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【ⅶ】
テオ「さて、ソフトのプログラミング、完了しました。こゝに、カンテラ兄貴のパスワードを入力して…」
魔界のラボで、丸橋=小ノストラダムスは、自分の妄想を一人弄んでゐた。
(次 ....
【ⅶ】
食事のルームサーヴィスも全部カンテラが「毒見」をした。彼の人造の躰にはどんな毒藥も通用しない。だが、日々は徒らに過ぎてゆくばかり。いつ迄経つてもジョーイ・ザ・クルセイダーの襲撃は起きな ....
【ⅶ】
じろさんに杵塚が渡した、倖世の詩- (題名は特にない)
黑い月光が私の躰を洗うとき
あなたはどこに居たのかしら?
私の坩堝の中
私は夜を嗤い 世を嗤い 邪魔っけな陽光を嗤 ....
明日明後日しあさつて
日々は過ぎていきますが
僕は今日の生活の
覇者となれゝばいゝのです。
取り敢へず
取り敢へず
で 日々は
更新されますが
取り敢へず、今日を攻めやう
....
生きとし生ける
群衆は群れる羊たち
然しそれぞれが
詩を持つてゐる
俺の愛し子
美しき若者で
あつた俺は
狼で
あつた俺を
自ら屠つた
銃を持つのは
最後の獸らしき
臭 ....
〈怨めしき事はありつれ春隣 涙次〉
ラーメン いつものインスタントの奴だが
今日の晝飯には家の者が
焼いた餅を載せてくれた
何とはなしに感謝の念が湧く
遅き小春で
うつとりとヴェランダ ....
晝、星は見えない
だが晝の月は見える
それだけ近いと云ふ事だらう
月世界は眞空だが
何故だか温かみを感じる
日脚が伸びてゆく
立春も近い(彼女が云つた通りに)
蛇蜥蜴地蜂おけら蚯 ....
Sさんと云ふ人がゐて
その界隈では著名であつたが
同時に追放されんとしてゐる人なのであつた
酒の席で長廣舌をぶつ- 文學を語るのだが
それは彼の立派な學歴が物語る如くに
何処かで聞いた事のあ ....
僕が「寒いね、今日」と云つたら
彼女は何か返答した
よく聞こえなかつたけれども
多分
「もうすぐ立春になるんぢやない?」と、そんな言葉
生活第一な
人が
生活を
支えてゐる
體内 ....
たまゆらに生きて
墓は草木
名は殘さぬ
ひたすら現世を思ふ
私は徒然と云ふ事を憎み
仕掛け花火の每日に屈する
ワイン
さへあればよい 酔うて横丁に
世迷ひごとを響かせる
さらば、 ....
(やけくそ氣味に詩ウタへる)
涅槃でしつぽり
僕たちはヤる氣まんまん
いつか外の世界を見たいと
きみは云ふ- 猫のやうに
その末が斯くなる苦界だ
僕たちはのたうち回る術を知つた
....
だうでもよい事ですが
私は喧嘩は買ひません
一切の賣買を已めたのです
詩も賣りません
稿料は「お禮」と書いた
封筒に入れて渡して下さい
これは内田百閒の眞似なのです ....
今ぢや考へられない事だが
昔の猫は
ごきぶりをよく捕らへては
夜のおやつ替はりに食べてゐたものだ
ばつちいからやめなさい、と云つても
その姿に
哺乳類の原型であると云ふ
食蟲目の ....
詩が差し迫つてくると
私の中のアラームが鳴る
排便の際の
直腸のサインと同じ事だ
その詩情はもはや老廢物である
と、肉體が云ふ譯で
この場合 精神は肉に隷属してゐる
譯で-
出して ....
美しい花には棘がある
花の美しさを妬む心には
棘はないのか?
就寢前にそんな事を考へたが
直ぐに寢入つた
暢気な詩人だ
これは由々しき命題だと云ふのに
美しい花
美しい星
美 ....
池袋まで電車で30分の處に住んでゐる
だが東京は嫌ひだ
僕の詩には
Streetはない
あるのはTownだけだ
〈大東京惑ひの末や夜鷹蕎麦 涙次〉
何故なら若い頃から
東京、と云ふと ....
生まれてきた者らの國と
生まれてこなかった者らの國
お前はどちらに
棲みたいのだ?
なべてこの世は撰択肢だらけ
自分で決めろ
と云ふ事だ、要するに
僕は自室に詰まつた
澤山 ....
冷たい牛乳には
もはや靑々しい牧草の薫りは
しない
干し草の味がする
だけだ
僕は夜もすがら
睡魔と闘ふ日々は
棄てゝしまつた
創作の為だとか
さう云ふ事ぢやなしに
たゞ、 ....
ロバート・ブライとベティ・ペイジに
性を一單位として
クールに処理しやうとするならば
その前に
本当の男らしさ・女らしさについて
何らかのアプローチをせねばなるまい
例へば
今思 ....
思はず
詩のパンチラインに
「よく分からないけれど」と
書いてしまつたが
詩は
よく、分かつた處、に
宿るものだ
これは勇み足
反省頻り
神の事はよく知らぬ
それは本当なのだが ....
ほざく
ほざく
私の肩を叩き
きつと今日はいゝ詩が書けるよ
と励ます替はりに
あなたは自己宣傳に
汲々としてゐる
自問自答
たゞ老兵は去るのみなのか
否、粘れ 何かゞ生まれる迄
....
僕がその雑誌の募集要項(每號一篇)に叛して
詩を二篇投稿したのは
正当な評価などあり得ない
と云ふ いぢけだつたのかも知れない
間違へて一回に
二篇送つちやつたんだよ
そしたらコードに ....
わが身を離れた詩は
一體何処へ行つてしまふのか
その何%かは
僕の中に殘るけれど
大方は彼処の路頭に迷ひ
淋しい思ひをしてゐる
詩よ、
鳩よ!
僕の裡に蓄積しておければよいのだが
所 ....
ボーイフレンドたちは日射しのたゞ中
溶けてしまひさうになる
そんな夏が戀しい
やけくそ氣味に陽光の氾濫に
彼らは身を投げ出す
海だ
海が見えるよ
ぴかぴか光る紺碧
處構はず全裸に近い
....
小さな魂
と云ふと
魂に大小があるかのやうだが
猫
親しい筈の隣人
である彼ら、を
英語圏では
Nine livesと呼ぶ事は
周知
9回の生涯を終へた老猫は
もはや小さな
魂、 ....
彼女に會つてきました
(絶句… この儘では絶唱になつてしまふ
絶唱は奥の手です)
彼女はグループホームの話ばかりしてゐます
どつちみちゆくゆくは
僕と四畳半一間の愛の巣を持つのにも関はら ....
何かを考へなくちやならない時
僕はロールパンを一箇食べる
その養分の余剰が
考へとなる
(結果として太るのだが)
思念などゝ云ふものは
摂取カロリーで幾らでも左右出來る
摂り過ぎればぢゆ ....
関東平野には一月現在
何か欠けてゐるものがある
僕は髙校入試の合格發表の日
初春だと云ふのに
いや春だからこそのどか雪に
足を取られた事を思ひ出す
さう、雪
雪がまだなのだ
その日僕は ....
あの人の博識が慾しい!
と云つても
返つてくるのは
お前には詩がある、だからそれで自得せよ
と、そんな言葉ばかり
〈子供らの鏡開きや甘く待つ 涙次〉
本当は甘く待つてゐたのは
お年玉だけ ....
新しい、はあらたしい
秋葉原、はあきばはら
昔はさう訓んだ
どの位昔かは知らない
然し、朱樂管江と云ふ狂歌師の名は
江戸天明期には既に
あつけらかん
と云ふ言葉があつた事を
傳へる
....
atsuchan69さんの髙任勇梓 Takatoh Yujiさんおすすめリスト
(40)
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日付
NWSF傳畸ロマン_斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラ ...
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髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-2-1
NWSF傳畸ロマン_カンテラ・サーガ、ピリオド3『泰西堂主人 ...
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-31
NWSF剣豪ロマン_カンテラ・サーガ、ピリオド3『からつかぜ ...
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-30
覇者
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-29
ナザレ(銃)
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-28
テレパシー
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-28
友だち
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-27
或る人の肖像
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-26
引用、ほか
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-25
樂園喪失_-アルチュウルに-
-
髙任勇梓 ...
自由詩
3
25-1-23
サーガ
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-22
あぶく
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-21
分岐點
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-20
慾求_-茶色い詩-
-
髙任勇梓 ...
自由詩
2
25-1-20
ウツクシサ
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-19
東京
-
髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-18
人間の撰択
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髙任勇梓 ...
自由詩
2
25-1-17
深夜から夜明けに向けての数十行
-
髙任勇梓 ...
自由詩
2
25-1-15
偶像_-スタアたち-
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髙任勇梓 ...
自由詩
1
25-1-15
いゝのかも
-
髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-14
悟空の獨り言
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髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-14
二篇の詩
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髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-13
詩はホームレス
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髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-12
緩衝地帯
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髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-11
ちひさな_たましひ
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髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-10
Blonde_On_Blonde
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髙任勇梓 ...
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25-1-10
考へるヒント①
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髙任勇梓 ...
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童貞
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髙任勇梓 ...
自由詩
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本当の年明け
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あつけらかん(唯名論的覺え書き)
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髙任勇梓 ...
自由詩
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25-1-4
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