が互いに意味付けあう関係性の生きものである僕らは
社会性というオペレー ....
彼女の頭の上には小さな水溜りがあって
そこには綺麗な魚が棲んでいる
僕の額には小さな木が生えていて
その枝に、時々、小鳥が止まったりする
とかな ....
遅咲きの桜に腰かけて
非難の視線を浴びながら
枝を揺すって花を散らせた
早咲きになりたいって
人が報われる話を書きたい
できれば死後ではなく
生きてる間に
母にありがとう
私をこの素晴らしい世界に生んでくれてありがとう
不器用だけど
たくさんの愛を注いでくれてありがとう
私の大きな夢をいつも応援してくれてありがとう
....
アマゾンという
喫茶店の水槽で泳いでいる
あの魚はピラニアだと
まことしやかに
客の間では
ささやかれていた
根拠といえば
そこに
張り紙がしてあった
「指を入れないでください」 ....
じっと見つめていても
なにも浮き出ては来なかった
目に見えるものはそうだった
花びらを咲かせるちから
花びらと木を繋ぐちから
イメージと言語を連動させる
アーモンドにスイッチが入る
自由 ....
私はあなたの味方なんだから
と言う人の
手のひらがかえっても
信じるのはあたしの自由だね
さくらさくら
おまえの裏側を
みているよ
きれいだね
さくらさくら
今をいき ....
大きな帽子を被ったまま
月を背中に立っている
これといって悲しいことがないのに
乾いた瞳から涙が零れた
なあんにもない空っぽの現在(いま)で
船のように揺られている
ここから一歩も ....
花の中を歩いていると
僕自身花になったような気がする
それ自身、素晴らしく咲き誇っていて
僕自身もそれらのように
ごく自然に歩みを飛ばす
車の騒音や人いきれの中でも 僕は
見えない花と一緒 ....
少し背伸びがしたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
少し自由になりたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
いつもはいているぴったりの靴は
ちょっと窮屈で
いつもはいているぴったりの靴 ....
銀河を見つめる
昼間の銀河を見つめている
からくりを優しく見つめている
風になぶられる
光にさらされる
力はどこから来てどこへ行くんだろう
花びらの散ったあとを
銀河を見つめる
昼間の ....
床屋さんで伸びた髪を
ぱさぱさ、切った
エプロンの上に
切り落とされる髪は
いつのまにか
白髪交じりになっていた
青年と呼ばれた頃よりも
白い髪が増えた分
ここ ....
18歳のわたし
細い肩に
いっぱい夢を乗せていた
小さな足に
赤いハイヒールを履いて
この掌で
いっぱい夢を掴めると思っていた
18歳のわたし
愛することを知らず
愛されるこ ....
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